をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

カワアイサ探索

大和川でカワアイサ・・・そんな情報を目にしたのが8月中旬。
堺区の砂州ではウミネコに混じってアカアシカツオドリ、コグンカンドリにウミウ。
以前は大阪湾の湾奥では見られなかったズグロカモメやミヤコドリも近年普通となって
海鳥の弱齢個体の観察報告が続いている。
今回カワアイサが見られたのは当初、松原市・大阪市境付近だったが、1週間ほどで
その目撃範囲が大阪市と堺市北区境付近まで範囲を広げたのだが、台風接近による
増水の結果、次第にまた上流側へと移動し大阪市・松原市境付近の広範囲で観察
されるようになった。 そこで、堺市付近までやってきた際に何度か観察に出向いたが
発見できず、最近の観察情報も乏しいので諦めかけたが依然として付近に留まっている
らしいので、電車で上流側へ。

第1日目 9月15日
台風による増水で川床の露出が少ない時期は上流に向かい、水量が安定して川床の
露出が増加すると下流へと向かう。そのような推論から直近の目撃情報のあった場所
から約2km下流の橋付近より探索開始。 スタートが下車経験のない駅だったので、
しばらく方向を見失い半時間ほどを無駄にしたが、初期の目標地点よりスタート上流側
まで範囲を広げて左岸から探索するも、発見できず。 汗だくで帰宅した途端に知人から
スタート地点付近にいるという情報・・・生い茂る夏草に隠れて見逃した様子。

第2日目 9月16日
前日の失敗を踏まえて、更に下流側、松原市西端部分より探索開始。前日に目撃された
場所の上流で砂州上に多数の人影。どうやら学童の水辺学習の最中らしい。 これほど
の人数が砂州にいると付近での観察は困難と考え、下流に向かって探索することに。
残念ながら本日も発見できず、人影の上流側にいた可能性が高い。

三角関係?
jakou3
探索中の河原で見つけたジャコウアゲハの交尾・・・なんか変。
重そうにしているなと思ったら3頭がつながっている。
頭を上にしているオスの裏側にもう一頭のオスがいる。

jakou2
そうこうしているうちに重さに耐えかねてか下草の中に落下。
濃色のオスが離れ、本来の交尾体勢になる。

第3日目 9月17日
夜勤明けで疲れてはいたが、今日こそは!の思いから徒歩で堺市北区を出発し右岸を遡上。
2時間後高野大橋から上流を見ると黒い軍団(カワウ大群)が左岸砂州にいる。魚食性の
この群れに入ると採餌効率が上がるだろうからカワアイサがこれに混じっているかも? 推測
は間もなく正しいことが判明。急いで左岸の河畔林横の夏草の茂みを藪こぎして現地へ。
あー、何ということでしょう! 一足早くおじさんがどこからか砂州に下り立ちカワウの群れを
全部飛ばしてしまった。聞くとザリガニ探しをしているらしい、何というバッドタイミング。
カワアイサも砂州を離れ上流側へと泳いでいるのを再発見。 たどり着いた中州は対岸の
右岸側からの方が近い。 気を取り直して右岸へと急ぐことにしたが、この際の判断が後の
移動距離を大きく左右していることにこの時点では気付いていなかった。
松原市で大和川に合流する河川のうち、しばらく並行して流れたのち大和川本流へと合流
する河川があり、東除川はその合流点まで1kmを軽く超える範囲で並行しているため現場
右岸へはこの東除川左岸堤が右岸となっており、左岸を上流から折り返す方が3km程度
移動量が少なくて済むところ、一旦下流の橋から右岸へ出たものだから遠回りこの上ない。
河川敷でゴルフ中のおじさんの挙動に気を払いつつ、現場に急ぐ・・・ いた、いた。

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高野大橋上から見たカワウの群れとカワアイサ(赤い矢印)

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ひとつ上の中州ではばたくカワアイサ

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水辺のまつり準備中の東除川左岸堤先端付近より観察

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カワアイサエクリプス、発見時は雌とされているようだが第1回夏羽の可能性は?

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雨覆の白色は雄であることを示すが、頭部冠毛の長さや色合い灰色味の強い前側胸等
成鳥なのだろうかという疑問も依然残る。

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すぐにカモの季節

母は物忘れや判断力低下に加え、日常ルーチン動作ができなくなった。
入浴や洗濯はせず、2か月に一度の病院通いも半年以上行かず・・・
私の言うことには悉く反論するようになって、腐ったものを食べたり、
食べさせようとしてくる。とにかく身の回りが不衛生で臭くてたまらない。
最近はねぐらに帰るカラスの群れを小一時間見てひとりごとを言う日課。
それ以外は一日中寝て暮らしている。

淀川で見つけたカルガモ雄とマガモ雌の間にできた4羽の雑種幼鳥。
その後を経過観察するつもりだったが、できていない。

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カルガモ雄成鳥 7月6日 堺市堺区

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カルガモとマガモの雑種雄成鳥、推定F2以降 7月6日 堺市堺区
嘴爪が全黒色、画面中央の脇羽に波状斑が確認できるが翼鏡前後の白帯はわずか
その他マガモの特徴は感じられない。

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ホシハジロ雄成鳥 初列風切羽伸長中 8月31日 淀川 大阪市

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ホシハジロ雌成鳥 8月31日 淀川 大阪市

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ヒドリガモ雄 8月31日 淀川 大阪市

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マガモ雄成鳥 8月31日 淀川 大阪市

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マガモ雌成鳥 8月31日 淀川 大阪市 風切羽伸長中
やはりマガモの換羽進行は早く、しかも雄の風切羽換羽は雌に先行することが実感できる

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マガモ雄とカルガモ雌との雑種雄幼羽 8月31日 淀川 大阪市

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マガモ雄とカルガモ雌との雑種雌幼羽 8月31日 淀川 大阪市 以下、同所・同日

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マガモ雄とカルガモ雌との雑種雄幼羽、やはりこの雑種も嘴爪が全黒色

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マガモ雄とカルガモ雌との雑種雄幼羽、翼パターンはマガモとカルガモ中間

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マガモ雄とカルガモ雌との雑種雄・雌幼羽

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倒木の小枝上で休息するマガモ雄とカルガモ雌との雑種雄・雌幼羽

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カルガモ雌の雄j化を疑う「流星号」成鳥、風切羽伸長中 8月30日 堺市北区

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カルガモ雌の雄j化を疑う「流星号」成鳥、風切羽伸長中 8月30日 堺市北区

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シューツリーの魅力

カモ記事や他の記事も書きかけで考えがまとまらなかったり、説明イラストが不十分だったり
この時期の鳥観察頻度と相まって更新が進まない。

 そこで、かねてから靴のメンテナンスやシューツリー改造記事を取り扱っていることから、
少ない知識ながらツリー(ここではシューツリー、シューキーパー、シューシェイパーなどと
呼ばれている製品を以後、ツリーと呼びます。)について個人的興味の内容を取り扱って
いこうと考えています。
靴、特に革靴は日本国内に普及してたかだか1世紀そこそこの歴史しかありませんが、
熱狂的な靴マニアから伝説的職人さん、蘊蓄のかたまりのようなお方・・・などなど多数の
ファンがいらっしゃいますが、その脇役として重要な役割を果たすツリーに関してはまだまだ
基本的な知識が浸透していない、靴に入れさえすればいいと考えている方が多いのでは
ないだろうか。靴店や靴修理店、それにセレクトショップの商品解説を見ていると多くの場合
素材木の説明や使用目的、機能に誤解のあるサイトが見つかる。
 私のツリー歴もごく浅いものだし、靴にまつわる解説本等で少し触れられる程度の知識では
実際の使用における印象や製品ごとの評価も把握しにくいのが現状で一部のクチコミ情報が
販促に利用されているだけで実体とかけ離れているということもあるようだ。

 初めての出合い 】
成人式でスーツや晴れ着を着るのは当たり前のことだろうが、成人式を迎えたときにはスーツも
革靴も持っていなくて、普段着にスニーカーといったスタイルで臨んだのを覚えています。社会人
になっても営業職ではなかったのできちんとしたスーツや革靴を着用するようになったのは30歳
頃からではなかったでしょうか。そんなわけでファッションについて、靴の選び方や手入れの仕方
を誰に教わったというのではなく自分が必要に応じて身につけていった感じです。初めてツリーを
購入したのもリーガルのお店で「ツリーって必要ですか?」と尋ねて購入し、しばらくはネジ式での
長さ調節機構があるのを知らず、やや緩めに靴に装着していたのを思い出します。

 種類と素材、バリエーション 】
歴史的に見てみるとヨーロッパでも初期のツリーは長さや幅を調節できるものはなく、すべて手に
よって削り出された手の込んだものが多い。20世紀中頃からネジ調節式やスプリング伸縮式の
ツリーが出現し、それらの機構は現在も引き継がれている。以前にも触れたが、引きバネを使用
したオタマジャクシ形の簡易式ツリーや製靴ラストをそのまま保存用ツリーに模したフルラスト型
ツリー、主に踵部分のパーツを簡略化したハーフラスト型ツリーが存在するが中には木製2分割
タイプのものもあって区分が明瞭でないものも存在する。ツリーメーカーは自国だけでなく外国に
工場を持つ場合もあって、昨今は中国製ツリーが大量に出回っていることからも、外観からだけ
ではなかなかにその技術力や信頼性を把握することが困難となっている。 
 一方で過去にはサイズだけでなく幅やラストタイプまで選択肢のあったツリーが大量生産から
汎用性に重点が置かれ、平均的な足型を外れた靴の持ち主には選択肢が極めて限られている
実体は放置されているようにも思え、ツリーが本来持つ靴型の保持という観点からは、これらの
規格外靴所有者こそ考慮されるべき対象者とも判断される。
 素材もツリー(木、木製)とはいえ鉄やアルミ合金、プラスチックや革製等さまざまな素材が用い
られ、素材木も伝統的にビーチ(ぶな)、メープル(かえで)、ポプラ、ライム(しな近縁)、シダー
(すぎ)、レッドシダー(米すぎ)、バーチ(かば)などの他ウォルナット(くるみ)やホーンビーム(しで)
なども使われるし、けやき、かし、しなみざくら等の製品もあります。使用材によって価格差があり
ますが、実際の機能は価格差ほどはないことが殆どです。

異なる樹種・木材からつくられたツリー 】
ツリーの多くは靴木型製造工場が自社ブランド品として、また靴製造メーカーの依頼を受けて
製造された商品が多く、ラストやつま先形状や時代の流行を取り入れて生産されているが、同じ
タイプのツリーの素材を別素材で製造する技術も工場は併せ持つため、異なる木材を用いて
ツリーがつくられることもある。ただ、使用木材によって価格が異なることはあっても機能に関して
大きく差があることは殆どなく、入手の希少性や重さなどがやや異なるぐらいで吸湿性等のよく
話題にされる付加機能はほぼ差がないと言ってもよい。最もこれら素材の違いが大きく影響する
のは多分にユーザーの嗜好性にあって、材質に由来する機能差は決して大きくない。

やっとソール修理できたスェードローファー
以前「剥がせソール」で紹介してその後修理代の都合がつかなかったり、思うように修理部品が
入手できなくてそのままになっていた、リーガル ブリティッシュコレクションの黒色スェードローファー
京都の「REPAIRIST」さんが2足分の料金が必要となるソール修理を1足分料金で一足限定修理
してくれるという情報でお願いしたところ、修理後の送料も含め、当初想定の修理代金を下回る
料金で丁寧に対応していただきました。 クレージー ソールパターンで遊び心のある底付けです。
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元々ついていたソール素材は天然クレープゴム製でクッション性の高いものでしたが、この素材
少々神経質な性質で舗装間もない道路を歩いたり、有機溶剤に触れる、高温下に放置する等の
条件に遭遇すると底がべたついたり、ドロドロに溶けたりして、あらゆるゴミが靴裏にくっついたり、
鋭利な角のあるものを踏み貫通することが多くなります。年に一度は歩道の舗装が新しくなる
近所を歩くとひとたまりもありません。

swede-british-front
装着しているツリーはパオロ・ラッタンジの鏡面仕上げのステンレス金具が美しいカエデ製。
以前東京に行った際の中古靴試着で横に置かれていてとても気になったツリーでした。
最近、このツリーが訳ありで安く入手できたのですが、そのツリーがこれにジャストでした。
製造は同じくイタリアのFormificio Veregra 、PRODUCTS>Shoe Trees>Ceder Shoe Trees
掲載の杉素材ツリーの異素材版と考えられます。父親のシルバノ・ラッタンジで使われるのは
ラストが異なり素材もブナ製が多いようです。
イタリアには他にFormificio Romagnolo等名の知られた日本との取引もある
靴木型ファクトリーもあれば、エドワード・グリーン のシューツリーもてがけていたHARTMANNの
ツリーもドイツではなくイタリアで製造されているようです。

swede-british-insole
左足のソックシートはオリジナルですが右足のシートは踵下に穴が空いていたので大き目の
別靴で使用していたフットメイトの革製インソールのつま先部分をカットしてオリジナルと交換。
裏張りのクッション材はつま先側の2cmほどを除去してソックシートとして接着。
履き口、踵部分の革が数mmめくれていたのでやや幅広く1cmほど絹糸でまつり縫いして
ほころびが拡大するのを防止。この辺は予め自己補修しますと伝えていたので到着後修理。

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カエデ素材特有の木目と白さが特徴で、サイズの割にワイズを広くとった前足部。

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加工途中のウォルナット製自作ツリー

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踵部の木製つまみはフランス製ビンテージツリーのブナ製を流用、塗装で目立たなくしている

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甲の立ち上がり終端部をかなり内側にもってきてあります

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甲終端裏側から足裏にかけて貫通口を設け、前足裏をくりぬいた



続きでツリーのサイズ変更について考えてみます

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