をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

大阪湾蜃気楼情報

5月1日の朝と5日の夜に6日の大阪湾の蜃気楼情報を掲載しました。
6日は天候の崩れに伴う南風の発生が予想以上に早く蜃気楼は出現せず。
5月11日の本日は穏やかに晴れて、午後に蜃気楼が発生する可能性が
高まります。午前中はどうだったか不明ですが、午後4時過ぎまでには大きな
変化が見られずでした。ただ、逆転層の形成はあったし、帰りの快速車窓から
見た限り大阪湾中・東部の船舶が変化して見えていました。
5月12日は午後2時頃までしか観察の機会はありませんが、続けて蜃気楼
発生の可能性は高いです。

なお、蜃気楼発生情報の過去記事は保存されません。

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2km先の蜃気楼

※ 上位蜃気楼の発生するのに必要な最短距離は従来4~5km
程度と言われており、今回の観察結果は視点高度が低いといった
条件を加味しても、事実はそれを大幅に下回ることが確認できました。
そのため福島県猪苗代湖等の近距離蜃気楼に懐疑的な意見よりも
実際的な観察の蓄積の有無が大事だと考えています。
伴氏の琵琶湖での事例では5km程度に上位蜃気楼が見られる。
「蜃気楼のすべて!」で木下氏解説では4km程度とされている。
星氏の解説による田沢湖春山から姫観音の観察と思われる2.3km
の短距離蜃気楼報告があり、今回の観察はこれをさらに0.5km程
下回る距離での観察となった。

先ごろ4月19日から4月22日は好天に恵まれ、春特有の穏やかな
晴天となったので、何れの日も上位異蜃気楼が観察できた。
今年は2012年以来の蜃気楼の当たり年のように感じていて、自身は
既に何度も大阪湾で上位蜃気楼を観察している。 大阪湾の蜃気楼は
その存在が知られるようになって、新聞報道もされたのだが、その後
新たな観察者による情報はほとんど得られず、十分な理解が浸透して
いないように感じる。
一方で岡山県瀬戸内市での観察写真や三重県四日市市での確実な
観察情報が得られていて、個人的には香川県でJR予讃線乗車中に
詫間付近から瀬戸内海の上位蜃気楼を見ている。 またその後発行
された「蜃気楼のすべて!」 日本蜃気楼協議会 には千葉県の例が
紹介されているし、茨城県での観察例も報告されている。  まだまだ
知られていない蜃気楼スポットは存在するものと思うし、ここなら出現
が期待できそうだという場所は多い。

smirage-fishingpie
神戸市垂水区塩屋漁港東岸下の海岸から見た須磨海づり公園の桟橋
4月20日午後3時半頃 Mapionのキョリ測で2kmと表示される。
正方形の土台が消えて、支柱が伸び桟橋が紙のように薄くなっている。
後方に見える神戸スカイブリッジも存在がわかりにくくなっている。

port-liner
同じ場所から見た神戸スカイブリッジの変形を海釣り公園桟橋越しに
見たもの。こちらは10km以上遠方の変化。 形状や距離から考えて
琵琶湖大橋の蜃気楼変化と同様な変化が見られるものと考える。

kobe-airport
当日午前10時頃から午後5時頃までの神戸空港の見え方変化
午前中は護岸の波消ブロックの伸び(画像1.2)が見えていたが午後に
なると手前に発生した逆転層の影響で建物下部が著しく縮み(画像3)
その後は空港島の建物が2像化して分離(画像4)し、建物全体が縮み
(画像5)高さがなくなって、やや縮んだ状態ながらほぼ復元した。(画像6)
以上の観察は視点高度が海抜1mの場所から。


concerto
垂水区平磯緑地で午前中に観察したレストラン船コンチェルトの扁平化
舳先が薄くなってバランスの悪い姿に見える。

daihatsu
ダイハツ自動車の自動車運搬船ダイハツ丸
コンチェルト同様舳先がスプーンのように薄くなって見える
左の建物は対岸のりんくうゲートタワービル
                       以上視点高度約4m 

以下の画像は再び視点高度1mの場所から
2-ships
倒立画像が上に乗る典型的上位蜃気楼 2像型の漁船
右のほうに見える黄色の物体は同じく倒立像と繋がった航路標識
更に右の水平線上に見える白い建物は関西電力南港発電所煙突

towering
伸びあがった天然ガス運搬船

mix-ships
左:マルキン醤油運搬船の賀茂丸 ジョーズの口のような3像型に
中:やや扁平化した2kmほど先の漁船
右:10km以遠の船は4像化して見えていた
蜃気楼発生時は近景・中景・遠景と程度の異なる蜃気楼像が混在
して見えるのが面白い

 これまでは大阪南部からの観察が主であったため、大阪湾の蜃気楼
観察適地という観点からはなかなか評価できなかったが、蜃気楼発生
は午後からのことが多く、その点では観察対象物を順光条件で観察が
できる神戸、明石、淡路島からの観察に利があると言える。
その理由は上の観察写真でお分かりのように逆転層が黄ばむことなく
対象が比較的クリアに捉えられること、対象物の細部がつぶれにくい
ことなどで、20km以上離れた場所では黄変帯として見えることはある
ものの、大阪側からの観察より蜃気楼が見易いと言え、これまで抱いて
きた推測が正しかったと言える。このような地の利プラス砂浜等、障害
物に左右されることなく海辺に接近できる場所が兵庫県側に圧倒的に
多いというのも理由のひとつ。これは行政の考え方の違いなのかなと
諦める部分も多々存在する。

【視点高度】 この条件は蜃気楼像を観察する上でとても重要であり、
特にダルマ太陽の撮影をされる方には是非知っていていただきたい事実。
カメラレンズの光軸高さや観察者の視点高度は低ければ低いほど良い。
低いほどダルマの土台は大きく写り、上位蜃気楼は近接してダイナミック
に見える。ですから岸壁での立位撮影より、砂浜に座り三脚は開脚して
撮影する方が有利です。同じ理由で高所からの蜃気楼観察は不利ですが
遠景蜃気楼に関しては20m以上の高所からでも普通に観察できることが
あります。 但し、砂浜での観察は干満の知識を充分に活用し事故のない
よう心がけてもらいたい。

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Rオナガヒドリ雄第1回繁殖羽か

本日紹介する雑種ガモは今季観察したカモで最も最近のもの。
2015年秋から2016年春シーズンの春季にもオナガガモと
ヒドリガモの雑種は紹介したが、今回の雑種は幼鳥の雰囲気を
残しているもののどちらかと言うと、ヒドリガモ雄の影響を受けた
部分が色濃いので、ヒドリガモ雄とオナガガモ雌の組み合わせ
雑種の可能性がある。

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ヒドリガモ×オナガガモ 雑種雄 飛び立ち 4月13日 三重県

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翼鏡の緑色金属光沢部分は広く、ヒドリガモの緑色部分に匹敵する

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雨覆羽縁の濃淡はヒドリガモ第1回繁殖羽とよく似ている

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翼上面はヒドリガモ・オナガガモ両種の特徴が合成されてはいるが
雨覆の淡色部範囲はヒドリガモに近い、 また尾羽形状もヒドリガモ
寄りの傾向が強い

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嘴のパターンはヒドリガモ型。嘴峰に黒色部がなく先端黒色は小さめ。
嘴形状はオナガガモのスレンダーで長い嘴の影響でヒドリガモより長い。

後方に見えるのはアオサノリ養殖のための海苔網と竹竿支柱。
ヒドリガモやヨシガモ、オナガガモはしばしばこの中で採餌、外敵防御を
しているのが見られる。

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2015年秋~2016年春に観察された個体は昨年12月にもこの付近で
観察されているが、中央尾羽は著しく長く、顔の下半分が淡色に抜けて
いて頭部は横長長方形に角張って見える。 この個体の頭部は丸みが
強く、その意味ではヒドリガモに近い。肩羽形状・軸斑もヒドリ的。
※ この個体の腹部及び尾羽は鉄分により赤褐色に染まる、いわゆる
田渋が見られる。外部要素による着色なので、個体由来と混同しないこと。

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2018年2月27日 堺市 ヒドリガモ雄成鳥 腮から喉の黒い個体
以前にこのような個体について触れたが、ヒドリガモを父とする雑種
子孫の影響が強く疑われる。

【関連記事】
「トモエガモ雑種の真性と偽性」
「美白・シミ抜き」

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