FC2ブログ

をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

大阪湾蜃気楼情報

梅雨が近づき、最近は晴天でも午後南風が吹き、蜃気楼の発生が成立しにくい
状況になっておりました。昨日からまた蜃気楼の出やすい条件が整い、昨日は
夕方になって、本日はお昼ごろから蜃気楼が見られやすい状態になると予想
されます。

スポンサーサイト

PageTop

唇に歌を、嘴に花を

カモ観察終盤になって、雑種ガモの行動観察に時間を割いたこと、
またその観察行から思わぬ雑種すみれの観察や蜃気楼観察が
得られたことで、観察そのものが忙しかった上に、5月1日に行った
淡路島での蜃気楼観察で体を冷やしてしまったあと高熱を出し、
その対応がいい加減だったために、治癒に3週間ほどを要した。
 ですので、今回のカモ観察結果は4月初旬にアップすべき内容
ですが、無用な観察トラブルを避けるため後日掲載の予定が、
遅れに遅れて今頃になってしまった次第。

 さくらと言えば現代ではソメイヨシノを指すのが普通だが、梅や
桜が多く詠まれた古典の世界ではヤマザクラを指すのが一般的。
ソメイヨシノは江戸期に人工的に作出されたいわゆる雑種さくら。
花期にはほとんど新葉が出ておらず、花がパッと咲いてパッと
散る。その潔さ、華やかさが殊更に印象的なさくらで、今年の晴天
続きはその印象に輪をかけたようでした。当然雑種由来ゆえに種
ができず、実生苗から育てることはできず、枝分け、株分け等で
増殖されたクローン、つまりは江戸時代株の分身です。そんな
この春の桜の盛りを奈良県の池で迎えた私は、降り注ぐ桜吹雪の
下でじっと静かに涙していました。幾百、幾千の花びらが宙に舞い
そして池畔の路面を一斉にサワサワと転げ、まるで生きているかの
ように池面に転がり落ちて水面に広がってゆく。そのさくらの儚さを
あはれと慈しんでいたのではありません。

ねがはくは花のしたにて春死なんそのきさらぎの望月の頃
                                    西行

例年シギ・チドリの情報に真っ先に反応し、珍しい鳥の出現では
異例の早さで情報源にたどり着き、毎日のブログ更新を欠かすこと
がなかったふーさんのブログ更新が3月半ばで止まっていたからです。
ふーさんの造血器関連の病気については昨年の今時分に知ったの
ですが、公園や野鳥写真家の個展に出かけたりしてふーさんと会える
ことを願ったのですが、会えずにおりました。 ふーさんなりの終活だ
とは理解していましたが、あの元気で行動的だった、さすがのふーさん
さえも病魔には抗することができなかったのかと・・・。
西行が詠んだこの歌は辞世の歌ではありませんが、釈迦の入滅した
時期に我が身の最期を遂げんとの願望が河南町の弘川寺で叶えられ
多くの人々に知られることとなった有名な歌が思い起こされます。
如月は旧暦の2月のことですが、現在の暦では3月末から4月初旬に
相当すると考えられるのが、如月の望月の頃の真実です。

falc-hyb-pair1
2月にその存在を知ったヨシガモ×オカヨシガモ雑種雄成鳥とヨシガモ雌成鳥その1

falc-hyb-pair2
ヨシガモ×オカヨシガモ雑種雄成鳥とヨシガモ雌成鳥その2

falc-hyb-pair3
ヨシガモ×オカヨシガモ雑種雄成鳥とヨシガモ雌成鳥その3

falc-hybs
ヨシガモ雑種を含めたヨシガモの群れが池の岸に打ち寄せられた花びらに群れる

cherry-bridge
この池は馬蹄形のように細長い形状なので池の端から吹き寄せられた桜の
花びらはその屈曲部を頂点として池中央に集まってまるで橋のようになった。
以上、奈良市3月下旬から4月上旬
これは諏訪湖の御神渡り同様、池周辺部に端を発した力が中央で均衡して
御神渡りでは氷が上部に盛り上がり、花びらではまるで花びらの橋立状態に
なったものと考えられる。

この雑種ガモの観察詳細は後日にあらためるが、亡くなってひと月以上経過
したふーさんが今もフィールドにひょっこり現れるような気がしてならない。
「行動なくして成果なし」これはふーさんの口癖でしたが、何事も実際に行動
ふーさんにはその行動力に加えて天性の勘のようなもの、他者と上手くコミュ
ニケーションをとって情報にたどり着く情報処理力があった。
雑種ガモは2世の誕生が十分期待できる状態だったが、海鳥研究者の子息
よりはるかに遅く鳥見を始めたのに、その好奇心の強さゆえに、衰えぬ情熱
ゆえに多数の野鳥を観察、撮影したふーさんは凄かった。
何かと埋め立て地の野鳥調査や珍鳥で妬まれたりしたが、小柄で人懐こく
色黒な頭にてんとう虫の刺繍入りのキャップを被ったふーさんは忘れない。

PageTop

2km先の蜃気楼

※ 上位蜃気楼の発生するのに必要な最短距離は従来4~5km
程度と言われており、今回の観察結果は視点高度が低いといった
条件を加味しても、事実はそれを大幅に下回ることが確認できました。
そのため福島県猪苗代湖等の近距離蜃気楼に懐疑的な意見よりも
実際的な観察の蓄積の有無が大事だと考えています。
伴氏の琵琶湖での事例では5km程度に上位蜃気楼が見られる。
「蜃気楼のすべて!」で木下氏解説では4km程度とされている。
星氏の解説による田沢湖春山から姫観音の観察と思われる2.3km
の短距離蜃気楼報告があり、今回の観察はこれをさらに0.5km程
下回る距離での観察となった。

先ごろ4月19日から4月22日は好天に恵まれ、春特有の穏やかな
晴天となったので、何れの日も上位異蜃気楼が観察できた。
今年は2012年以来の蜃気楼の当たり年のように感じていて、自身は
既に何度も大阪湾で上位蜃気楼を観察している。 大阪湾の蜃気楼は
その存在が知られるようになって、新聞報道もされたのだが、その後
新たな観察者による情報はほとんど得られず、十分な理解が浸透して
いないように感じる。
一方で岡山県瀬戸内市での観察写真や三重県四日市市での確実な
観察情報が得られていて、個人的には香川県でJR予讃線乗車中に
詫間付近から瀬戸内海の上位蜃気楼を見ている。 またその後発行
された「蜃気楼のすべて!」 日本蜃気楼協議会 には千葉県の例が
紹介されているし、茨城県での観察例も報告されている。  まだまだ
知られていない蜃気楼スポットは存在するものと思うし、ここなら出現
が期待できそうだという場所は多い。

smirage-fishingpie
神戸市垂水区塩屋漁港東岸下の海岸から見た須磨海づり公園の桟橋
4月20日午後3時半頃 Mapionのキョリ測で2kmと表示される。
正方形の土台が消えて、支柱が伸び桟橋が紙のように薄くなっている。
後方に見える神戸スカイブリッジも存在がわかりにくくなっている。

port-liner
同じ場所から見た神戸スカイブリッジの変形を海釣り公園桟橋越しに
見たもの。こちらは10km以上遠方の変化。 形状や距離から考えて
琵琶湖大橋の蜃気楼変化と同様な変化が見られるものと考える。

kobe-airport
当日午前10時頃から午後5時頃までの神戸空港の見え方変化
午前中は護岸の波消ブロックの伸び(画像1.2)が見えていたが午後に
なると手前に発生した逆転層の影響で建物下部が著しく縮み(画像3)
その後は空港島の建物が2像化して分離(画像4)し、建物全体が縮み
(画像5)高さがなくなって、やや縮んだ状態ながらほぼ復元した。(画像6)
以上の観察は視点高度が海抜1mの場所から。


concerto
垂水区平磯緑地で午前中に観察したレストラン船コンチェルトの扁平化
舳先が薄くなってバランスの悪い姿に見える。

daihatsu
ダイハツ自動車の自動車運搬船ダイハツ丸
コンチェルト同様舳先がスプーンのように薄くなって見える
左の建物は対岸のりんくうゲートタワービル
                       以上視点高度約4m 

以下の画像は再び視点高度1mの場所から
2-ships
倒立画像が上に乗る典型的上位蜃気楼 2像型の漁船
右のほうに見える黄色の物体は同じく倒立像と繋がった航路標識
更に右の水平線上に見える白い建物は関西電力南港発電所煙突

towering
伸びあがった天然ガス運搬船

mix-ships
左:マルキン醤油運搬船の賀茂丸 ジョーズの口のような3像型に
中:やや扁平化した2kmほど先の漁船
右:10km以遠の船は4像化して見えていた
蜃気楼発生時は近景・中景・遠景と程度の異なる蜃気楼像が混在
して見えるのが面白い

 これまでは大阪南部からの観察が主であったため、大阪湾の蜃気楼
観察適地という観点からはなかなか評価できなかったが、蜃気楼発生
は午後からのことが多く、その点では観察対象物を順光条件で観察が
できる神戸、明石、淡路島からの観察に利があると言える。
その理由は上の観察写真でお分かりのように逆転層が黄ばむことなく
対象が比較的クリアに捉えられること、対象物の細部がつぶれにくい
ことなどで、20km以上離れた場所では黄変帯として見えることはある
ものの、大阪側からの観察より蜃気楼が見易いと言え、これまで抱いて
きた推測が正しかったと言える。このような地の利プラス砂浜等、障害
物に左右されることなく海辺に接近できる場所が兵庫県側に圧倒的に
多いというのも理由のひとつ。これは行政の考え方の違いなのかなと
諦める部分も多々存在する。

【視点高度】 この条件は蜃気楼像を観察する上でとても重要であり、
特にダルマ太陽の撮影をされる方には是非知っていていただきたい事実。
カメラレンズの光軸高さや観察者の視点高度は低ければ低いほど良い。
低いほどダルマの土台は大きく写り、上位蜃気楼は近接してダイナミック
に見える。ですから岸壁での立位撮影より、砂浜に座り三脚は開脚して
撮影する方が有利です。同じ理由で高所からの蜃気楼観察は不利ですが
遠景蜃気楼に関しては20m以上の高所からでも普通に観察できることが
あります。 但し、砂浜での観察は干満の知識を充分に活用し事故のない
よう心がけてもらいたい。

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。