
身近な鳥の雌雄を考えるシリーズ その5 バン
近年オオバンの急激な増加によってなんだか少なくなったような感じが
してしまい影が薄くなったように思えるバンではあるが、好む水辺環境に
やや差があってあまり広大な水辺を好まない、足趾にヒレや水かきが
ないことから葦などによじ登ることも上手で微妙な共存状態にあるのか
と思っている。先に孵化した兄弟姉妹がヘルパー行動をとることなど見て
いて面白く、幼綿羽時代は黄色と赤色の鮮やかな嘴、幼羽を経て幼鳥の
時代はくすんだ色の嘴、成鳥になったらまた赤と黄色の派手な嘴へと変化
する不思議な鳥でもある。
【オス成鳥冬羽】

2月19日 堺市北区 陸上姿勢
オスは冬羽でも体色が黒々としており、虹彩色も赤みが強い。
メスより大きく、オスの頭頂はしばしばフラット(平坦)に見える
その結果側面から見ると台形状の頭部に見える。 額板も縮小
し嘴の上縁と額板の角度はメスより狭くL字形。
夏羽時の嘴の鮮やかさはなく、黒くくすみ、黄色部も彩度が低い。
足色もくすむが成鳥の脛基部、体下面に近い場所には赤色部が
存在する。

2月19日 堺市北区 水上姿勢
【メス成鳥冬羽】

2月19日 堺市北区 陸上姿勢
メスはオスより体が小さく、頭頂はそれほど平坦ではなく丸味の
強い形状。嘴基部の厚みがあり、オスより太短く見える。額板は
小さく目立たず黒くくすむ色合いの程度もオスより強い。額板と
嘴を繋ぐラインはどちらかと言うと直線状で額板も小さい。
体色は黒味がオスより弱くグレーっぽく、腹部下面等で白色の
部分があり、ところどころ擦れた色合い。脛基部の赤色はオス
ほど明瞭でないことが多い。

2月19日 堺市北区 水上姿勢
【オス第1回冬羽】

2月19日 堺市北区 陸上姿勢
外観はメスに似た面もあるが、脛の赤色は明瞭で体格もメスより
大きい。頭部を含めた体色に褐色味があり、初列風切先端形状
が角張って丸味がない。虹彩色も明らかな褐色で赤みが低い。

2月19日 堺市北区 水上姿勢
背の前方が盛り上がっているがこの個体特有なのか否かは不明
近年オオバンの急激な増加によってなんだか少なくなったような感じが
してしまい影が薄くなったように思えるバンではあるが、好む水辺環境に
やや差があってあまり広大な水辺を好まない、足趾にヒレや水かきが
ないことから葦などによじ登ることも上手で微妙な共存状態にあるのか
と思っている。先に孵化した兄弟姉妹がヘルパー行動をとることなど見て
いて面白く、幼綿羽時代は黄色と赤色の鮮やかな嘴、幼羽を経て幼鳥の
時代はくすんだ色の嘴、成鳥になったらまた赤と黄色の派手な嘴へと変化
する不思議な鳥でもある。
【オス成鳥冬羽】

2月19日 堺市北区 陸上姿勢
オスは冬羽でも体色が黒々としており、虹彩色も赤みが強い。
メスより大きく、オスの頭頂はしばしばフラット(平坦)に見える
その結果側面から見ると台形状の頭部に見える。 額板も縮小
し嘴の上縁と額板の角度はメスより狭くL字形。
夏羽時の嘴の鮮やかさはなく、黒くくすみ、黄色部も彩度が低い。
足色もくすむが成鳥の脛基部、体下面に近い場所には赤色部が
存在する。

2月19日 堺市北区 水上姿勢
【メス成鳥冬羽】

2月19日 堺市北区 陸上姿勢
メスはオスより体が小さく、頭頂はそれほど平坦ではなく丸味の
強い形状。嘴基部の厚みがあり、オスより太短く見える。額板は
小さく目立たず黒くくすむ色合いの程度もオスより強い。額板と
嘴を繋ぐラインはどちらかと言うと直線状で額板も小さい。
体色は黒味がオスより弱くグレーっぽく、腹部下面等で白色の
部分があり、ところどころ擦れた色合い。脛基部の赤色はオス
ほど明瞭でないことが多い。

2月19日 堺市北区 水上姿勢
【オス第1回冬羽】

2月19日 堺市北区 陸上姿勢
外観はメスに似た面もあるが、脛の赤色は明瞭で体格もメスより
大きい。頭部を含めた体色に褐色味があり、初列風切先端形状
が角張って丸味がない。虹彩色も明らかな褐色で赤みが低い。

2月19日 堺市北区 水上姿勢
背の前方が盛り上がっているがこの個体特有なのか否かは不明
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