
六甲アイランド沖を航行中のオレンジ8・・・四国カーフェリー4/19午後
黄変した逆転層によりフェリーとその右隣の船が伸び上がっている
フェリーは舷側にペイントされた3羽のカモメの下1羽が引き伸ばされてイルカ
のように見えている。 詳細報告はまた後日。
冬鳥の飛来が少ないと言われたシーズンも4/3の春の嵐を境に一気に春めいて
遅れていた桜も急速に盛りを迎えたこの春、夏鳥たちのさえずりがあちこちから
聞こえてきて大阪湾の蜃気楼シーズンを迎えた。
シギ・チドリの渡来も順調ながらトウネンの数が少なく、キアシシギは依然として
見かけない。本格的な干潟シーズンはまだ少し先になりそうだ。
大阪湾の蜃気楼(上位)に興味を示す方はまだまだ少数で、その原因もある意味
無理はないものと考えられる。 その理由とは・・・
※ 頻繁に蜃気楼化する陸地上の対象物を見渡せる場所が極めて少ない。
大阪湾は早くから埋め立てが開始され自然海岸がないに等しい上に、隣接した
埋立地が視界を遮り、遠望出来る場所が少ない。水平線が見える場所は特に
限られる地形であるのに加えて、観察適地はほとんどが立ち入り禁止場所。
※ 蜃気楼というと砂漠に見える幻の泉・・・逃げ水(下位蜃気楼)を連想する方
が多く、対象物の上方で虚像が変化して見える上位蜃気楼との見きわめが難し
いと考えていて、なかなかその発生に肉眼では気づかない。
普段から10数キロ先の風景がどんなものか双眼鏡などで見慣れておく必要が
ある。
※ 海を望む場所は比較的見つけやすいが、沖を行き交う船がどう見えているかと
いう慣れや船種による形状の違いを把握していないので、蜃気楼化した船影に
気づきにくい。
※ 気象条件や現れやすい場所については「一定の観察上のコツ」をつかむまでは
蜃気楼の像変化に気づきにくい。
これまでの観察から大阪湾全体というより、ある程度北部地域で発生頻度が高
く、観望場所としては大阪市以北から神戸方面に利があるものと考えられる。
これは発生条件のみではなく、隣接した埋立地等陸地の対象物までの距離が適
している等の立地条件を含むため。
※ 歴史的背景
大阪湾の蜃気楼に関しては、その存在が知られるようになってから日が浅く、
魚津や他地域のように古文献に登場するようなことは恐らくない。
大坂や堺が古くから船による交易等で賑わったことを考えると、このことは
かつての大阪湾では観察されず、近年になってその現象が顕在化した可能性
が高い。港湾埋立地や明石海峡大橋の開通などがその出現の一因となっている
可能性はアカエリヒレアシシギの現在と過去の動き等とある意味関係している
と判断出来る部分があるためです。
今季、既に4月12日、15日、18日、19日、21日、23日に大阪湾での
蜃気楼発生を確認しています。明日24日も出現する可能性が高いです。
興味深いのは琵琶湖の蜃気楼発生日と重複する日が多いことです。先シーズンも
感じていましたが局地的要素の強いこの現象も、特定の気象条件下で発生すること
が強く感じ取れます。毎日欠かさず観察するわけではないので、発生頻度は程度も
含めて参考程度にお考え下さい。