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をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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6月の蜃気楼

大阪湾の蜃気楼を観察するようになって随分経った。
これまではシギチ観察の合間や家の都合などでシーズン中の観察は
可能性の高い日に10回強行うのがせいぜいだったので、今年は特別。
そんなわけで、6月になってからの蜃気楼観察は多分初めて。
本日は出現可能性がほぼ確実だったので、安心して観察できた。
神戸側から見ると高石市付近のガスタンク変形は定番、大阪南部から
観察した場合には明石海峡大橋の変形が定番ですので、本日も然り。
淡路島の洲本以南、友ヶ島、岬町付近の山の稜線が扁平化したのと
堺市から泉佐野市にかけての湾岸風景が浮かび上がり、湾岸都市が
出現したかのような見え方でした。大阪湾の沿岸部には都市部がある
のだから、何を言ってんだ!という方もいるでしょうが、地球は丸いので
一定距離以上になると水平線下に隠れて見えなくなるため、沿岸部の
大型構造物を除き見えないのが普通です。 定番のガスタンクも頂部
ドーム部分がわずかに見えるのみで、普通は何が見えているか不明
なのが一般的です。

concert-mirage-PLtower
ティークルーズ中のレストラン船コンチェルト背後に見える
堺市築港浜寺の伸びあがったガスタンクと後方で縮んで見える
富田林市のPL平和塔。 高校野球の強豪だったPL学園高校の
母体であるPL教団の施設。

gastank-Takaishi
上の画像は目線高さ約1mから見たものですが、こちらは更に2m
高い3mくらいの場所から見た同方向画像。タンクが3画像に分離
ダブルマックとトリプルマック?に見える。高石市高砂にあるタンク
も右側に見えている

mirage-windsurfer
同じ場所を再び視点高度1mの場所から

mirage-yacht
ヨットのすぐ右に見えるのはアーチ形状の橋が反転して2画像化してX字状に
見えている
橋は阪神高速4号湾岸線の新浜寺大橋

boat-mirage-Kishiwada
モーターボート右に見える前方後円墳形のものは同じくアーチ橋
その右に岸和田市・貝塚市クリーンセンターが伸びあがっている
橋は阪神高速4号湾岸線の岸和田大橋、クリーンセンターはちきり
アイランドにある

アーチ橋などその形状の一部に円弧または球形が見られる対象物は
太陽や月の蜃気楼と同様の変化をしていることが多い。ただし太陽は
地球外のとても遠い場所にあるので、逆転層の規模や発生位置には
関係なく常に変形の対象となることが多い点で異なる。

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MIRAGED SHIPS 1

※ 蜃気楼で変形した船舶の画像を扱います。
人に肖像権が存在するように、船舶にもこの画像を勝手に使用
されるのは都合が悪いということもあり得ます。 連絡を頂いた
場合には迅速に削除するなどの対応をするつもりです。

今季の大阪湾の蜃気楼も終盤、あと1~2回見れるかどうかです。
(上位)蜃気楼は基本的に寒冷地で発生しやすく、日本国内では
冬型の気圧配置の真逆、東(北)高西(南)低です。沖縄や九州
では年平均気温や春季の最低・最高気温の差が蜃気楼出現に
適した状態になりにくいです。 つまり、最低気温が7℃最高気温
が17℃と最低気温が20℃で最高気温が30℃どちらも気温差は
同じですが、蜃気楼が発生しやすいのは前者です。また、逆転層
のでき方には複数の要因があるため、冬場の放射冷却にともなう
接地逆転層も寒冷地優位と考えられます。

6月の最初の観察は4日に神戸市須磨区西岸より行った。

Sarubia1
画面全体が霞んで白っぽいので見にくいですが、船尾上方に
2本の鉄塔が見えます。兵庫県淡路市大磯にあるラジオ関西
淡路送信所の鉄塔です。
見慣れない船はファンネル(煙突)にノルウェイ国旗のようなものが
見えたのでひょっとして外国船?と思いましたが、練習船・ファンネル
ノルウェイ国旗で検索するとすぐに船名が判明しました。
東京竹芝桟橋から伊豆諸島の航路で使用される「さるびあ丸」です。
海鳥の観察で乗船経験のある方も多い、私も一度は乗ってみたい
船でもあります。 なぜ、その船が大阪湾に? 青山学院初等科が
この時期毎年チャーターして洋上小学校としているらしいです。

Sarubia2
釜口にある世界平和大観音を背に南下する

Sarubia3
紀淡海峡の友ヶ島(沖ノ島)にさしかかる(背景として)

Sarubia4
関西電力多奈川第二発電所煙突にさしかかる
蜃気楼の影響でいずれの画像も高さが2割ほど縮んでいる

Costa-neo-romantica-s
こちらは関西国際空港の主要施設を背にするコスタネオロマンチカ
サルビア丸が明石海峡に入ると同時に岬町沖に姿を現しました

Costa-with-Konpira
神戸港から出てきたジャンボフェリー「こんぴら2」後方で大阪港へ
向かうコスタネオロマンチカ、縮みがほぼなくなっている
背後の2棟のビルは堺市堺区のベルマージュです。左側ビルに
ホテルアゴーラリージェンシー堺が重なって見えることが多いです。

Phoenix
関西国際空港付近を背に紀淡海峡方向へと向かうRo-Ro船
フェニックス

Sirius-others
大型船入港の際などに前方を先導し安全を確保するなどが役割の
エスコート船シリウス(左) タグボート(中) PILOTボート(右)

Sirius-n
任務が終了しポートアイランド北部、神戸水上警察署横の常駐場所へ
帰還するシリウス。 縮みはほぼ戻っているが、スカイブリッジは基部が
見えている。奥はフェニックス。

TSURIBITOYA-COM
左、中の貨物船は不明だが、右は釣人家の青亀号(乗合釣り船)
本日紹介の船はすべて縮み(stooping)したものです。
水平線付近がクリックして見ていただけると黄褐色に見えます。
つまり水平線及びやや水平線より遠い位置の逆転層辺縁部の
影響を受けているのです。

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BURNING HORIZON

過去の蜃気楼画像より、遠くの逆転層が見せた印象的画像。

BURNING HORIZON 20140501
2014年5月1日 岸和田市沿岸部より撮影
水平線の向こうにある逆転層が見せた夕日を反射する海面の蜃気楼
まるで漏れ出した原油で火災が発生したかのような光景

 前記事で触れた上位蜃気楼の見せるLOOMING(浮き上がり)による
太陽光反射海面の部分立ち上がりが原因です。 よく見ると橋脚台座
が写っていることがわかります。これも同じ理由によるものです。
蜃気楼発生時、逆転層の存在する夕暮れの海はオレンジゴールドに
染まるのが普通です。

BURNING HORIZON 20140501-2
上記画像の少し前の時間帯の画像

BURNING HORAIZON 20140501-3
さらに少し前の時間帯画像

STOOPING VIEW 20140517
蜃気楼というと伸びあがった画像や逆さの画像が上に載った2画像や
それ以上の画像が重なる画像を想起しがちだが、縮みの見られること
が大阪湾では実に多い。一部の対象物だけではなく、対岸の稜線が
低くなって、いやに遠のいて見えたりもするし逆転層の上縁付近で
縮む(LOOMING)や下縁付近で縮む(SINKING)に加えて逆転層の
直近帯にも縮みが見られるのが観察できる。

AKASHI BRIDGE VIEW 20140517
垂水・明石市街がやや伸びあがる

SUNSET VIEW OF AKASHI BRIDGE 20140517-2
蜃気楼で伸びあがった部分がやや手前に移動、橋げたの厚みが増す

SUNSET VIEW OF AKASHI BRIDGE 20140517
手前の海面に太陽の反射が伸びだしても、依然として水平線の一部に
海面反射の蜃気楼が見える

SUNSET VIEW FROM KISHIWADA BAY AREA 20140517
つり船?の後方左にフェリー・サンフラワー、右にコンテナ船
日没時になっても水平線付近とやや離れた上空に逆転層の黄褐色帯が見える

HANKYU FERRY YAMATO 20140517
阪九フェリー「やまと」船尾方向にやや伸びた南港沖処分場

MIRAGE BAND ON THE SEA 20140517
釣り人が一人の消波ブロックの向こうのコンクリート岸壁に連なるように
上記画像にある南港沖処分場が蜃気楼帯となっている。 白っぽいのは
着岸している船舶が伸びあがったもの

20140403MARIBSPIRIT
2014年4月3日 LNG運搬船MARIB SPIRIT 背後に蜃気楼帯は存在
するが、大型船はその前方にいるため変形していない (泉大津市)
蜃気楼の起きる逆転層の規模・位置・対象物の遠近や大きさにによって
どのように見えるかはまるで異なる。海面の蜃気楼は注意して見ないと
時として見過ごしてしまうが、ベタっと単色帯となったり、逆光できらきらと
輝いていたりして慣れると見分けられるようになる。

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