をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

明瞭な水平環

昨日の午後は全国的に水平環(環水平アーク)が観察されたようだ。

内暈、環天頂アークなどと共に比較的よく見られる気象光学現象ですが、

1.季節限定(春から夏の太陽高度が58°を越えるような時期)にしか見られない。
2.地上に近い低空に観察される現象なので地上構造物、大気の清澄度の影響が大。
などにより、雲を構成する氷晶の条件さえ整えば見られる現象ながら、昨日のような
鮮やかで途中で途切れない環水平アークの観察はそう多くない。 もっとも出現していても
高空に見られる現象ゆえ気づかれにくい環天頂アークよりは話題になりやすい。

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昨日の水平環 午後1時頃 泉大津市 換算焦点距離120mm望遠撮影 以下同一条件

cha2

cha3

名前にこそ水平とついているが、太陽に近く天頂を取り囲む長大な円弧の一部であるため、
水平に近く見えるだけで虹色の水平線ではない。 ご覧の望遠による一部撮影でもやや湾曲
していることが確認できるでしょう。
また雲の氷晶の密度や姿勢、その中間に存在する視界遮蔽物の影響を受けるため、上の画像
のように刻々と変化し、長く全体が見えたり、一部が見えたりと様々な見え方をする。
 

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脚だけ見えた夕虹

虹が見られる場所や時期というのは、結構局地的であったり夏の終わりだったりと
いつでも、どこでも探せば見えるものではない。
堺市近辺では年間に数度の虹が見られれば多いほうで、一度も見ない年だってある。
そんな堺市近辺でも最も虹の出現しやすい時期が今頃で、夕空に大きなアーチを描く
弧の鮮やかさは夏の陽の余韻をもつ強い光に浮かび上がる。

rainbow-rfoot
本夕の虹右脚。おそらく副虹も見えていただろうが、建物に隠れて見えなかった。

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虹、左脚。右側に過剰虹、虹の曲率にも変曲点が見える。

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右側には過剰虹が見える

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左脚にははっきりと副虹、副虹にも場合によっては過剰虹が見えた

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やや低い場所から見ると、ハッキリと二重虹(副虹)が見える

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虹が出ている時の太陽側

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日没前の太陽方向の夕空

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虹が消失したあと右脚のあった方向マンション上空に乳房雲、金剛・和泉山系には層雲

greenflash
日没の太陽は明石海峡大橋の前でややグリーンフラッシュ気味(撮影ではグリーンが出なかった)

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GFと虹の8月

9月になっても暑さは変わらず、連日午後には夕立ち。
そんなわけでこの夏は過去記憶にある中で最も雷鳴の聞こえる日が多く、虹が多く
おまけにGF(グリーンフラッシュ)の見られることの多かったシーズンだった。

クリックして拡大していただくとグリーンが見えます! 画質は悪いですが・・・
greenflash120825
8月25日の日没時に山際で見えたグリーンフラッシュ。山は六甲山系。
一般に水平線・地平線の見える空気のきれいな場所が理想と言われるが、そうではない。
自宅近辺からこの8月に5回も見えたのだから。

虹はよく時雨れる地理的依存性もあるが、平地でよく見られるのは積乱雲の発生する夏場。
極めて対流性の強い雲なので竜巻・雷・集中豪雨で体感するとおり現象は局地的発生が多い。
車で走行中土砂降りにあったかと思うと、少し走ったら路面すら濡れていなかった・・・
こんな経験は誰にもよくあることだろう。
8月はPL花火のあった1日の花火少し前、8月21日、8月31日とかなり条件の良い
虹が観察できた。少なくとも堺市内では8月にこのほかは忘れたが4回ほど虹が出た。

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8月21日の晴天下で見られた虹。(泉南市)積乱雲のなかほどから降水雲が見えている。

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虹が出ている時、太陽の方も見てほしい。0ゼロorder glow (0次輝き)という現象が見える

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信号待ちの岸和田市付近で

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帰宅後、自宅付近で。 夏場の虹はこのように長時間見えることが多い。

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8月31日の零次輝き

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この日の虹は条件の良い時間帯には大きな円弧の全てで二重虹となった

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近隣マンションのエレベーターハウス上で仁徳陵へのねぐら入り前に騒ぐカラスたち。
高等な彼らには、我々同様虹を楽しんでいるように見える。

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虹のアーチ中央付近での過剰虹は薄い部分を強調すると緑から紫色が3度ほど繰り返されている

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虹が消えかけた空には雲底に乳房雲(カラスの左)がもくもくと並んだ

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輝くリング

以前から、そしてここ数日騒ぎに騒がれた金環日食の朝が訪れた。
前日来の曇り予想は嬉しい誤算となって、朝5時の厚い雲は流れ去り大半が眩しい日食
となった。
以前にもそうだったように、ある程度雲が日照を遮ると裸眼視も不可能でないし、この日
のために撮影用や観察用のフィルターを準備するのもためらわれたので準備していない。
困った、そして有り合わせのND400フィルターを望遠レンズの前玉前に厚紙固定する
ことで対処することにした。裸眼視、間に合わせ撮影とてもお薦めできない撮影が実は
自分のイメージに近い画像となった。皆さんいろいろ工夫されたようで溶接マスクのガラス
やネガの未露光部分の重ねあわせをレンズ前に置くなどして撮影した方もいらっしゃる。
写真は時に真実を写さないほうが、正統な撮影法をとらないことが真実味を持つ。

eclipse1
右上部分が欠けている7時を過ぎた堺市内からの太陽

eclipse2

eclipse3
C字に欠けた太陽と虹色の逆Cゴースト

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近くを雲が流れると彩雲となった

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なんとなくいびつな丸型蛍光管みたい

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ほぼ最大食になる

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ぼやけたベイリービーズ

eclipse7
はい、これにて視力検査終了

多重露光を利用して特徴的な建造物とともに写す、望遠鏡に専用フィルターで写す・・・
いろんな撮影法があるけれど、今回はお手軽撮影に画像処理で済ませたのでした。

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夕暮れの上端接弧

今日は昼の間長くハロが見られ、昼頃には下部ラテラルアークも見えていた。
アークというとすぐ地震や化学兵器などと短絡的に結びつける方がいるが
私はそのような考えをもっていないので、東日本の地震との関連はないはず。

tangent-wide
仁徳陵越しに落ちていく夕日と上部タンジェントアーク(上端接弧)
あまりに静かで東日本の地震の災禍が本当なのかと思ってしまう。

tangent
上端接弧のアップ、太陽高度からはもっと∨字形がはっきりしてもいいが、雲の状態から
これが限度。

sunpillar
堺市街地越しに光る大阪湾、遠くに淡路島。上の画像の直前、太陽柱が見える。

東日本の大地震が発生したとき、珍しく図書館のエレベーターに乗っていた。
ガタガタと音をたてて横揺れする様に、目眩だという方やうるさいエレベーターだ
という方もいたが、やはりこの時の直感は東日本の大地震を感じていた。
幸いこちらの地震は大きな揺れを伴わず、閉じ込め被害にあうこともなかったが、
海岸部の一部ではエレベーターに閉じ込められた方もいらした様子。
家族の体調、止まらぬ鳥インフルエンザ情報、地震被害・・・
被害に遭われた方を思うと、まだまだ幸せでいられる方なんだと感じつつ、
TVで流れる津波の猛威、地震の破壊力に自然のもつ底知れぬパワーに圧倒される。

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