をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

夏の豊旗雲は色づいて

部分外接ハロ
携帯電話画像ー上部部分外接ハロもしくは内暈(堺市役所)

各地に豪雨被害をもたらしたハッキリとした梅雨が明けると、連日の酷暑。
連休前後にはハロや鮮やかな夕焼けが続けて見られた。
一般に古い呼び名と現在のそれは一致しないものも多いが、瑞兆の雲とされる
彩雲は見える高度から考えて現在のハロの一種、特に環水平アークだと思う。
しかしながら、その発生機序が明らかになった現在も、古式にならって、そう
呼ぶべきかといえば、そうではないと思う。
豊旗雲も特定の雲を呼ぶものではないとされるが、私には大空にたなびく旗の
ような雲は巻雲がふさわしく思える。また、かぎろいは太陽柱。
ともに巻雲、巻積雲、巻層雲といった高層の氷晶にまつわる雲に由来する。

青空に巻雲、薄い水平環
仁徳陵上空の薄い水平環

かなとこ雲
夕照のかなとこ雲

夕焼けの市北部
夕焼け空の堺市北部方向

色づく豊旗雲
市役所上空で色づき始めた豊旗雲

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消えぬ不安~挟み込み

今日、驚くべき出来事があった。

ここにおいでの皆さんは既に気づいておられるだろうが、このブログの
訪問者数、アクセス元、アクセスランキングなど私は気にしたことがない。
まして、思いつきざまの稀なきまぐれ更新、上位にランクされることなど
無関係だと思っていたら・・・
fc2-ranking

これはもしや悪質なサイト改変の前兆かそれともランキングシステムの誤動作か?
といろいろ考えてみると、昨日7月1日Y新聞朝刊の「ニュースが気になる!」に
大阪湾の蜃気楼に関する記事が載ったからではないかと思うに至る。
気象光学現象の極めて稀な画像や希少な生物種の出現など他にも色々と大阪には
あるので、新聞の影響の絶大さには驚くばかりだ。

さて、本題。 以前からの不安はあまり改善せずに続いている。
私の家族の介護のことで気がかりがあると以前書いたが・・・
ここ1ヶ月ほど更に気がかりなことが発生してしまった。

デイサービスから帰宅したら胃ろうの蓋が外れて衣服が胃液で随分濡れていた。
胃ろうの交換処置後安定していた状態が一転炎症を起こし、肉牙が再発し微熱が続き
痰の量が多くなってしまった。
また、ハイバックタイプのリクライニング付車椅子の背もたれと肘掛の間に腕を挟み
帰宅してからその挟み込みに気づくといったことがあった。
父は転倒しても骨折することのない丈夫な骨格の持ち主なので骨折はしなかったものの
挟んだ両腕が足ほどの太さに腫れ上がり、その夜は39度近い発熱をした。
その後は微熱が続き、痰の量が増し、夜間の痰吸引の回数が増えたのである。
ワールドカップ観戦の寝不足も重なって、数年ぶりに血圧が急上昇して、私も頭痛に
なってしまい、母もイライラして私に当たりまくる、暴力的になったりした。血圧が
170/120、脈拍100回/分を超えると自身も父の二の舞になりかねない。

【挟み込みに対する注意喚起ー車椅子背もたれと肘掛】
電動ベッドを起こす際に身体の一部を挟みこむ事故は結構知られた事実であるし、
不幸な事例では死亡事故も発生している。

車椅子の背もたれが可動するモデルの場合、人力で起こす際にも同様な挟み込みに
対する注意が必要なのは言うまでもない。 また、この挟み込み事故は近年多用
傾向にあるT字形肘掛で発生の可能性が高い。
挟みこんでしまう理由は以下で説明することにする。

挟み込みの発生する空隙
網掛け部分が背もたれと肘掛の間の空隙部分

背もたれを倒すと意識のないあるいは意識の薄い身体障害者では、次に起こす際に必然的に
挟み込みの可能性が出る。私自身は家族の希望として、事故の起きないよう、背もたれを
起こす操作を行う場合は1名の介助者が前方から両腕を挟み込まない位置に保持し、他の
介助者が背もたれを起こす作業をするよう当初から要望していた。
にもかかわらず、明瞭で発熱・腫れを伴なう挟み込みを複数回経験したことで、連絡ノート
を作成して介助スタッフと意思の疎通を図ったのだが、やはりまたしても挟み込んだので、
口の利けない父が残りの力を振り絞って「痛い」通所が「いやじゃ!」と叫んだのを耳に
して根本的な改善策をケアマネージャー他に問うてみた。

コアジサシ・ホバリング
この時期青空をホバリングするコアジサシは眩しいが、現在は子育て中だろう

センター内で挟んでいる可能性はないので、送迎の車内から自宅に送り届ける間に挟んでいる
との返答であったが、誰がどのようにして挟んだかの説明はなかった。
家族にしてみれば、誰が挟んだかはどうでもいいが、デイに行って怪我して帰ってくるという
のは本末転倒なハナシで、しかも同じ失敗が複数回繰り返されたことに不安を感じ、父本人の
恐怖からくる「通所拒否」症状は口が利けないだけに測り難い。

コアジサシ
ダイブするコアジサシ

私自身は介護保険や後期高齢者医療制度に大きな矛盾を感じている一人で、現行制度をあまり
好ましいとは思っていない。それ以前より良くなった部分が殆ど感じられないからだ。
そもそも介護と医療を分離することが適切な方法かという点で納得できないでいる。
被保険者の負担が増え、介護従事者が薄給に悲鳴を上げ、多くの利用者が負担増と利用範囲の
縮小を余儀なくされた上に、介護等級の認定も毎度フラフラ変化する。
私たち家族は自分たちの自由時間や休息時間を捻出するために介護サービスを利用している
訳ではなく、本人の血行改善のための機械入浴を最大の利用目的としているのだが、現行では
このような入浴だけのサービスを行っている自治体はごく限られてしまうのが実情だ。

コアジサシ
水浴びする仲間の近くで求愛給餌するコアジサシ

私が今回この件を記事にしたのは、同様の事例が既に全国のどこかで起きているはずだ。
そう考えたからで、医療事故やヒヤリハットの事例も実際に報告されて再発防止に貢献している
例はかなり少ないと考えている。 それは日本人に多い隠蔽体質から来るものだと言えなくもない。
また、逆に他人のことならそう騒がなくてもという事なかれ主義が原因かも知れない。
介護レンタル事業者は車椅子の肘掛を最下段で使用し、背もたれはフルリクライニング状態にせず、
チルトアップ状態での使用を推薦し様子を見ることとなった。
私自身はデザイン優先の高機能車椅子より、野暮ったいけれど従来型の板型肘掛仕様の車椅子に
変更することが挟み込みの絶対的危険性を回避できると訴えたが無駄に終わった。
介護保険施行の少し前、父親がまだほとんど自力で何でも出来た時代からお世話になっている介護
センター、こんなことで気まずい思いをすることが無いようにしたいものだが、可動部を触らない
という現場通知だけで果たして再発が防げるものか、今後を見守りたい。

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惨禍の記憶

新型インフルエンザについて感じたこと

一般人の私が今回のインフルエンザについて思うことを鳥や植物を見るように綴ります。

新型インフルエンザは本当に新型か・・・違う
国内の基準では法律上も従来の季節性インフルエンザと区別されているが、現状の動向を
見る限り、交差免疫を示唆する所見が多数公開されており、新型とは言えない。

厚生労働省の過去のHIV対策、C型肝炎対策、アスベスト対策等、日本の医療行政は患者
の方を向いていない。一部で強硬に新型を主張する専門家は単純に感染症の何たるかや
現場医療スタッフの混乱を理解していない。

【免疫とは】 自己と非自己を認識すること
要するに病気を引き起こす病原体(抗原)と自身の組織を区別できること。結果、抗体ができる。
または免疫系システムが作動する。

【感染とは】 病原体が体内に侵入すること
感染と発症(発病)は似て非なるもの。当初、政府が実施した機内検疫はこれを混同対処した。
いわゆる国民を安心させるパフォーマンスだったと、内部からも批判された。
この時点で遺伝子検査の予備調査、迅速な病原体検出システムは未整備だった。
少なくとも腸管出血性大腸菌O-157の惨禍を経験した堺市民には感染症の実態を正しく理解
してほしい。

【交差免疫】 本来病原体AにはA抗体、病原体BにはB抗体が1:1の関係で出現するように
理解されがちだが、実際はより適応性の広いA’抗体、B’抗体が産生される。
血中薬物濃度測定などで構造のよく似た薬剤がある程度の率で検出される例はよくある。
これは鍵と鍵穴で説明されることも多い酵素反応でも見られる、生体反応の寛容のひとつ。

ただ、この交差免疫は同じ亜型のAソ連型インフルエンザの局地的流行によるスペイン風邪
の継代免疫なのか母子の移行免疫による過去の惨禍に対する備えなのか理解不能。

【感染の地域差・世代間差】
今回予め騒がれていた鳥インフルエンザの高い病原性と新たに流行し始めた新型インフル
エンザがごちゃまぜに議論されている感があった。 なりゆきから先進国は実際の影響度
以上の過大報道を余儀なくされたのではないだろうか?
メキシコでの感染者・死亡者の報告以来、あっという間に世界中に拡大した感のある今回の
インフルエンザは季節性インフルエンザと同等かそれ以下の致死率であること。若年層中心
に特定世代に広い発症者を出すこと。都市化された大都市圏をもつ国々に発症者が多いこと。
寒冷な気候でない地域でも多くの発症者を出すなど耐湿熱特性に変化が見られること。
一般に生物はその種が存続・繁栄するための潜在能力を秘めている。都市化された地域で
よく言われるアレルギー症状や過度の衛生観念、年中エアコン・空気清浄機(機能差大)に
囲まれて生活している我々に来るべくして来たインフルエンザの変異型では?

【新型インフルエンザへの対処】
これから発生しうる未知の感染症においても基本的な対応は変わらない。
流行期には過労を避け、規則正しい生活習慣、十分な栄養を摂取し、閉鎖された空間での
集会を避けること。 学校・企業等では小分けの授業・仕事の遂行を実施し、一度に大量の
感染者を出すこから来る機能麻痺を避ける管理者判断が必要。
過去の感染症の事実から考えて、いかに強力な病原体でも人類全体が短期間に全滅する
ような事例はあり得ない。 それは彼ら病原体が生存・繁栄していくためには生きた細胞を
必要としているからに他ならない。生き残った者は免疫を獲得して生命を繋げる。

【国がとるべき対応】
現在医療従事者へのワクチン接種が始まっているが、必要量の確保・ワクチンの開発に
多大な経費がかかっている。安全を見越した対処と言えば美談だが、通常の季節性インフル
エンザのワクチンはさほど大量にも接種の義務付けもないので、同等の扱いがベター。
免疫の低下している妊婦や病人などハイリスクグループ優先の体制が望ましいと思う。
いずれにしても、既に相当数の発症者が出ていて、自然抗体の保有者も多いことから国民
全員分を準備、すべてに2回接種する必要はないと思われる。
今後発生しうるインフルエンザ多重感染による変異型の発生には最大限の注意を要する
が、今後のインフルエンザ対策用資金に温存した方が賢明な対処だろう。

どうもマスクの着用といいワクチン接種といい、財政見直しを真剣に考えている国の対応
ではないように思える。鳥や植物の世界でもそうだが、専門家と言われる方々が事実と
異なる情報を流布するこの国の、自然治癒力をおろそかに、殺菌・消毒、抗生剤依存の
医療体制をそろそろ見直してもいいのではないだろうか。
個別の技術レベルで見れば、突出した技量の持ち主も多いだけに残念です。

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進みゆく春

3月も終わりになって急に春めいた感じの今春。
桜の開花は早かったものの咲き遅れている花も多い。
いつの間にか太陽も高い位置を移動し環水平アークを見る機会も増えた。

環水平アーク
環水平アーク
この時期には平地からでもはっきり見られる環水平アーク(男里川河口)

「写真集 日本のすみれ」の巻末、発刊の記第一行に 昭和61年初頭、瑞雲が空にかかる頃、 後略
という浜先生の書き出しで、すみれだけでなく同じように空の変化を見ていた先達を思い起こす。
最後の写真提供者の中にはすみれ界の名だたる面々がずらりと名を連ね、面識のある方や、名刺
を頂いた方の名も見える。 現在私がすみれに親しみを覚え、その名を知ることとなったのはこれら
多数の先輩方の功労とデジタルカメラの普及が多くの部分を占めている。

ナガバノタチツボスミレ
ナガバノタチツボスミレ
花茎に微毛がビッシリあり、茎葉が長くないタイプ。紫条もあまり分岐しない。

桜の頃からゴールデンウィークにかかる頃、山道のいたるところで見られるすみれ。
時には見られるすみれがこの種だけではないかと錯覚すら覚えるこのすみれは決して
出しゃばることはないのだけれど、気づけばそこに微笑んでいる、そんな優しいすみれです。
山地のすみれもエイザン、ヒナ、ヒゴ、アカネ、フモト・・・と多彩になってきました。

水鳥の動きもはっきりとわかる季節になりました。
シマアジの通過が見られる頃、この時期を境に冬鳥であるカモたちの数に急な変化が見えます。
また、それらと交替するかのように海岸や農耕地の水辺にシギ・チドリが目立ち始めます。

シマアジ
シマアジ-岸和田市

トモエガモ
トモエガモ
雨の日のトモエガモ。 1ヶ月以上もすぐ近くで皆を楽しませてくれた。

ヒドリガモ
ヒドリガモのペア
10月の飛来以来ずっと仲良しだった、白めがねのメスとのペア。ガビチョウみたいにも見える?

ヨシガモ
ヨシガモ第一回繁殖羽
もう成鳥と区別できない感じだが嘴上の白斑が滲み、頭部の光沢が乏しく、鎌状の三列風切が
やや短い。
このオスは成鳥とともについ最近飛去したようだ。メスはまだ数羽が残っていて、古墳域全体では
ミコアイサ、トモエガモ、オシドリがいなくなったように思えるが市南部の丘陵地ため池などには、
まだ少しオシドリが残っているようにも思える。コガモ、ハシビロなど来た時とは逆に、まるですみれ
の返り咲きのように、早くに来たカモが遅くまで残る・・・そんな印象を受ける。

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マガモとマンジュリカ

前にも書いたが鴨とすみれには共通項が多い。

1.自然交雑種が見出されやすく、種の基本観察に向いている。
2.都市部でも見られる種が結構あり、観察しやすい。
3.人間と植物・動物の関わりを見る上できっかけとなりやすい。
4.動物・植物の人工構造物等への適応が垣間見える。   ・・・など

中でも各代表種マガモとスミレ(マンジュリカ)にはヒトとの深い関わりが見える。

マガモは古くから家禽化され、アヒルやアイガモの原種として知られる。
近年はこれらとマガモの交雑種が都市部の公園などでよく見られる。
この交雑種は渡りをしないものも多く、飛翔力も強いものがおり、マガモに
よく似ているものもいる。
マガモ♀交雑種
マガモ♀交雑種
これは通常気づかれにくいメスの交雑種。
首の太さや嘴の色からしてアヒル系(アイガモ含む)交雑種だろうか?
本来、マガモのメスは鈍いオレンジ色の地色に靴墨で中央付近を汚したような嘴をしている

次に最近気になり出したオスの交雑種画像
オス交雑種側面

当初は単にマルガモ?と思っていたのだが、顔の模様が・・・。
中央尾羽のカールはオス・マガモの血統を示している。
2005年1月初旬、いたすけ古墳

交雑種斜め前
交雑種斜め前
トモエガモオス斜め前
トモエガモオス斜め前(2008年3月下旬松原市)

画像赤矢印部分の後頭部段差に注目してほしい
マガモを含む多くのカモは首をすくめた姿勢では、この部分に段差はなく、
トモエガモには後方から見ると白いX字状の襷模様が見られる。この白い
襷白線に沿って稜角があり円錐の上部を切り取ったような、側面から見て
台形のような独特の頭部形状をもつのが、トモエガモの一特徴。
後日、トモエガモとの交雑がなくともこのようなカモが出現することが判明しました。
                                          2009年7月追記


しかし、体側面のグレーの波状紋がない、肩羽が長くない、胸部側面の
横白線、下尾筒前面の横白線がないなど決定的要素に欠ける。
やはり、これもアヒル系交雑種の一型なのだろうか?
並んで泳ぐトモエガモ・マガモ
並んで泳ぐトモエガモ・マガモ
当地周辺では大型古墳にマガモは多数、トモエガモも少数ながら例年飛来する
トモエガモ交雑種とするなら、大きさ・行動から見て父はトモエガモ、母はマガモだろう。

このカモは翌年も観察されたが、その次の今シーズンは確認できなかった。
片目の長距離移動は負担が大きかったのだろうか?一年後の交雑種
約二年後の交雑種
仁徳陵、2006年12月下旬

その他のマガモ交雑種はここ

マンジュリカはスミレのことを指すが、科や属も同名なので種としてのスミレ
を指す場合には、幸か不幸か、マンジュリカと呼ばれることも多い。もしこの
すみれを別和名で呼ぶとすれば「基」を冠してモトスミレと呼んでみたいかな?
やはり都市部の駐車場近辺やアスファルトとコンクリートの隙間・・・その辺が
彼らの生育場所である意味、山間のアオイスミレより開花の早い、年中枯れない
そんなマンジュリカもあるようだ。
次回からは、マンジュリカの交雑種をとりあげる予定でいます。

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