をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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泉大津大橋より

カモやカモメの季節は最終盤となり、市街地付近では一部のコガモを残して姿が見られなくなった。
しかし河口から海岸付近には依然としてかなりの数のカモが滞在、シマアジも通過を終え、残るは
カルガモの繁殖、家禽系マガモがよく目にするカモとなる。過去5月ごろに観察が多いナンキンオシ
ぐらいは運が良ければ遭遇の機会があるかも。

この時期恒例の大阪湾の蜃気楼。大阪湾の蜃気楼の特徴はこれまでの観察から比較的高さのある
構造物で観察されることより遠距離型あるいは厚逆転層とでも呼べるものかも知れない。
それはある程度高所、つまりは橋上、ビル高層階、高架鉄道より観察される機会も多く視点位置に
よる影響の出やすい蜃気楼像とはやや異なる印象がある。魚津や琵琶湖の蜃気楼より広範囲に
分布する逆転層により観察者自身が逆転層内部より観察する機会が多く(当然のことながら密度の
異なる物質を透過した光でないと屈折しない=同一逆転層内から観察した光景は変形しない)遠景
に観察できる現象であると共に上位蜃気楼に気づきにくい要因となっているのかも知れない。

akashi-brg
4月26日午後5時頃に泉大津大橋上より撮影した明石海峡大橋

akashi-closeup
上画像の一部拡大
1、明石海峡大橋淡路島側、岩屋付近の島影に角状突起が見られる
2、明石海峡大橋淡路島側メインロープ裾に逆転層境界に沿う変形
3、明石海峡大橋橋桁中央部が逆転層上縁方向に延びて厚くなり、境界部に虚像が出現

tower-town
明石方向市街地の拡大画像
逆転層に沿って等高の建物群が見えるがこれは蜃気楼によるタワーリング現象
重機が見えているのはお隣の汐見にあるフェニックス泉大津処分場

この先の人工干潟ではこのところキリアイ、ヨーロッパトウネン等が観察されている。

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蜃気楼と雲頂フラッシュ

遅れていた父の退院が認められ、先週末に久しぶりに父帰る。
ふつう、長く自宅で介護していると入院といえば羽が伸ばせる・・・
とんでもない。入院は自宅では対処しようのない医療行為に限定して
仕方なく病院に預けるもので、処置が正常に行われているか常に気に
している必要があって、不安この上ないのである。
今回も退院時期は最悪のタイミングで許可され、自宅到着時38.1℃の
発熱、低血圧傾向、嘔吐気味で週末休暇不在の主治医に薬剤処方の確認
ができるわけでもなく2日間の長い夜を眠れずに過ごした。

さて、6月の蜃気楼発生回数は記録的に多く、海岸からの観察時間が
とれなかったものの、本日も間違いなく観察できたものと考えられる。
晴天もしくは明るい曇天ならば風向き次第でほとんどの日で観察可能
でした。

mirage130629-1
6月29日 日没前に自宅付近高所より見た淡路島の島影 霧のような逆転層が島影下部に
滞留しているのが見える。 同じような逆転層は須磨~明石方面でもよく見られ、これが
大阪湾で蜃気楼が発生しているかの大きな目安となる。

mirage130629-2
同日、午後4時ころの明石海峡大橋 主塔から垂れる傘状のメインケーブルに歪みが見え
大阪湾の上位蜃気楼の存在を知る上で最も頻繁に起きるサインにひとつ。

mirage130629gf
昨年グリーンフラッシュはそう珍しいものではありません・・・そう記事にしましたが、
この雲頂フラッシュ(クラウドトップフラッシュをこう呼んでいいのか?)や山や建物に
隠れて水平線や地平線よりやや高度の高いところで消失していく太陽の辺縁はしばしば
緑色になります。緑閃光を見る際に要求される要素は太陽が地上付近のエアロゾル等光量
を減じる要素に遮られることなく沈むことです。 また、しばしば蜃気楼と強い関連性を
併せ持っています。これも6月29日日没時に自宅付近より撮影したものです。

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二層構造の明石海峡大橋

今季の蜃気楼観察は意外に早く3月12日、香川県でのことでした。
以前から明瞭な逆転層さえ見られれば、蜃気楼像が見られる可能性が高い・・・そう考えていた。
カモ雑種の観察がクビワキンクロ雄第1回繁殖羽の発見につながり、それが香川県での蜃気楼と
いう可能性の高い逆転層観察へと繋がったわけだ。

以後、4月は気象条件的に蜃気楼が見られる状況になりにくく、4月末を待たねばならなかった。

mirage-bridge0509
リサイズのみの画像、撮像素子のゴミ除去等未処理。 逆転層による多像化で橋げたが二重に
5月9日 泉大津市より

mirage-ship
兵庫県芦屋市沖を航行中のさんふらわあ 舷側の太陽が伸びあがりで変形している
また客室部分が扁平化して縮んでしまっている 5月20日 泉大津市より

その他にも上位蜃気楼の観察できた日はありますが、あらためて記事にします。

【シギチ】
今季のシギチ移動のピークは過ぎ、特に南の干潟は急にさびしくなった

【ハシボソミズナギドリ】
5月14日頃から5月19日にかけて見られたハシボソミズナギドリ
28日の火曜日にかけて第2波が見られるだろうと考えている

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Y字路上のカルガモ

spotbill-fem
片翼のびをするカルガモメス

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追いかけるオスにあきれるカルガモのメス

お気づきの方もおいでと思うが、実はカルガモがいるのは防潮堤の上
暖められたコンクリートの熱気で下位蜃気楼が発生しているのが分かる
そのため後方・対岸の景色が沈み込み変形してY字路様に見えている

real-port
これが視線を立位に変更、防潮堤上部を50mほど前進して撮影した画像
港の入り口水路がカーブする防潮堤の向こうにあるのが分かるでしょう
あちこちでカルガモ親子を目にするが、この塩水域を生活圏とするカルガモペアに
雛が誕生するかは不明

大阪湾の上位蜃気楼はその後
5月27日に須磨海岸から高石方面が板塀状蜃気楼に
6月11日に大阪南部より尼崎から明石海峡方面が蜃気楼化するのを確認
6月13日、本日も曇っていたが大規模に尼崎から淡路島方向が蜃気楼化
このように顕著な逆転層が確認できた場合は夜間~朝にかけても逆転層が残る
ことがあるので、明日晴天であれば午前中から上位蜃気楼が発生する可能性が
高い。岡山県の海岸部からの朝日は変形する可能性もある。
本日日没時の変形太陽は時々部分的に雲に阻まれ観察できなかった。

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SUNSET MIRAGE

sunset-mirage1
四角く変形して明石海峡大橋後方に沈む太陽 4/28午後6時40分頃 泉大津市にて

sunset-mirage2
逆さ茶碗形に変形して明石海峡大橋後方に沈む太陽 4/28午後6時40分頃 泉大津市にて

予告した24日及びその翌日25日は黄砂飛来による視界不良で蜃気楼発生は確認できず。
天候の回復した昨日27日と本日28日には蜃気楼が発生し、2日連続で変形太陽の日没が
確認できた。
詳細は後日報告することにするが、本日は午前10時頃より日没以降まで場所によっては
上位蜃気楼の発生が確認でき、橋の変形、明石方面の風景の伸び上がりが顕著でした。
四角い太陽の観察は大阪ではこの時期の明石海峡に沈みゆく太陽を望める地点からの観察で
なおかつ上位蜃気楼が発生していることが条件ですから、かなり稀な現象です。 しかし
大阪市立科学館 学芸員 長谷川能三氏の 大阪市立科学館研究報告18, 41-43 (2008)
「大阪湾における蜃気楼の発見 -四角い太陽-」にもある通り寒冷地のみの現象ではない
ことがよくわかると思います。

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