をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

22日の空

事後報告ながら22日に見た空。

一部が鮮やかなラテラルアーク
一部が鮮やかなラテラルアーク
太陽右側に幻日そこから倍の距離、画面右上に鮮やかなラテラルアーク。
出現するアークは多くの場合一部しか観察できない。
理由として挙げられるのは均質で安定した姿勢の氷晶が空全体に分布することはあり得ず、
また観察地と太陽、氷晶を含む雲の位置関係が正確に把握されていない事も一因。
カメラはしばしば便利な観察道具となりうるが、写った写真は2次元の世界なのである。
我々の生活する3次元の世界を変換して見ている意識や記録される特性など自然界を
見つめる一定の予備知識がないと誤解や失敗を招きやすい世界でもある。

上部タンジェントアークと太陽柱気味の太陽
上部タンジェントアークと太陽柱気味の太陽

太陽に凸の上部タンジェントアーク
太陽に凸の上部タンジェントアーク
更に時間が経過して日没前にはハッキリとV字状のタンジェントアークに

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黒い蝶

すみれ観察で出合った黒いアゲハたち。
ミヤマセセリやツマキチョウなどとの出合いも多いが今回はアゲハ。

クロアゲハ
クロアゲハ-大阪市

オナガアゲハ
オナガアゲハ-千早赤坂村

オナガアゲハ羽裏
オナガアゲハ羽裏

カラスアゲハ
カラスアゲハ-千早赤阪村

カラスアゲハ羽裏
カラスアゲハ羽裏

ミヤマカラスアゲハ
ミヤマカラスアゲハ-河内長野市

ミヤマカラスアゲハ羽裏
ミヤマカラスアゲハ羽裏
少年時代黒いアゲハは憧れの的だった。
特に美麗な光沢をもつカラスアゲハやミヤマカラスアゲハは生息域を含めて滅多に遭遇することの
ない貴重な蝶だった。
その頃に比べて近年ミヤマカラスアゲハに遭遇する機会が増え、一度写真に撮って確認してみたい
と考えていた。子供の頃に夢見たその蝶は現在でもしっかり識別できていたようだ。
「大阪府の蝶」には自分の感覚を裏付けるかのように、近年では場所により普通種とされている。
撮影したミヤマカラスアゲハの後翅には赤斑の前に白帯がはっきりと見られ、ホッとした。
羽化不全気味の個体だったが、嬉しい遭遇だった。

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15日の空

しばらく空の話題から離れていたが、先日15日帰宅時の空。
17時をかなり過ぎて鮮やかな上部タンジェントアークと上部ラテラルアーク。
上端接弧とラテラルアーク
上端接弧とラテラルアーク
画面中央をやや斜め上に貫く虹色の点はレンズゴースト

太陽を遮蔽して撮影した同写真
太陽を遮蔽して撮影した同写真
強調処理してアークの存在を見易くしている

左右の幻日
左右の幻日
帰宅後すぐに撮影した左右幻日

市役所上空の右幻日
市役所上空の右幻日

左幻日
左幻日

太陽柱
日没前には太陽柱

日没寸前の薄明光線
日没寸前の薄明光線

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兵庫県の山ふたつ

このところスパム投稿がエスカレートしている。
どうやらイタチゴッコの状態になっているようだ・・・それなりに効果はあるようだが。

GW最終日、ETCの早朝夜間割引を使って兵庫に出かけた。
ぎりぎり割引適用される時間帯に中国自動車道を通過。
今年のすみれ観察行で西に向かえば必ず霧が路面を覆う。

第一の目的地にはコミヤマスミレの斑の変化を見に行った。
しかし初めての地、どこにあるかの情報も確証もない毎度の突撃。
朝7時から登山開始して険しい岩肌を通り過ぎ、鎖でターザンごっこ
しながらようやくの思いで下山したら、下山した登山口近くにすみれ
はありました・・・おかげで斑の変化を観察できるほどあちこち見て
回る余裕はありませんでした。
コミヤマスミレ
コミヤマスミレ

次に向かった先は更に北部の高原。
高原直下の駐車場に車を駐め、はやる気持ちを抑えて斜面を登る。
上り始めて10分、工事車両用に切り開かれた道路の境界部に鮮やかな桃色の花。
30メートルも手前からはっきりと「ここだよ!ココ!」そんな呼び声が聞こえた。
不思議に思われるかも知れないが近畿圏で絶滅危惧上位にランクされるすみれ故
見かけることが少ないすみれなのです。初めての出合いです。
初めて出合ったアケボノスミレ
初めて出合ったアケボノスミレ

その花
その花
上弁に虫食いはあるけれど・・・初めての鮮やかな花

蕾と横顔
蕾と横顔
葉は図鑑の記載通り十分には展開しておらず、花柱・距にスミレサイシン系の特徴を感じた。

葉が地上にないアケボノスミレ
葉が地上にないアケボノスミレ
葉が同時に見られない株もあった。何もないのも寂しいので手前は関係のない別の葉。

ショウジョウバカマと背比べ
ショウジョウバカマと背比べ
咲き残るオレンジ色のショウジョウバカマと背比べ

葉がよく展開していた株
葉がよく展開していた株
この日、アケボノスミレは開花初期にあたっているようだった。
まだ展開していない葉を持つ株が多い中でキジムシロの黄色をバックに晴天を謳歌する株
その他のすみれに続きます

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スミレ交雑種6.ホソバキリガミネスミレ

スミレ系交雑種も今回が一応の最終回。
オオミヤスミレなど出合っていそうで、なかなか混生地を見ないすみれも
あるので、それらについては今後も折を見て紹介できれば・・・と思っている。

近畿圏はシロスミレの変種ホソバシロスミレの分布域です。
多くのすみれがシハイスミレ・マキノスミレの関係のように折り重なりながら
移行型を挟んで分布するのに、依然として境界地・移行地帯の明瞭でない
すみれと言えそうです。
この開花時期の遅いすみれと交雑する可能性のあるすみれは必然的に
限られたものとなり、片親の特徴を知ることで交雑種を見つけることもそう
難しくない部類のすみれでしょう。

並んで咲くホソバキリガミネスミレ両親の花
並んで咲くホソバキリガミネスミレ両親の花
花の大きさは通常タイプのスミレと比べればやはり小さい。
しかし、近くには細弁のホコバスミレも咲いており、これと比べれば遜色ない。

ホソバシロスミレ花正面
ホソバシロスミレ花正面
これらは一昨年初めてホソバシロスミレを見た際のものだが、一目見て
1.花弁幅が細く、白いホコバスミレのような感じ。
2.花中心部が例外なく緑色を帯びる。
3.多くのすみれの葯が半熟卵の黄身の色なのに、ゆで卵の黄身の色。(白濁色)
4.花柱の先端形状や葯からの裸出が一様でなくバラツキが大きい。
5.距は緑味を帯びた白色で短い。
6.紫条は比較的シンプルであまり分岐しない
などの特徴を感じた。

ホソバシロスミレの葉
ホソバシロスミレの葉
極めて特徴的なのは名前の由来となっている葉だろう。
どこまでが翼でどこからが葉の基部かよくわからないものが多い。
まるでウォーターマンやパイロットなどのペン先と軸が一体化した万年筆を彷彿とさせる
葉のデザインだ。

ホソバキリガミネスミレ1.和歌山産
ホソバキリガミネスミレ1.和歌山産
葉身はホソバシロスミレほど短くないが、翼形状は受け継いで、葉幅は狭い。
花色はスミレ的ながら、ホソバシロスミレの花に色鉛筆でスミレの紫を乗せた感じ。

ホソバキリガミネスミレ2.兵庫産
ホソバキリガミネスミレ2.兵庫産
葉の状態はホソバシロスミレにかなり近い感じ。
花はややふっくらしていて、中心部のみ紫が強い。花柱は花の割に小さくホソバシロスミレ的。

ホソバキリガミネスミレ3.兵庫産
ホソバキリガミネスミレ3.兵庫産
花のみだが形状はホソバシロスミレ的、中心部が赤紫を帯びる。

ホソバキリガミネスミレ4.兵庫産
ホソバキリガミネスミレ4.兵庫産
これも花のみだが、距は淡色でやや太短い。花弁全ての基部から中央にかけて毛がある。
葉も典型的スミレとはやや異なるので交雑であろうと判断した。

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