をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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アイポイント

アイポイント・・・ファインダーから視野がケラレなく見える距離。
ニコンなどではハイアイポントなどと呼ぶ。またデジスコではアイレリーフとも同義。

更に自動車運転時に見切りが良くなる視点の高さ、乗用車よりトラックが有利。


今回はヒメハジロの次列風切の白帯上の白点・・・  つまり 「i-point」と視点
「point of view」「eye point」を絡めて記事にしました。
後日「オスに化けたヒメハジロ」の判断根拠を示すとしていたので相当期間が経過した
今、その内容と識別時に意識しておいた方がよいのでは?と思う内容をまとめてみた。
長くなりそうなので、その気でお付き合いいただきたい。

今回判断に利用したのは「USGS」米国内務省傘下の米国地質調査局の「NPWRC」
Northern Prairie Wildlife Research Center:北部草原野生生物研究所と訳すのかな
にあるカモ識別資料
Species, Age and Sex Identification of Ducks Using Wing Plumage
:Samuel M. Carney氏作成の翼標本写真と解説。
タイトルは 翼羽によるカモの種・年齢・性識別という意味です。

この資料画像を一目見て、オス幼鳥だと判断できました。次列風切の上、大雨覆後端の白斑
位置に注目していただくと、メス成鳥では中央に3点、オス幼鳥だと翼外側に偏って3点、点も
小さいです。

その上で、2月初旬のヒメハジロ撮影画像を見てみると・・・
1. 頬の白斑はくっきりとやや後方に長く大きい目である。
2・ 嘴の色がメスにしては黒色味が少ない。
3・ 大きさが記述されている数値ほど小さくない(オスの大きさを示す)
4・ 背面と体側のコントラストが明瞭で褐色味が少ない。
などの理由から初見時にこの資料を知っていれば、判別できた可能性が高い。

しかし、同じサイト内のDucks at a Distance A Waterfowl Identification Guide:
Bob Hines氏資料を基に観察してみると
イラスト図のメス成鳥翼パターンの白点は外側に偏在して描かれているため、判断できなかった
可能性が高い。
既知の資料をどう評価し、実際に多面的判断の上で活用できるかが鍵のようだ。

ブログに記事掲載後、数箇所でこの件で議論が交わされ、最終的にこの疑念は
日本野鳥の会兵庫県支部に届いたようで、支部報鳥信で訂正記事が掲載され
ネット上からもPDF版が閲覧できる。この種の迅速な訂正は異例のことと評価したい。

同定に迷いの生じた鳥種の判定にはしばしば外国書籍、たとえば
HELM社の「WILDFOWL」、Collins「Bird Guide」、その他北米種野鳥ガイドなどが
用いられるようだが、私自身はそのいずれも持っていないし、参考にさせていただいて
いる氏原氏のカモ関連記事が常設されていた時期のことも知らない。
地道に観察を重ね、参考になる資料があれば目を通す。黒田長禮氏や山階芳麿氏の
古い資料もカモに関してはいまだ色あせていない。遠回りなようで近道だと思う。

カルガモ親子
芦ヶ池のカルガモ親子

近年市街地付近でもカルガモの繁殖がよく見られるようになった。
冬場の観察地、芦ヶ池ほか5ヶ所で見かけた。身近な場所が最も気づくのが遅れた。

その他のヒナ
残りの3羽

現在は4羽、先日1羽が欠けた、最初の羽数はわからないが半減以下になったのか?
年初のアイガモのヒナが数日で全滅したことを考えると優秀な母ガモなのだろう。
 「バードリサーチ」では初認日、初鳴日のデータ収集を行っているようだ。
そのデータと個人的観察記録を照合すると概ね初認日で10日程度私の観察が早く、
初鳴日に関しては判断不能だと思う。ヒバリ・ウグイスなどは条件さえ良ければ冬でも
さえずるので、どの時点で初鳴とするのか分からない。
同様に越冬個体のいるツバメも初認記録の難しい鳥だろう。まぁ大体の基準なんだろう。
カッコウ・ホトトギスは仁徳陵外濠で5月前半でさえずり、オオヨシキリは3月にアオバズクは
カッコウと同じ頃飛来した。
鳥たちの繁殖時期、雌雄同色とされている鳥の婚姻色の差や抱卵斑・交尾の観察などで
雌雄が判明することがある。良く見れば雌雄の微妙な違いに気づくだろう。


以下は種判断とは別に、混同してはならない羽装異常個体に関する記事です。

【メスの雄化個体について】intersex female,male-like female
前にも書いているので、その後判明した事柄について

【オシドリ】
雑誌記事の写真から嘴の色はオス様と思っていたが、個体によってバラツキがある。
嘴の色は性ホルモンほか色素産生ホルモンの影響を受けるため、メスであっても赤い嘴の
オシドリがいてもおかしくないし、実際ときおり見かける。嘴の色だけで雌雄判断はできない。

また、多くの場合冠羽は黒っぽく大きくならず、目の周囲の勾玉状白色部は灰色味を帯びる。
ヒゲも白っぽい。銀杏羽も大きく立派にならず、場合によってはほとんど銀杏形にならない。
体側の黄金色の波状紋も出現せず、マガモ属の雄化のように※「カッコウ斑」にもならない。
全体的に鮮やかさ華やかさに欠け、中性の感じがする。
また多くの場合、雄化が見られるのは動物園等の飼育個体であるところから、飼育下における
ストレス(広く自由に飛びまわれる空間を奪われる等)が引き金の可能性がある。
残念ながら飼育員さんに知り合いはいないので、この辺りの確認はできていない。
 ※「カッコウ斑」=便宜上用いた説明語。杜鵑腹部のように波状紋の辺縁が粗く太く黒くなった斑紋。

【マガモ属】
雌雄に外観上の差がそれほどなく、オスの体部に波状紋の現れないカルガモを除いては出現の
可能性が高いカモ種がそろっている。
ただ絶対数がそれほど多くないトモエガモ・ヨシガモについては未観察。
換羽サイクルが一年で終了しないハシビロガモについても不明。
特徴的要素は以下のとおり。

1・雄化外観の程度については個体差が大きく、明瞭なものはエクリプス羽も存在する。
2・嘴の色はメス様外観を呈し、頭部色はオス様外観であることが多い。
3・雄化初期には目立たないが、体側を中心に※「カッコウ斑」が出現する。
4・通常外観は変化するが体長はメスのままであるため小さいことが多い。
「日本の鳥550-水辺の鳥ー 文一総合出版の初版コガモ♂エクリプスの画像は
雄化個体の画像である。・・・最近発行された増補改訂版では画像が差し替えられている。
同様にベテランバーダーの作成サイトでもエクリプスと雄化個体の誤認は多い。

【スズガモ属】
マガモ属に次ぐ大きなグループなので、雄化は起こっているのだろうが、外観変化は不明

【アイサ属】
ミコアイサで可能性の高い画像を提示する。他のアイサでも同様変化であるかは不明。

ミコアイサ雄化個体?の大きさ
見かけた雄化個体?の外観はメスっぽいが体長はオスより大きい。

ミコアイサ雄化個体?
2006年2月中旬 履中陵にて撮影

この雄化個体?は2年連続飛来し、時期が来ても換羽しないオスのように感じたり、外観上メス
の大きい個体なのかと思案していた。
先日、当時の古いレンズで撮影し色収差の補正をした画像を再検討したところ、体側に波状紋が
認められたので雄化個体と判断できるのでは?と考えた。
冠羽の前方に白色部があり、胸から体側が白く、肩羽も長い。

次回は羽装異常の内の交雑種・色素異常をとりあげます。

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2回出現した全周幻日環

ここ一月ほどはツキにそっぽを向かれているようだ。
新しく購入したパソコンは一ヶ月でHDが不調となりバックアップを取り出す前にドライブ認識
すらしなくなった、動作が鈍くなってから無反応になるまでかなり急だったのだ。
先代のパソコンが10年リカバリーなしで使用したことを考えると、あまりに短命だった。
不調に気づいた時点ですぐ画像コピーをとっていれば・・・、まだ諦めてはいないが8GBほど
の野鳥・ハロ・蜃気楼の元画像600~800枚を失う可能性が濃厚になった。かつて250GB
の画像を一気に失いかけた際も救出に成功したので、今回もわずかな望みは捨てていない。

去る6月2日のハロ、かなりな広範囲でお祭り状態だったようだ。関西以東。
ところが見る人によって環水平アークが主だったり、内暈だけだったりと地域・見た時間で
表現のされ方もいろいろで面白い。
はじめて風景写真の幻日を意識的に調べたのが5年ほど前。綾塚氏の「天空博物館」が
その入り口となった。現在氏はmixiのほうでご活躍の様子。 ページ更新されなくなって
久しいが、気象光学現象に興味をもつ方はずいぶん増えたように感じる。

【最初の幻日環】
内暈と幻日環
最初に幻日環の出現した際の太陽周辺・・・太陽を貫く上向きの弧が幻日環
内暈の上部は外接ハロと複合して強く輝いている。この時、幻日は見えず。

【2度目の幻日環】
9画像合成の2度目の幻日環
つなぎ方が粗くて(右120度幻日の位置ずれ)恐縮ですが、15時過ぎに再度出現した幻日環。

右幻日と右120度幻日
ゴーストの下に見えるのが右幻日、画面右端ぎりぎりに見えるのが右120度幻日です。

対日点と右120度幻日
右120度幻日と対日点付近(民家右上)

【HaloSimの幻日環シミュレーション】
Halo Sim-Perhelic circle

「Atmospheric Optics」というイギリスのサイトからフリーのシミュレーションソフトがDLできる。
上に書いた綾塚氏の説明ではよく理解できなかった部分が、このサイトやソフトのおかげで
おおむね理解できるようになった。とは言ってもまだ思い違いは多いですが・・・。
各シミュレーションの右下の数字は太陽高度、ずいぶんと幻日環の大きさや他のハロが違う。
このような相対関係が頭の中でイメージできるようになると、随分観察は変わると思うのですが。
ハロを見慣れてきた方には一度使っていただきたい便利なソフトです。

44.4度は今回の2度目幻日環の時点のシミュレーション。
66.5度は先月5月3日の幻日環出現時近辺のシミュレーション。
79度は来る夏至の正午ごろのシミュレーション。幻日環が出たら内暈に内接します。

そのほかにも参考になるサイトはいろいろありますが、 「空の色と光の図鑑」などで知られる
武田康男氏が現在南極から更新中の「南極の自然」も普段見られない画像満載です。

旧堺燈台と環天頂アーク
夕方5時過ぎ、旧堺燈台の上で一時はっきりした環天頂アーク

上部タンジェントアーク
日没前の上部タンジェントアーク、この後雲が厚くなりアークは見られなくなった
13時半頃の環水平アークやその他のハロは今回アップしていません。

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