をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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霧の朝

今朝は昨日の雨から一転、晴天による放射冷却で濃霧の朝となった。
真っ白な風景だと何が何だかわからないので、晴れだしてからの街の眺め。

霧の街かど
霧の街かど・・・国道310号線三国ケ丘駅前付近

霧から浮かび出る仁徳陵
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ヒドリ雄化メス

最近ヒドリガモの雄化メスと思われる個体に新たに遭遇したので、継続観察中の個体と
併せて記事にすることにした。

私がこれまでハッキリと雄化であろうと判断したのは3例。
うち1羽は当初、色素異常個体ではないかと考えていたもの。
しかし、振り返って判断すると、これまで観察した中でもっとも成熟した個体、つまり老鳥
だろうと考えられ、外観は色彩こそ異常だが極めてオス外観に近かった。

変なヒドリガモ
2007年11月中旬、大阪市 再掲

昨秋10月下旬に遭遇した成鳥個体
200811
2008年11月初旬、堺市

200903
2009年3月中旬、堺市

200911
2009年11月初旬、堺市 以上3画像同一個体

最近見かけた若い個体
j200911
2009年11月下旬、岸和田市

マガモ属の雄化には特徴的な太い横斑が出現する。 しかし初期にはあまり明瞭でなく
また、雄化がかなり進行するとオスに近い外観にまで変化する可能性がある。
年齢、卵巣の機能状態でかなり外観に変化があるだろうと推測している。
成鳥の雄化例では非繁殖羽・繁殖羽の換羽外観差が見られる。

また、雄化の原因は卵巣機能の低下あるいは不全が関わっているというのは、まず
間違いのないことだが、誘発因子が私の考えるヘテロ性染色体の鳥類・哺乳類の
心理的ストレスにあるかは不明である。
なお、確認できている他のマガモ属雄化例にはオナガガモ、マガモ、コガモ、オカヨシガモ。
他のトモエガモやハシビロガモにも出現しても不思議ではないが、見ていない。
ただ、カモの雄化を認識・画像が容易に見つかるのは他の情報と違い、国内に多い。

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カモ頭部の基本羽装配置

まずは羽装配置図

カモ頭部の羽装配置境界

背景が水色の方が海ガモ、緑色の方が陸ガモの羽装配置境界線
多種のカモがいて、それぞれ嘴・羽・色や大きさと変化はあるが、嘴の発色構造のように
基本パターンが存在する。それらの境界を描きだしたのが上の図。
体パターンも同様だがこれらが波状紋や色違いの胸、尾筒で構成されるのは承知のはず。

境界線に沿って塗り絵をしたら、知ってるカモができませんか?
潜水ガモに過眼線や頬線はないとお考えでは?エクリプスをよく見てください。
決して無地でないことがおわかり頂けるはず。
また潜水ガモに特徴的な目先ー嘴元、耳羽上部、これらが融合した顔下半分淡色の
ラインを灰色で示しました。どのカモにどこの白斑が出るかイメージできますか?

【成鳥羽の概念】
これまでもときどきカモの換羽について触れた。
一般的な認識で水面採餌ガモで一年、潜水採餌ガモで二年というのが共通認識。
ところが、これらは便宜的な分類適用であって、実際には採餌形態分類に依存せず、
二年程度(足掛け)かかるというのが私の考え。
また年3回換羽と呼ばれるコオリガモや瘤のあるツクシガモ、ビロードキンクロなど
では図鑑並みの外観を呈するのに3年程度必要だと感じている。


「Oriental BIRD IMAGES 」
http://orientalbirdimages.org/index.php   アジアの野鳥データベースサイトの
Images>ANSERIFORMES > Anatini > Common Teal のプルダウンメニュー6番
‘Female in flight’の画像を見てほしい。

私が嘴の黒斑で適用される時期とした秋のコガモ飛翔画像です。
嘴の一部は黄色ですが黒斑はないですね!
また翼のパターンで確認すると翼鏡前縁の白線は太くないですね!
タイトルどおりメスなんでしょうか?

実はこれオスの幼鳥飛翔画像です。(そのはずです。)
雨覆の色が褐色というより灰褐色、三列風切近傍に濃色部があります。
また前縁白線のさらに上に白い点線で縁取られたような部分があります。
そうです、幼鳥のため翼上面の全体がまだ成鳥パターンになっていないのです。
そう考えて、他の羽の形状を見ると、脇腹に尖った三角の規則正しい濃色羽、
喉から胸、腹にかけて鱗状の羽・・・と幼鳥要素が見えます。

これ以外のある特定種の間違いについては、既に訂正してもらっています。
一点のみの判断でなく複合要素で鳥を見る、ずっと引いて共通要素から鳥を見る
このような見方が必要だと思われませんか?

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コガモ交雑種で見る共通外観

虹彩の色・形、それに羽衣の変化を記事にしてからと考えていた交雑種。
今回はコガモ交雑種でそのパターン共通性を見てもらうことにする。
とは言え、今までにも書いてきたが、これらを目撃する可能性は極めて低い。
それで、想像図とweb上で見られる実画像の場所を紹介していくことにする。

このブログで過去に交雑種を取り上げた際、以下のような点に気付いた。

嘴の色、模様や顔・体部には共通パターンが存在する。
スケッチはその当時に描いた色鉛筆のラフスケッチ。
実画像へのリンクは最近一年間に見つけたものです。
その共通パターンの内、前回紹介したメラニン分布によってその出現を見る。

Common Teal X Baikal Teal
コガモXトモエガモ 幼稚でバランスの悪いラフスケッチですが・・・

黒田長禮氏と黒田長久氏の報告による
「An Apparently Rare Hybrid between Baikal Teal andCommom Teal
newly obtained in Japan.」 1963年2月26日採取 新浜宮内庁鴨場備付標本 と
外国でいくつかの記録がある珍しい組み合わせ。

Joern Lehmhus 氏は外国サイトでよくカモの質問に答えておられる方で、どのような方
か存じていないが、以下サイトに氏の同様スケッチがある。
http://www.flickr.com/groups/hybridbirds/discuss/72157609386929671/
氏は記憶に基づいて再現したと記述されているが、嘴の描画には?を感じる。
前記事のメラニン分布が疎な部分はコガモ・トモエガモで重複する。
たとえ繁殖羽に換羽後の時期であっても、この部分は決して黒くはないはず。

スケッチ下には実画像へのリンクもあるので参考にしてほしい。

Common Teal X Gadwall
コガモXオカヨシガモ 消しました

コガモはサイドに長三角形状のメラニン淡色部をオカヨシガモはサイドに棒状の淡色部
があるため、双方の淡色部は大きく重複し、黄色い側部をもった嘴になる。
以下に大阪淀川牧野で記録された実画像の掲載がある。 ご本人は片親?としている。
http://ppro.cool.ne.jp/fieldnote/2004/2004a/yodogawamakino0211.htm

Common Teal X Falcated Duck
コガモXヨシガモ 消しました

この組み合わせも両サイドの淡色部が大きく重なるが、ヨシガモのメラニン分布が密な
ため、おそらく黒い嘴となる。無論、場合によって薄くコガモの淡色部が黄色に見える
個体も出現するかも知れない。
スウェーデンのBosse Carlsson氏のサイトにこの実画像がある。
これもご本人は片親?としている。
http://www.pbase.com/upupa/image/90896864

以上の予想画と実画像はいくらか存在するパターンのひとつに過ぎない。
しかし、このパターンにしてもメラニン分布パターンや体羽の基本分布、虹彩色ルール
を決して外すことはないのです。

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カモ目嘴の発色モデル

今日は白鳥、雁、カモ類に共通の嘴の色についての発色概念を取り上げます。

ただ素人の私には解剖学的な裏付けを得ることができません。
ですから、こういうふうに考えると理解しやすいのでは?という基本モデルの説明です。

【私たちの爪と皮膚】
まず、素材がケラチンという嘴と共通性をもった爪・皮膚のハナシから。
まず、ご自分の親指を見てください。
爪のほとんどは爪床に密着しているので、大部分がピンクっぽい肉色でしょう。
これは末梢の血流と関係があり毛細血管のヘモグロビンの色が透けています。
それに近いうちに爪切りで切る爪先の部分、爪半月は白っぽいですね。
これは爪先は爪床と離れて間に空間があるから、爪半月の部分は水分含量の
多い部分でともに異なる密度の物質が介在して白く見えます。
同様に若年時に出やすい爪の星も、爪の成長時に空気が混入するものと考え
られているようです。
血豆ができたら最初は緑黒色でその後茶黒色に変わって、爪が伸びるのと共に
血豆も移動しますね。
ほかにミカンをたくさん食べたときにカロチンの黄色が透けたり、肝・胆道の疾患
赤血球の破壊が亢進したときのビリルビンで病的に黄色になったりもします。
つまり下層の色が透けて見えたり、空気や真菌病変層で白くなったりするのです。

【明暗と色認識】
次にわたしたちの視覚特性を実験的に再現してみましょう。
明暗と黄色の認識
黄色の明暗チャート表

このチャート表は黄色(コガモの基層色)に10%ステップで透明度を変化させた黒色を
レイヤー合成したもの。中央、上下は明るい場所と暗い場所で同じチャートを見た印象。
暗い場所、つまりメラニン色素が多数分布している嘴では黒透明度40%くらいで黒いと
いう印象を受けませんか?つまり黒という色は場所によって人によって違うのです。
嘴は黒だなんて思っているとその変化に気づかないですよ。
晴天時の木陰で濃紺と濃緑、濃いこげ茶色が日向から見分けられる方がどれほどいるか?
という私たちの暗い場所で色認識が乏しくなる特性について知ってもらいたいのです。

【嘴の色層モデル】
嘴の色層モデル
嘴の色層モデル

これは私があくまで概念モデルとして考えたマガモ属模式図です。
白鳥や雁、その他のカモも基本は同じです。

骨格層  : 嘴の土台、骨の層です。死んで長い鳥や標本の未着色嘴はほぼこの色です。
基層    : おそらく真皮で構成される層。繁殖羽期に向け黄~橙~赤に発色する。
       色素が食餌性カロチンなどによるものかは不明。
メラニン層: 種により増加タイプ消失タイプがあるが、基層同様繁殖羽期に向け増減。
コート層 : 多分、爪の星同様含気小胞で白っぽくなる。変化は基層、メラニン層同様。

【マガモ属嘴のメラニン・フレーム】
嘴のメラニン分布型
嘴のメラニン分布型

先日の点状黒斑で使用したオスの嘴の一部にオカヨシガモを加えました。
既にお気づきの方もおられるかも知れませんが、種によってメラニン黒色の分布が違います。
また水色で着色した部分は窓状にメラニンの分布が疎で非繁殖羽期に顕著です。

メラニンの濃密分布域から

Ii   型・・・ヨシガモ、オカヨシガモ
嘴中央、嘴峰に沿ってメラニン濃密分布域があり繁殖羽期に向け増加する。

Ii変形型・・・コガモ、オナガガモ
上と同じタイプだがサイド窓の部分が三角状になる。

rI   型・・・マガモ
嘴中央、嘴峰に沿ってメラニン濃密分布域があり繁殖羽期に向け減少する。

E 型・・・トモエガモ、アメリカヒドリ、シマアジ
嘴中央部に窓部分があり辺縁部がメラニン濃密分布域。繁殖羽期に向け増加。

E変形型・・・ヒドリガモ、ハシビロガモ?
上と同じだが先端部にのみメラニン濃密分布域。繁殖羽期に向け増加。

rE変形型・・・カルガモ
上と同じだが先端部にのみ非メラニン濃密分布域。繁殖羽期に向け増加・不変。

ところで、それがどうしたの?かも知れないがこれらの情報はとても重要です。

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