をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

シギチ幼鳥判別のTEC→

水辺のシギチドリ達もカモに先行して移動を開始し早いものは真夏に見られる。
そんななかで8月末頃から多く見るようになる幼羽や幼鳥にはどんな違いがあるのか?
特徴的な模様などはないのか?そういった観点から見えてきた共通要素を挙げてみたい。
下の図はそれらの見え方を図示して4型に分けたもの、すべてサブターミナルバンド変形。
TEC→とはそれらを指すものでテクニックなどといった大したものではない。

幼羽のパターン

サブターミナルバンド
コオバシギ幼羽
言わずと知れたコオバシギのサブターミナルバンド。
どの特徴的要素も真新しい幼羽ほどはっきりするので、第1回冬羽に移行しだすと鮮明さ
が失われる、または消失する傾向にある。
このタイプの羽衣は他のシギではオジロトウネン、サルハマシギなど、モズ幼羽にもある。

サブターミナルバー
ソリハシシギ幼鳥
ソリハシシギ幼鳥

ソリハシシギ幼鳥A
ソリハシシギ幼鳥A

ソリハシシギ幼鳥B
ソリハシシギ幼鳥B

一番上の画像の後方肩羽や三列風切の先に短い黒線が見えないだろうか?
これがサブターミナルバーと呼ばれるもので、見つかれば幼鳥であろうことが窺える。
しかし中段と下の画像にはそれらが一見見えていない。
ところがごま塩頭や喉から胸にかけての細かな縦斑、上背や雨覆の羽衣を見ると、
この2羽も幼鳥らしいことが窺え、中の画像尾羽、下の画像上尾筒に短黒線が見える。
ただ下の画像は羽縁の摩耗がなく第1回冬羽に換羽済みなのだろうか。
ソリハシシギの成幼の区別は正直見分けが難しい。

サブターミナルクレセント
サブターミナルとはどういう意味かというとターミナルが終端を意味するため
羽根でいえば羽縁の内側、つまりターミナルバンドというものがあれば羽縁線、
サブターミナルバンドは副羽縁線といった意味になろうと思う。
それのクレセント(三日月)版ということになる。

小型チドリの幼羽やコアジサシの幼羽、その他多くの野鳥の幼羽に幅広く見受ける
ことができる。

シロチドリ幼羽
シロチドリ幼鳥

メダイチドリ幼羽
メダイチドリ幼鳥

肩羽や雨覆にC字模様が見えるでしょう。
今、南港野鳥園で見られるハジロコチドリ幼羽にも見られました。

軸斑グラデーション
これは見方によっては羽先の軸斑が段階的に濃く見えるものから、矢印型の軸斑が連なって
羽縁の白色を分断しホシ模様に見えるものまで様々なパターンがあります。

トウネン幼鳥
トウネン幼鳥
肩羽や雨覆の軸斑が先端付近で濃く、一見矢印模様にも見えます

キリアイ幼鳥
キリアイ幼鳥
肩羽や雨覆の軸斑が先端付近で濃く、雨覆の白い羽縁が大きく分断され支点の消えたV字に見えます
よく似たウズラシギ・ヒバリシギの羽衣も同様で雨覆の白い羽縁が目立ちます

オバシギ幼鳥
オバシギ幼鳥
三列風切や大雨覆などはサブターミナルバー、肩羽などは軸斑グラデーションに見えませんか?

ハマシギ幼鳥
ハマシギ幼鳥
第1回冬羽に換羽中ですが、三列風切や大雨覆などはサブターミナルバーかサブターミナルバンド 、
肩羽などは軸斑グラデーションに見えませんか?

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