をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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未来の自分が先生

カモメ識別ハンドブック改訂版

氏原氏の描く鳥画の大ファンなのです。
洋画の量感・塊感を保持しつつ、幼羽と成鳥羽の細部を描き分けるその知識と
技量に唸らされるから。

今回は改訂版となってはいるが、新訂版といっていいほどの頁増60%の80頁。
全国的な発売は多分、この週末からだったろうと思う。
ジャパンバードフェスティバル(JBF)の会場で先行販売されたようだが、
大阪府内でネット在庫が確認できるようになったのは、昨日土曜日から。
昨今はネット通販も普通なので、書店で購入するメリットはいちはやく入手
できるということぐらいしかなくなった。 ただ、大阪市内の繁華街にある
書店以外の在庫は通例1冊程度、在庫確認していても、取り置きしないと、
出かけている間に先を越される場合があり、交通費がかさむことも。
今回も書店員に案内された客がこのシリーズに手を伸ばし、タッチの差で
入手の機会を逸した可能性があった。

図版は小形カモメから大形カモメの頁順に変更され、パッと見は派手に見える
印象。輪郭がたち、ホイグリンカモメやウミネコ幼鳥の色調・トーンが大きく
変わり初版の落ち着いた印象とは違う印象。
一部色味が違うといった指摘や戸外の明るい環境下で参考にすることに配慮
した刷りの調整だと思う。
他の方が既に内容について、触れておられるので、新たに変更統一された和名
以外に気づいたことなどを。

・ 本編図版にチャガシラカモメ、ワライカモメ、クロワカモメが収載された
  ことにより、世界のカモメは初版の3頁から北半球・南半球の2頁に統合。

・ 雑種に関しては1頁から3頁に増加。

・ 換羽、季節差、雌雄差、見え方の違い等の頁を追加

・ 比較対象のカモメと同時撮影された写真図版の追加・・・

により5部から構成された内容で、より初心者に配慮した内容となっている。

わからない鳥や疑問に遭遇した際、すぐに答えを知りたくなるだろうけれど、
このような本でじっくり自分なりの答えを見つける。
事実、シギチとカモメは氏のハンドブックがなければ手をつけなかったという
方が大勢いらっしゃるだろうと思う。

今回の改訂版は未来の自分が自分の先生になるための、強力な助っ人であると
改めて認識できるハンドブックシリーズの白眉であろう。

余談ながら、同時発売の「カエデ識別ハンドブック」の著者、猪狩貴史氏は
山と渓谷社「日本のスミレ」著者いがりまさし氏の実弟でスミレ画像の提供
もされた方。 ブンイチとヤマケイのネイチャー系人気シリーズが互いに
切磋琢磨して魅力ある書籍が完成したら、読者としてありがたい。

氏原氏の鳥画はハンドブックサイズで見るにはもの足りない。
このシリーズのシギチ・カモメ以外にカモの企画が進行しているらしいが、
実は同一コンセプトでムシクイやヒタキや国産鳥類全般を詳説・監修した
詳解日本鳥類大図鑑なんてものが存在したら、どんなにか素晴らしいだろう
とは思うが、奥様のご病気に関わらず今回の改訂を実現された姿勢に拍手を
送りたい。

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幼鳥の外観

色は匂へど 散りぬるを ・・・
・・・ 色にでりけり 我が恋は ・・・

とかくこの世は色に惑わされるのが人の常。
野鳥を見分けるには、極力、色や模様に頼らずに形態や習性に
目を向けた方が良いのだが、現実は惑わされ易い。

最近、知人の撮影された画像がメスだと紹介されていたが、
見たところオス幼鳥を示していた。本人は気づかれるだろうか・・・。

ある野鳥の会の掲示板にゴイサギ幼鳥ホシゴイのバフ変画像が掲示され
複数のシーズンに渡って目撃・撮影されたようなので黒色色素のパターン
を補った画像を作成して外部投稿しようとしたが・・・やめた。
ついたレスからは結論が得られていないようだったので、ついおせっかい
しそうになったが、こういう話題は地元の識者にお任せしたい。
・・・水面に映った画像を見ればホシがなくともヒラメクはずだろう。

偉そうに識別だなんだと言ってみても、私自身も所詮素人。既存の書籍が
扱ってない、もしくは目を通していない内容はわからない事だらけ。
たとえ解説されていようとも、凡人には気づいていない事、いと多し。

昨日、久しぶりにお城にでかけた。 できるだけ早く家を出たかったが、
こなさなければいけない用事があって、結局到着はお昼過ぎだった。
目的の鳥、シマアジの姿は既になく、オシドリオス1羽がスーっと目の
前を泳ぎ去る。 これはこれで珍しい。
仕方なく濠の別の場所に移動すると、顔なじみの方に昨日のシマアジ画像
を見せて頂いた。 やはり、今回は正しくシマアジエクリプスだった。

ハマシギ第1回冬羽
これは堺市人工護岸で採餌中のハマシギ第1回冬羽にほぼ移行した個体
頭部、背、頸・腹部に規則正しくメッシュ状にあるいは爬虫類のウロコ状に整然と
並ぶ羽が見られる。

キンクロメス1w
こちらはシマアジのいた濠で見られたキンクロハジロメス幼鳥(今年生まれ)
同じく整然と並ぶ羽が胸部などに見て取れる

キンクロオス1w
キンクロハジロオス幼鳥(今年生まれ)の腹部

キンクロオス1w
同じ濠のキンクロハジロオス幼鳥(今年生まれ)

推定2年目オス幼鳥
別場所で撮影した推定2年目オス幼鳥(昨年生まれ)
腹部に一部メッシュ状羽衣を認めつつも虹彩はほぼ成鳥と同じ金色(やや暗色)
嘴には一部黒色が残るが成鳥と同じ黒/灰色パターン

兵庫のヒメハジロの場合もそうであったように、潜水系のカモの多くは成鳥に
達するのに2年かかる種が多い。某アカハシハジロの件もこれを言った。


世の中に 絶えて色香のなかりせば・・・
やはり色香はあったほうが心豊かに過ごせるし、ないと寂しい。
いかにそれをよく知り、適度に使い分けるか、それしかないか・・・。

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カモ成鳥メスの風切換羽

出水にはツル飛来の便りが聞かれ、カモの種も順調に増えつつある。
ただ、今夏の酷暑が影響したのかシギチやエゾビタキ等、一部スズメ目の幼鳥が
多く目につき、マガモ、コガモ、ヒドリガモなどは一部を除き少ない。
マガモは例年一番に目にする久米田池でもなかなか目にすることがなかった。
ここ数日仁徳陵を含めようやくまとまった数が飛来したようだ。

古墳は世界遺産登録の機運とともに墳丘に手が入り、水位もカモの飛来に適した
状態、水質が保持できなくなっている。
例年カモの飛来が早く、いち早く増加する芦ヶ池のアオコ等、水質でも悪影響が
古墳域全体に及びつつあるように思える。

上記のような気候・環境の影響かカモ類メス成鳥の風切羽の換羽が遅い。
過去の記事にはどうも不正確な思い込みで書いている部分に気づきだしたので
今回の内容も1個人の思い過ごしかも知れない。

ヨシガモメス飛来時
アオコの水面を行くヨシガモメス成鳥
昨年同様8日頃には飛来していたと思われる。 3列風切が著しく摩耗。

1週間後のヨシガモメス
上記画像の1週間後、芦ヶ池

マガモメス
マガモメス成鳥、御廟山古墳

カルガモ
カルガモメス成鳥、御廟山古墳
下尾筒のまだら模様や雰囲気から幼鳥の可能性も?雌雄もやや自信なし。

一般的にカモ成鳥のメスは夏の終りの繁殖後、風切を換羽して越冬地の日本に飛来する。
初めて繁殖する若いメスがこのような換羽形態をとることがあるのは昨年とりあげた。
成鳥の風切羽がこの時期に換羽するのを見るのはここ5年で初めてだが、コガモ等
他種でも比較的多く確認できる。

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今季のカモたち

はや10月になり、遅れていた彼岸花もようやく盛期を迎えた。
シギチは幼鳥が目立ち、そのせいか珍しい種もけっこう数が見られた。

我がフィールドの古墳のカモたちはこれからだが、例年先行飛来する芦ヶ池には
9月21日頃、メス成鳥のハシビロガモが飛来し、現在はメスばかり3羽とヒドリガモ。
総体的には例年に比べ、数が少なく、例年よりやや遅い飛来。成・幼比は変化なし。
岸和田市の久米田池には水面採餌ガモが全て出揃い、シマアジ・トモエガモの姿も・・・

ハシビロメス・側面
芦ヶ池に一番乗りをしたのはハシビロガモメス成鳥、メスに多いアイリングがやはり見られた

ハシビロ・メス正面
正面から見ると嘴は一見黒い。嘴が黒いだけでオスだと決めつけてはいけない

ハシビロ・メス翼
翼大雨覆の白帯は成鳥で広く、幼鳥で狭い。基部の暗色部が幼鳥には多いためと考えられる
オスの小雨覆は淡緑青色だがメスは部分的で個体・年齢により淡緑青色の度合いが薄れる

ハシビロ・メス幼鳥
数日遅れでやってきたメス幼鳥

メス幼鳥はばたき
大雨覆の白帯は成鳥に比べ狭い

メス3羽
メス3羽、左幼鳥、中・右成鳥。幼鳥の羽衣の特徴が見えるだろうか

今回はオスの画像はなし、その他のカモは順次撮れれば掲載の予定。

【シマアジ・エクリプス】
シマアジ水上
芦ヶ池にハシビロが飛来した日に撮影したシマアジ・エクリプス
これまで過去にエクリプスとしていたものはオス幼鳥と判断するに至る
疑問の最初で周囲の判定を鵜呑みにしていたため、長くこの矛盾から抜けだせなかった
これを機に初心に戻って、じっくりカモの羽衣を楽しんでいくつもりです

石にのったシマアジ
水面下の石に乗って休息するシマアジ・エクリプス
秋季のシマアジはやはり幼鳥が大半らしく、事実上初めて見たエクリプスとなった

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