をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

繁殖羽移行中の幼鳥・成鳥

オナガガモはハクチョウ等の餌付けを行なっている場所や府内でも北部の方が数多い。
そこで観察に出向いた本日の画像と9月中旬の画像を用いて成鳥・幼鳥の外観差異を示す。

ecli1
2羽共に飛来直後のエクリプス この画像のみ9月中旬撮影、他は本日
eclipse to breeding plumage primary phase

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幼羽から少し繁殖羽に移行したオス
juvenile to first breeding plumage primary phase


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エクリプスから半ば繁殖羽に換羽したオス
eclipse to breeding plumage middle phase

juv2
幼羽から半ば繁殖羽に換羽したオス
juvenile to first breeding plumage middle phase


ecli3
エクリプスから殆ど繁殖羽に換羽したオス
eclipse to breeding plumage terminal phase

juv3
幼羽から殆ど繁殖羽に換羽したオス
juvenile to first breeding plumage terminal phase

個々の外観差異やオナガガモ以外の種を同様に紹介することもしない。
ある程度外観差に慣れれば以前記したように、一目でその違いが分かることに気づかれよう。
この画像を参考に他のカモでも細部を逐一チェックせずとも幼鳥の判断ができるようになると
いろいろと見えなかったものが見えてくるでしょう。
幼鳥が体部に比して頭部を優先的に換羽するというのも納得いただけるだろうか。
ただし、どの鳥でも個体差があっていつ、どこから、どのように換羽していくかは個体に
よって結構大きな幅があるというのも了解しておくべきです。

続きでその他に気をつけるべき体色について触れます。

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三列風切で見る雌雄

マガモ属のみならず三列風切はしばしば種を特徴づける外観の大きな部分を
担っている。オシドリの銀杏羽、ヨシガモの蓑毛などが代表的なもの。
飛翔に際しては特に大きな役割は果たしていなさそうに見えるが、雌雄判断
材料としては有用な情報をもたらしてくれる。

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            マガモ属三列風切の外観特徴

種によって見るべき部分は少し異なるが、カルガモ、マガモ、コガモ・・・全てのカモで
この表のような差があると思うが、いかがだろうか?

では10月末のヒドリガモ成鳥画像でご確認いただこう。
wigeon-m
オス、外弁が黒々としていて辺縁の白色部は幅が狭く境界はクッキリしていますね。


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メス、外弁は褐色で辺縁の白色部が広くその境界はぼかしがかかったように見えますね。


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雄化メス、中等度以上に雄化が進んだこの個体はオスと同等の外観(三列風切換羽伸長中)

では、続きで幼鳥でもこのことが適用可能か見ていただこう。

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左右不斉換羽

カモにも利き手があった!
まずは3方向からのヒドリガモの画像を見ていただこう。

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ヒドリガモオス幼鳥左側面

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ヒドリガモオス幼鳥右側面

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ヒドリガモオス幼鳥後ろ姿

第1回繁殖羽に換羽が始まってまもない画像ですが、尾筒付近は右側だけが黒いですね。

次に同じく3方向からのヨシガモ。

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ヨシガモオス幼鳥左側面

falcate-right
ヨシガモオス幼鳥右側面

falcate-rear
ヨシガモオス後ろ姿

第1回繁殖羽に換羽が始まってまもない画像ですが、こちらは尾筒付近、左側だけが黒いですね。

以前カルガモ幼鳥の風切換羽が左右均等に換羽しなかったと書いたことがあります。
よく聞かれる換羽状況で鳥は左右のバランスをとるために左右均等に換羽していくというものが
あります。
これが幼鳥に特異的なのか成鳥でもあるのかは、もっと観察例数を増やさないと何とも言い難い
のですが、考えてみると、カモは一時的に飛べなくなる時期があるため、左右均等換羽にこだわる
必要はないように思えます。渡りの最中に不意に風切の換羽が始まらなければいいはずです。
それでこの片側だけが先行換羽するのは我々でいう利き手ではないかと考えています。

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