をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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woot st改 臨時3

随分更新の期間が空いてしまいました。
母の状態はますますピント外れの方向に向いても、良くなることはなく、攻撃的な面は変わらず。
カモ観察も続けてはいるが、ほとんど徒歩圏内だけなので、あまり変わり映えせず。

以前にも書きましたが、私が革靴と出合ったのは、ほぼ社会人になってからのことでしたので、
多くの方より、その経験年数は少ないのではないかと思います。しかし、一度革靴を履くように
なり、クラークスのデザートブーツをきっかけに英国靴に興味を持って以降、その製法や機能に
とても興味を抱くようになりました。 また、マラソンで一時期ランニングシューズを酷使したこと
からその耐久性と健康との関連性にも興味が広がりました。その結果、靴を良好な状態に保持
するための道具、ひいては健康をも左右する脇役的道具であるシューツリーにも魅力を感じた
ので、経済的状況から高級靴に手を出せないでいる現在も、理想のシューツリーとはどんな物
なのかという探究心を持ち続けています。

本日の話題は以前記事にした2種類のツリーのいいとこ取りで合成パーツツリーを作成すると
いった内容に続く、個人的ツリー改造第5弾、woot!製ツリーの改造に関し記事を作成しました。
多くのツリーは靴ブランドが靴木型メーカーに依頼して作成されたOEM製品もしくは、靴木型
メーカーが自社ブランドで世に出している製品が殆どです。woot!は結婚式の引き出物等を
企画・販売しているブランドのツリーですので、製品の仕上げや包装はとても綺麗なのですが
本来追求すべき靴の元来の形を保持するという機能に欠けている部分が見受けられます。

woot1.
woot!製シューツリーの側面画像
踵周辺からアキレス腱にかけてのラインがあまりに直線的で直角に見える。
人間の足は少なくとも、こんなに直線的部分からは構成されていないので、画像上の左足に
削って修正すべき輪郭を書き入れている。
踵方向から見た踵断面も直方体に近く、台形状に見える多くのツリーから判断すると不出来。
適合サイズは25cm~28cmとなっており、ツィスト・バックつまり踵部を捻って回転させると長さ
調整ができる。これは前足部に固定されたボルトが踵部に埋め込まれたツバ付鬼目ナットを
前後動させる機能によっている。ただ、サイズは前後長だけで決まるものではなく、足幅等や
甲の高さ、底面形状に大きく左右される。上で述べた踵の形状を改善するだけで、ハーフサイズ
下の靴にも適合するようになるのです。また一般的に靴というのはインサイド・ストレートな上に
アウトサイド・カーブが基本形状で親指側はむしろ内向きにカーブし、小指側は大きく前後に弧を
描く形状をしていますが、このツリーはほぼ左右対称の楕円形状です。従ってこのツリーを切削
修正しても親指側側面に除去できないシワができてしまうことが予想されます。また、足長に
比べて足幅が狭い設計なので甲のシワを取る機能に期待できません。
そこで私がイメージした改善ポイントは以下の通り。

1.無駄に分厚い踵部のフックを半分程度の厚みにする。
2・踵回りを重点的に曲線構成となるよう切削、甲の厚みも低減する。
3・実測長24.5cm程度の自身の足に合わせ、サイズ調整のない蝶番接続とする。
4.幅、つまり横方向へのテンションが不足するため、サイド・スプリット仕様に変更。
5・前足部底面のくりぬきを拡張し、滑らかに足底がなじむようにする。

woot2
出来上がったwoot!改シューツリー、上の写真と違い天井バウンス撮影でなく
画用紙反射クリップオン撮影なので影が濃く、全体に暗い印象に写っている。
追加で購入したのは蝶番、サイド・スプリット用ネジ、合計200円ほどとスプレータイプのニスが
800円ほどなので大体1,000円ほどの改造費です。工具は中学時代に購入したもの、部品の
スプリングは他のシューツリー分解で不要になったものを流用しました。

woot3
woot!の銘板は元々光沢のある金色ですが、蝶番の色に近似するように
ニスの重ね塗りで意図的にサンドペーパーでの研磨を省略し梨地仕上げとしました。

woot4
サイド・スプリットの固定・駆動機構はハルトマン・パーフェクタ・ダスコの折衷仕様の小指側に
二つ目、親指側にテンション調整・固定軸用穴のない仕様(ダスコ似)にしましたが、穴の位置は
オリジナル仕様です。

woot5
2本の固定兼幅調整ネジはコーススレッド半ネジタイプ、ネジ山部分が少ないタイプを2本ずつ
使用。一旦限界近くまで木部にねじ込んだあと、先端部をカットして長さ調整し頭径も削りました。

woot6
製品の初期の底面くりぬきは左右で不斉だったため、切削拡張して辺縁を滑らかに削る。

woot7
これは左足ツリーですが、鬼目ヤスリが右足切削時行方不明でしたので、母がベランダに放置
していたヤスリを見つけ出してからは、思い通りの甲の曲線が出せました。

woot8
欲を言えばもう少し上部を台形状に削り出すべきですが、概ねきれいに踵曲線が出せました。
多くの外国製ツリーは左右の立ち上がり角度が違います。

woot9
爪先から見た甲の立ち上がりとサイド・スプリットの開きです。
トゥの形状に沿うよう水平でなく甲の傾斜に沿って開く様、軸の遊びとスプリングの格納位置を
調整しています。

実際に種々の革靴等に入れてフィット性を検証してみました。
予想通り、土ふまず内足側にシワができる靴も数点ありましたが、爪先や踵形状の異なる
ニ十数足の靴でベストフィットの結果となりました。普段使用している純正ツリーを上回る
フィット感を呈し、John Lobbからカジュアルシューズまで良く適合しました。
トップラインが開いたり、妙なシワが発生するものは3足を除いてなく、考えてみれば自分が
選んだ靴に入れているのだから、当然の結果かという気もします。詳細は後日報告予定。
つづきで部品を流用したHARTMANN製ツリーのサイズダウン改造へ

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