をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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Mongolian Gull

先日アメリカヒドリ雌の確認に行った際の画像

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ユリカモメ第2回冬羽と並ぶモンゴルセグロカモメ(キアシセグロカモメ)第1回冬羽後期

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飛び立つモンゴルセグロカモメ(キアシセグロカモメ)第1回冬羽後期 11月10日
初列風切黒色部が7~8枚黒い、ほぼ初列風切が換羽済みであること。
加えて尾羽の黒帯が狭く、両外側尾羽基部に斑がないことを満たしていました。
同じ頭部が白いのでも、タイミル等ホイグリン系統のカモメの換羽が遅く白いのと
モンゴルの早くて白いのとでは正反対です。カモで言うならオカヨシガモとシマアジ
くらいの換羽進行度の差があることを知らないといけません。

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ウミネコとモンゴルセグロカモメ(キアシセグロカモメ)第2回冬羽 11月7日

カモメを見る方たちを川べりで見かけることが増えてきました。
そろそろ絵合わせの鳥見から換羽・羽の外観特徴を元に絵と絵の中間の状態や
鳥体各部の特徴から推理・考える鳥見に移行しませんか?
丸々イラストそっくりの鳥や写真と瓜二つの鳥はそうそういませんよ! 
考えて、閃く・・・この思考の繰り返しが鳥見をより楽しくしてくれると思いますけど・・・。

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American Wigeon first formative

我がフィールドに珍しい種類のカモが渡来するのは極めて稀です。
ひとつお隣や近隣に地域を拡大すると、それなりに出現するのですが・・・。
というわけで、シマアジもアメリカヒドリもこれまでマイフィールドでお目にかかったことが
なかったのですが、本日アメリカヒドリ雄幼鳥が確認できました。

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ほぼ第1回繁殖羽に移行したアメリカヒドリ雄 本日 芦ヶ池

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長くアメヒの腋羽は純白であることが純粋の証しと思っていたのですが・・・
カモ図鑑に個体差の記述で純白はむしろ少数派の記述がありますね。

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同齢のヒドリガモ雄と並んだところ
この池でもっとも換羽進行の早い雄幼鳥ですが、更に換羽が進んでいますね
感覚的にヒドリガモよりアメリカヒドリの方が1カ月程度換羽が早い印象ですが
特に幼鳥では個体差が大きく、3月中頃にこのような幼鳥を見たこともあります。

amwigeon-frotalface
腋羽の斑は先端付近にやや明瞭にありますが、全体としては白いです
頭部緑光沢の地色に褐色味が見えないこと、嘴基部に黒帯が確認できること等により
現時点ではアメリカヒドリと判断してよいように感じます。

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ナンキンハゼの紅葉が映り込む水面で、雨覆には灰褐色部が見えており雄幼鳥と判断できる

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大和川河口近くのアメリカヒドリ成鳥雄繁殖羽 11月10日

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こちらは大和川河口付近で撮影した2羽の雑種アメリカヒドリ雌 11月9日
頭部はかなり灰色味を帯びるものの詳細を検討すれば雑種と判断できる個体(下2羽)

10年ほど前と比べるとアメリカヒドリの観察頻度は格段に増えた。
ガンカモ調査の府内報告数は例年10羽を超えることがないが、堺市内だけでも1区に1羽くらい
いる感じなので実数はもっと多いはず。雌の発見はアメリカコガモ同様易しくはないが増えつつ
あるのは確かだろうと思う。

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この冬はカモ図鑑が熱い

先日発刊された氏原さんのカモ図鑑に続き、ヘルム社の識別ガイド、カモ図鑑が新刊
発行された。

タイトルは
WILDFOWL OF EUROPE,ASIA AND NORTH AMERICA」
著者はセバスチアン リーベル Sébastien Reeber、フランス人著者による図鑑。
先立つこと1年ほど前、「Ducks,Geese,and Swans of the North America」 Guy Baldassarre 著が
アメリカ John Hopkins University Press から発行され 雑誌Birder 11月号に茂田良光氏の書評が
掲載されていますからカモ図鑑の発行が世界中で相次いだことになります。

duck-ref-cover

この本はハードカバー版ですから、安価なペーパーバック版やキンドル版を待っても遅くないと感じ
ます。内容はこれまで同社が発行していたスティーブ マッジ著の世界版と異なり、ヨーロッパ及び
アジア、北米のカモのみを取り上げていますから、南米のワキアカヒドリもオーストラリアのクビワ
アカツクシガモもアフリカ南方に局地的なマダガスカルメジロガモも掲載されていません。
その分年齢、羽衣の識別、亜種の記述が詳細になり、新たな情報量も多いようですが、イラストの
エッジの立った怖い顔をしたカモはあまり好みではありません。カモメ識別ハンドブックが改訂版で
ややどぎつい図版になったように中間トーンが貧弱で細部の正確さに欠けます。ヨシガモの非繁殖羽
から繁殖羽への移行図も違和感大です。この辺は著者がヨーロッパ在住の方である部分が大きいと
感じます。イラスト、写真の双方を駆使して解説している点は好感が持てますが内容の重複性、正確
な記述に難がある、雄化の解説がない等の点で半額で入手できる氏原さんの図鑑が断然高い評価
となります。評価できるポイントは各羽衣が観察できる期間が解説文中に示されていることでしょうか。
氏原さんの図鑑にも水面採餌・潜水採餌ガモ別にバーグラフによる羽装カレンダーの掲載があるかも
と感じていたので、この部分はやや参考価値が高いでしょう。

なお、羽衣呼称はdefinitive basic 成鳥繁殖羽
definitive alternate 成鳥非繁殖羽
first basic 幼羽
formative 第1回繁殖羽相当の用語が用いられているようです。
コウライアイサの成鳥雌繁殖羽画像は雄第1回繁殖羽画像に見えるのですが・・・。

duck-ref-inside
内容のイメージです。著作権の問題があるのでヒメハジロとホオジロガモ雑種等の雑種ページを
小さく載せておきます。

※ 以前にも同じ内容のリプリント版がHoughton Mifflin(米)で「Waterfowl」とタイトルのみ変更
されて出版されたことがありますが、今回もPrincetonより「Waterfowl~」というタイトルで米国
発行、2016年3月 されるようです。通例米国版の方が安価であることが多いようです。
なお、原著は
Canards, cygnes et oies d'Europe, d'Asie et d'Amérique du nord 2015,11/12 です。

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雄化マガモとカルガモ

以前香川県まで出向いて観察を試みたメジロガモ×ホシハジロ雄幼鳥を昨日鳥友が見つけた。
始発列車でそのカモがいた職場横の池に着いたときには辺りはまだ闇の中でした。街灯に浮かぶ
シルエットで見つけてやると意気込んだものの、すっかり明るくなっても見つからず。 既に池から
当のカモは見られなくなっていました。 先日の雄化ヨシガモも翌々日の観察では見られず。1000羽
を超えるカモが数日でいなくなる、移動期特有の幻のような現象です。

ヨシガモ雄化雌はヒドリガモ大群とヨシガモ・コガモの大きな群れに混じっていましたが、彼らの目的は
池面を大量に覆ったウキクサ(Spirodela polyrhiza )の採餌であったと考えられます。 秋の
渡来時カモがしばしば外来アゾラを採餌するのが観察できますが、私は混じって浮いているウキクサを
食している場合が多いのではないかと推定しています。
また香川県で雑種観察の際偶然発見したクビワキンクロ幼鳥が最近取り寄せた「Woodpecker Vol.3」
に成鳥と報告されています。また2015年1月に観察されたアカハシハジロも幼鳥かもしれないと
しながら成鳥と報告されている。シロカモメとして観察報告されているカモメは明らかにシロカモメ
ではなく、換羽状況からニシセグロカモメ系統の初列風切白変種の可能性が高い。クビワキンクロ以外
は自身で観察したものではないが、たった一枚の画像といえど間違いないだろうと思う。 巻頭の理念
を尊重するのであれば、一層の正確記録を目指して頂きたいものです。

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マガモ雌成鳥とマガモ雄化雌成鳥(右) 履仲稜 11月16日

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成鳥雌雄と並んだ雄化雌、 ちょうど雌雄中間の形・色をしているのがわかる
このようなマガモの雄化が昨期は堺市で2例、南部で1例報告されており意外に多い。

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雄化したカモは換羽が中途半端に見えることが多いが、概ね雄成鳥より遅く、雌成鳥より早い
傾向にあるようで現在繁殖羽への移行途中です。摩耗した旧羽がところどころに見えます。
ここでカモを観察されている方に「尻白」と名付けられているようですが、決して下尾筒は白く
なく、文面のいたるところに見られる独自の表現には当惑させられます。他の雄幼鳥までも
尻白と表現するのですから。

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はばたく雄化マガモ、腹部も雄ほどに白くはない

※ 雄化マガモのバリエーション
一般に雄化したマガモ属のカモ雌には太い横斑を脇腹等に認め、嘴は雌タイプであることが多い。
他人が撮影した画像の雄化は典型的な個体でなければ、判断の難しいものが多いが、数多くを
見るうちに見逃された雄化を発見することができる場合がある。このような例はヒドリガモでよく
経験したが、最近では過去のマガモ雄化見逃しを自ら見つけ出した。
見逃しの背景には雄タイプの黄色い嘴をした雄化マガモが挙げられ、雄では繁殖羽の外観を
呈する時期に早くも色褪せて頭部の緑色光沢が減じ、波状斑の太さが雄成鳥より太めで、背の
色が濃く、三列風切の淡色羽縁幅が狭いカルガモのような羽であることが多い。長野県安曇野市
で観察されているややこし君も雄化が進行した雌と思われる。 外観上高度に雄化した雌と雄化の
初期にはその存在の推定が難しい。太い横斑や雌型嘴にこだわらず全体をよく見ることが必要。

spotbill-intersex-ryuseigou
最近のカルガモ雄化を疑う流星号 11月10日 堺市北区
冬と秋の滞在場所が判明し、繁殖時期の春から夏も北区滞在と推定するも・・・
冬の西区にもどこにも発見できず、繁殖の有無は不明。

spotbill-pair
並んだ成鳥雌雄を護岸上から見下ろす 流星号と同日同所
体上面中心線上には雌雄差を表す部分が並んでいる。
これは上空からカモ類が同種及び雌雄・年齢を判断するために識別点が上面に集中?

spotbill-pair2
別の並んだ成鳥雌雄を護岸上から見下ろす 流星号と同日同所
雌の後列肩羽の白色羽縁がハッキリ確認できるが、雄ではこれがほとんど見えない
上の画像でも雌雄比較していただきたい

spotbill-fjuv
雌幼鳥の画像、同様に後列肩羽の白色羽縁が確認できる
生後1カ月の幼綿羽がほぼなくなった時期の雌幼羽でもこの羽根は確認可能
最初の流星号画像でこの羽根を見てください。雄のように目立ちません。一方
非繁殖羽のこの時期の羽衣では尾筒の羽縁は雌のように明瞭です。 私が
このカルガモを雄化していると疑うひとつの理由です。結論はまだ出ません。

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anomaly juvenile male ducks

水辺のカモは数が増え、観察地の池では小さな池にもかかわらず11日に3百羽を
超えた。最初にカウントした際には284羽でしたが、岸の揚水設備点検のために、
女性市職員が柵内に入ったので全体の約4分の3に当たる240羽ほどが飛び立ち
残りは全数が水面に出て314羽。うちヨシガモ20羽、ハシビロガモ38羽、ヒドリガモ
245羽、マガモ11羽。 おそらく、これが今期最高羽数で土曜日から始まった草刈り
で現在は総羽数80羽ほどまで減少している。
昨期より初認日が1週間早く、その関係もあってかほぼエクリプス状態のヨシガモ雄
が多数渡来した。昨期から顕著となった総羽数に占める雌雄の逆転がこの結果を
もたらすもう一つの要因と考えられる。長い間この池は雌の比率が高かったのです。
最高羽数記録日も昨期より12日早く、羽数も111羽多い状況です。

さて先日11日の例年様子を見に行く大阪市内の池のカモから典型を外れる雄幼鳥
を紹介。

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こちらは一般的なオナガモ幼鳥の手前がオス、奥がメス

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もう一枚、一般的なオス幼鳥。 肩羽や脇の斑がとても目につきます。
昨年私が記事で表現した幼鳥特有の外側肩羽にあるニの字斑が明瞭です。
最外三列風切も一様に黒い


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このオス幼鳥、雰囲気がずいぶん違うと思いませんか?
全体的に斑が少なく、上背や側胸が成鳥のようなくの字斑となっています。
カモ図鑑で幼鳥雌雄の簡便識別点とされる最外三列風切がかすれています。

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あれ! どっかで見たアングル。 同個体正面
胸腹部の斑も幼羽独特のうろこ状ではなく成鳥羽と中間のようなパターン

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背面から見ても斑が少ないのがわかります

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上陸した同個体1

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上陸した同個体2

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上陸した同個体3

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飛翔

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はばたき
翼上面は成鳥かと思えるほどだが翼鏡の光沢がなく、成鳥化した幼鳥の外観


pintail-anomjm2
上記個体ほどでないが、斑が細かくやや例外的オス幼鳥
最外三列風切が真っ黒でなくかすれる、帽子を被ったような頭部が共通点

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こちらはヒドリガモオス幼鳥の同様個体、簡便識別点の後列肩羽はメスのように黒く
羽縁の白色が明瞭
簡便識別法ではオス性腺の発達した人間でいう髭面で体格のがっしりした学生の
ような個体では特に他の識別点を合わせて判別する必要がある。

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