をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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雄化ヒドリと第1回繁殖羽

カモ図鑑がもたらした新情報は雌の繁殖羽・非繁殖羽、多様な雑種、雄化
それにアメリカヒドリとヒドリガモ、アメリカコガモとコガモの識別といった多くの
オリジナル情報を含んでいるため、価値があると同時に頭が混乱する内容も
存在する。

一昨日に観察したヒドリガモの高度雄化雌の外観から思うところを・・・。

wigeon-intersex
ヒドリガモ雌成鳥 堺市美原区  慣れないと雄だと勘違いする高度雄化個体
intersex(hyper masculinized) Eurasian Wigeon , adult female breeding

これまでにもヒドリガモの雄化について多く記事を書いてきた。
ただし、雄化の原因やどのような雄化個体についても検出できるかについては
不明な部分が多いとして書いてきたつもり。
今回のカモ図鑑の雄化個体写真のページにも唯一雄幼鳥の写真が掲載され、
雄幼鳥と雄化雌では似た外観となることがあり、最終的に雄幼鳥と判断したと
されるヒドリガモの写真です。私には早い段階で雄化を発現した雌に見えるが
断定的なことは言えない。極めて誤りが少なく、キャプションの誤りも写真説明
ページのアカハシハジロ欄最初の雄繁殖羽が♀生殖羽となっていることぐらい。

wigeon-comparison
一般的な雄成鳥繁殖羽(上)と今回観察した雄化雌(下)
顕著な横斑が上尾筒、肩羽中央、脇後方喫水線付近、上背から前胸に認められ
明らかな黒斑が頭部、前胸を覆う。小・中雨覆と嘴の色・形は雌雄中間タイプ。
体羽の波状斑は微細で単色に見える雄成鳥のものより粗い雄幼鳥タイプ。この
波状斑の線の太さはコガモとアメリカコガモほどの違いだが、近接観察では顕著。

wigeon-upperwing
飛び立つ雄化雌 小・中雨覆は雄第1回繁殖羽に似るが、雌雄中間タイプ

intersex-bill
この角度で見ると嘴は雌ほど暗色ではないが雌タイプ、上背から胸及び肩羽の横斑、
頭部に散在する黒斑がよくわかる

intersex-belly
上背から後頸、脇羽後方下部の太い横斑と頭部の黒斑がよく見える

intersex-breast
前胸にも横斑が変化した黒斑が顕著であることがよくわかる

intersex-symptom2
別雌の初期雄化と思われる個体。 肩羽の斑の出方が共通している。
雄化の進行とともに肩羽の斑が増加、脇羽の粗い横斑が顕在化してくる。

intersex-symptom1
この雌も上背や外側肩羽に波状斑が見られ、側胸に粗い横斑がある
ただ、このようなごく些細な変化まで含めると雄化の境界線はどこ?といった
疑問が湧き出すのも事実。 続きで雄第1回繁殖羽のバリエーションを

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冬の返り咲き

viola-winter
ノジスミレ 堺市西区 本日

コスミレやノジスミレ、タチツボスミレのなかには真冬に花を咲かせているものがある。
アスファルトと歩道の隙間、土の地面が全く見えない幹線道脇に点々と確認できた
ノジスミレ。返り咲きが比較的多い海辺の土地面と比べると、たった一株だけでしたが、
背筋を伸ばしてスックと冷たい空気の中で咲いている姿が印象的でした。
遅い返り咲きと言うのか、超早咲きと言うべきか・・・。

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興味の尽きない雑種ガモ

カモは鳥類の中でも雑種が見出され易いと言えます。
しかし、それらの大半は家禽系マガモとカルガモの雑種あるいはヒドリガモと
アメリカヒドリの雑種が大勢を占めます。その他の雑種が見られる頻度は迷鳥
クラスと言っても過言ではありません。

dappa-doll
ダッパくん、知らなかったですが大阪生まれの水陸両用バスツアーのマスコットらしい

dappa-sticker
こちらは上のマスコット人形が載せられていた船のキャビンに張られたステッカー

船は川岸に係留されていたオフィシャル・レスキューボートでした。
ダック×カッパでダッパらしいです。なんで英語と日本語の重箱読みみたいな
ネーミングなんでしょう?鴨×河童でカモッパでもいいような・・・。
それにしてもカエル(両性類)×カメ(爬虫類)を連想させる想像上の生き物とアヒル(鴨・鳥類)を
かけ合わせてキャラクターにするという自由な発想力がなんともユニーク。


knob-shetlandfox
こちらは旧シェットランドフォックスのシューツリーの真鍮ノブ(つまみ)に嵌めこまれたカモ

シェットランドフォックスとはリーガルコーポレーションが展開する同社の最高級靴ブランドで
この名称が復活したのは最近のことです。旧ブランドには国産品と英国製の2タイプが存在
しており、そのトレードマークやロゴにはキツネとカモが描かれています。
その名前からキツネは問題ないとしても、カモが単独で描かれたものもあり、色使いや外見
が一定ではないので、あくまでイメージ上の生き物のようです。
このノブに描かれたカモは明らかにスズガモ属のカモですが外見が一致するカモは実在せず
マガモやスズガモ属のカモを単にカモとしてモチーフにしたのでしょう。もっとも外見の近いカモ
がいるとすれば、アカハジロ×アカハシハジロの雄になるでしょうか。

【ウミコアイサほか】
昨シーズンまでにネット上で見つけたカモでとってもキュートだなぁ!と思ったのは
富山の方が北海道で撮影された、ミコアイサ×ウミアイサ雑種雄。 いそうでいなかった
雑種だけに、ヒメハジロ×ホオジロガモ雑種雄(これまで北海道で複数個体の観察例あり)
と同様驚いたものです。 カモ図鑑で触れられている新潟のコガモ×トモエガモ雑種雄も
とても珍しい雑種のひとつで見てみたかったです。

【義朝ほか】
今シーズンも、図鑑発行後にびっくりするような組み合わせの雑種情報が見られた。
関東で観察された、アジアの美麗種2種の雑種、トモエガモ×ヨシガモ雑種雄の情報が
飛び込んできた。これまで、夢の組み合わせと思っていたカモが今、現実に関東にいる
らしい。同時に参照できた外国での飼養個体画像は昨年10月27日に古い機種E-10
(オリンパス)で撮影されたものだが、隣に写るヨシガモがまだ非繁殖羽なのにほぼ換羽
終了した異様に換羽進行が早い個体。イメージの参考にはなるが、なんでこんなに換羽
が早いのか不思議。他にホシハジロとアカハシハジロの雑種雌らしき画像もあって日本の
雑種ガモもなかなか面白い。

個人的には近所でやっとメジロガモ×ホシハジロ雑種雄成鳥が鳥友の情報で観察でき、
見たかったカモのひとつがクリアできた程度。上に書いてある雑種の略称はいちいち種を
×でつなぐ表記が面倒で勝手につけた名称ですので悪しからず。いやー雑種も奥が深い!
飼養状態のカモならばどんな組み合わせも可能だろうが、自然下でも驚くような雑種が
出現するもんだなぁと、あらためて思います。

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凡庸な雑種のひとつ ヒドリガモ×アメリカヒドリ 雑種雄 12月11日 大阪市

mallard-hybrid-female
もうひとつの凡庸な雑種 マガモ×カルガモ 雑種雌 12月11日 大阪市

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大阪湾岸ミミ注意報

昨シーズンコミミズクが大挙して河川敷で長く観察された大阪。
そんな大阪でこの冬はこれまで観察機会が非常に稀だったミミカイツブリの観察が
あいついでいる。少なくとも3個体が大阪市・堺市で目撃され、状況からもっと多くの
個体が大阪湾内に滞在している可能性がある。
話題の鳥ということで見に来られるのもいいが、長く滞在するでしょうからお近くの
ハジロカイツブリが見られる場所でじっくり混じっていないか観察してみてほしい。

grebe-Comparison
ハジロカイツブリとミミカイツブリ 12月9日 ミミカイツブリはB個体
違いはいろいろありますが、顔の白黒がくっきりと目の高さで分かれて見えるのが
ミミカイツブリです。嘴の形状や先端の鋭さ、頭部形状も違いますし、前頸の黒さも
異なります。

auritus-a
ミミカイツブリA個体 第1回冬羽 内湾部

auritus-b
ミミカイツブリB個体 成鳥冬羽 河口付近

A個体は第1回冬羽の若い個体と推定していたが、下に示す水上滑走画像により
その事実が裏付けられた。

hgrebe-a-upperwing
成鳥には小雨覆にも白色部があるが、幼鳥にはほぼ次列風切のみが白い。
ハジロカイツブリでは初列風切の中ほどまで白色部が及ぶが、ミミではほぼ次列風切のみ。
第1回冬羽で徐々に小雨覆の白色部が明瞭化すると思われ、画像でもやや白い。
また、ハジロカイツブリでは成鳥であっても小雨覆の白色部は見られない。

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浮上してしばらく小魚の飲み込みを行うA個体

auritus-a-leaptodive
入水直前のA個体
足の水かきの角度は潜水ガモの尾羽が水面を後方に押さえつけるのと同角度
このような事実からカイツブリ類は後方に長く伸びた足が水中の推進力及び
飛翔時の尾羽の役割を兼ねていることが明らかだと思われる。

これ以外にカイツブリ類は冬季でも夏羽を残した個体がしばしば観察される。
都市部で生活するようになった野鳥では本来の繁殖シーズンを外れて繁殖する
事例が少なくない。繁殖時の羽衣つまり夏羽は、このような現実から考えると
夏季のみにに見られるのではなく、繁殖のタイミングと密接な関係にあり、
夏の羽を想起する夏羽という表現は誤解されやすい。
事実サギやウの夏羽は夏より冬に近い春に纏われることが多いので、ほぼ冬羽
へと移行したサギの羽を見て幼鳥と判断されてしまった事例が少なくない。

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