をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

アメリカヒドリ

前回記事のつづきで取り上げたアメリカヒドリはその後の観察で雌幼鳥と判明。
識別点はすべてクリアしているものの、過去に観察した雌よりやや頭部色調が
褐色味を帯びる(光線状態により)。 
22日土曜日は早朝に起床、中百舌鳥駅から大阪市営地下鉄で鶴見緑地に
向かうため、途中のマイフィールドの池に寄り道して1分ほどで撮影、その場を
後にしたので十分に観察できていなかった。

american-wigeon-f-juv-side
アメリカヒドリ雌幼鳥 前記事中幼鳥っぽいと書いたが、まさに幼鳥でした
10月29日

american-wigeon-f-juv
前記事では両翼のびの画像でしたが、はばたき時の翼パターン
10月29日 10月号の雑誌BirderでS君が記事を書いているというのに・・・

昨日29日は第3回大阪城カモ調査の日。前回の第2回で知らずに集合時刻が
変更になっていたので、念のためバードリサーチに集合時刻を確認。9時半との
ことでしたので9時10分に集合場所へ25分頃高槻から2名の参加者が合流。
集合時刻になってもリーダーは現れず。結局高槻の2名は濠の観察へと向かい
私は10時まで集合場所に居残ることにして、その後先の2名と合流、青屋門で
別れました。その後外濠を反時計回りに観察していくと大手門を過ぎた南外濠で
リーダーと他の参加者に出合う。9時に集合スタートしたとのこと。 「えっ!」と
思わず声が出てしまった。
カモ調査をいかにして進め、結果はどのように報告されているのかその内容は
元より組織としての運営体制に疑問が残る第3回調査でした。 実は2008年に
大阪府のガンカモ調査に参加した際、その冬大量飛来していたケアシノスリを
撮影するために調査に参加した、鳥が嫌がる距離まで近づき鳥を飛ばしたと他の
調査参加者からネット上で大バッシングされたことがあり、以後カモ調査参加に
嫌気がさしていただけに、今回のことは残念としか言いようがないです。
集合時刻確認の返信で雌雄のカウント数がリーダーと違うようなので総数だけを
カウントするようにとの返答をもらいましたが、私はリーダーに指示された種の数を
単にカウント報告したのみで、総数を聞かされたことも、どのような基準でカウント
するのかと指示されたこともなければ、不満をぶつけたこともありません。
これまでにカモカウントに同行してヨシガモ、アメリカヒドリがカウント漏れしやすい
とは感じていますが、総数や羽数を報告するのはあくまでリーダー判断です。
私のフィールドのある場所をカウントしている方の報告は私の10数羽に対して
0羽が2週間続きました。カウント報告はあくまで調査報告者が決めるもので、
図鑑の写真が間違っていると著者の信頼を損ねるのと同様でしょう。
調査はどうあれ、集合時刻の変更や開催の可否ぐらいは一元的に管理・周知
する体制は必要だと思います。

では当日特に気になったことは飛来の遅れていたオカヨシガモが東外濠に4羽、
ヨシガモ3羽ヒドリガモと併せて92羽確認。うち1羽はアメリカヒドリ雄幼鳥と
判断できる個体。 また西外濠には第1回解散後確認したマガモが6羽。他に
アメリカヒドリ雄幼鳥の半ば繁殖羽へと移行した個体、雌成鳥等3羽程度が
アメリカヒドリと外観上推定される状況であった。当日の最大羽数はこの西外濠
における総数226羽。ハシビロガモ、ヨシガモ、カルガモを含む。
american-wigeons
西外濠のアメリカヒドリ雄幼鳥(手前)と雌成鳥(奥) 更に奥の2羽はヒドリガモ雄成鳥

american-wigeon-hybrid
ヒドリガモ雄成鳥の間にいるヒドリガモ×アメリカヒドリ雑種雄成鳥繁殖羽
このような雑種は結構観察された

スポンサーサイト

PageTop

最近のヒドリガモ

10月17日の第2回大阪城カモ調査はあいにく夜勤明け直行。
朝まで結構強い降雨があったので、念のためリーダーに時間通り集合場所に
向かいますと事前ショートメール。返信がない・・・嫌な予感。
第1回より1時間遅い集合だったので、余裕で集合場所に到着。10時の
集合時刻だが誰も来ない!予感的中。リーダーに電話すると雨で集合が
11時になったとのこと・・・メールに返信さえしてもらえれば・・・。仕方なく
東外濠のカモを事前カウント。東外濠は通例北外濠よりカモの数が少ないが
この日はカルガモとコガモ、ヒドリガモで150羽弱。これは一瞥した感覚数。
詳細カウントするとヒドリガモ127、コガモ8、カルガモ1の136羽。
個人的な感想では相手が絶えず動いているものをカウントする場合、一瞥数が
実数カウントの精度を上回る。ただ感覚を磨き修正するために現地の詳細撮影
画像とを一定期間擦り合わせする必要があり、鳥数密度と現場面積で概数が
算出できる。
もちろん本番ではリーダーに指示されたヒドリガモ雄だけを実数カウントしたので
雄ヒドリが71/127、コガモ雄が5/8、カルガモが雄1/1でヒドリガモの6割ほどが
幼鳥だった。前回調査より一気に幼鳥が増加し全ての種で幼鳥が見られた。

wigeon-m-adt1
ヒドリガモ雄成鳥 ほぼ繁殖羽 三列風切換羽中

wigeon-m-adt2
ヒドリガモ雄成鳥 繁殖羽移行中 この程度の個体なら雌とカウントされている?

wigeon-f-adt1
ヒドリガモ雌成鳥 非繁殖羽

wigeon-f-adt2
ヒドリガモ雌成鳥 非繁殖羽 頭部に緑色金属光沢のある個体

wigeon-f-adt-intersex
ヒドリガモ雌成鳥 非繁殖羽から繁殖羽 雄化個体
大阪城東外濠で観察された個体は脇の横斑が顕著な個体。
リーダーに確認したところ雄としてカウント。

wigeon-m-juv1
第1回繁殖羽の波状斑がまだ見られない雄幼羽から換羽中個体 雌としてカウントされる?

wigeon-m-juv2
この程度の換羽状態でも雄としてカウントされない場合もある?雄幼羽から換羽中。

wigeon-f-juv
ヒドリガモ雌ほぼ幼羽 最も地味でバフ色がかる体色

wigeon-f-juv2
上の個体より幾分換羽が進行した雌幼羽

つづきでアメリカヒドリ

つづきを表示

PageTop

父親に近似する子ガモ達

6月14日の記事で「父親の影響度」を取り上げた。
強く継続観察したいと願っていたが、時間が取れなかったり、訪問日の不在等により
雑種の子供たちの成長過程追跡は実際できなかったと言ってもよい。 しかしながら
状況的に判断して成長した子供たちと考えて問題ない個体に出合ったので報告する。
今回3羽の雑種幼鳥を観察できたが、 「すぐにカモの季節」で親の組み合わせが逆だと
説明していた幼鳥雌雄も4羽の雛たちの成長した姿らしいことが判明した。雌幼鳥1羽
のみが観察できなかった。

hybrid-son2
10月14日 大阪市 淀川  「すぐにカモの季節」で紹介の雄幼鳥と同一個体と推定

hybrid-son-daughter
10月14日 大阪市 淀川 上記雄幼鳥より上流のわんどで観察 雑種雌雄幼鳥
「父親の影響度」で観察、撮影した場所と同じところで観察

hybrid-son-daughter2
上と同じペア

hybrid-son1
上の画像の雄幼鳥 嘴先端の黒色部は嘴爪全体が黒いのは雌雄共通

hybrid-daughter
上の画像の雌幼鳥 マガモの血統が入っていても外観は極めてカルガモ似

父母の素性が明らかな雑種は貴重と言える。 このような外観から推論できることは・・・
カモ雑種の遺伝形式は中間雑種(不完全優性)と言えるが、同時に概ねメンデルの
遺伝の法則に沿った予測も可能ではないかということ。
カモ識別図鑑にあるマガモ×カルガモの2世代雄の外観、それにこの親の性が逆転
した組み合わせの外観から、一定の規則性が見られ雑種第1代(F1)は父種外観の
影響が強く(雌雄関係なく父種の外観に近似)母種の外観は限定的。父性優性との
観点では優性の法則が成り立ち、雑種第2代(F2)では分離の法則が適用できると
考えるのが自然で、マガモとカルガモそれにヒドリガモとアメリカヒドリの外観多様性
を説明するにも好都合と考えられる。
野菜や果物の品種改良でもF1雑種はよく用いられ、いいとこ取りの品種が作成し
易く、カモの雑種でも例外なくF1雑種は父親似だと言える。

PageTop

今期のカモ達

今年は猛暑の影響と立て続けに襲来した台風のせいか、カモの出足が鈍い。

近所と大阪城カモ調査、京都鴨川のカモ状況について少し。

例年渡来するカモ達の先陣に幾らか混じるシマアジ。今年は雌幼鳥のみ観察。
garganey-f
シマアジ雌幼鳥 岸和田市 9月15日

近所の芦ヶ池に渡来一番乗りしたのはハシビロガモ

shoveler-m
ハシビロガモ雄成鳥 エクリプス 10月1日 以下同日撮影

shoveler-fA
ハシビロガモ雌成鳥A
渡来初日に他のハシビロガモから離れ、木の茂み付近を出入りしていた個体

shoveler-fB
ハシビロガモ雌成鳥B

shoveler-fC
ハシビロガモ雌成鳥C
以上、先陣渡来したハシビロガモ4羽だが雌のうち1羽が他とは違うことにお気づきだろうか?

wigeon-m
ヒドリガモ雄成鳥 エクリプスから肩羽等部分的に繁殖羽へと換羽中
これも同日、芦ヶ池での撮影。ヒドリガモ成鳥雄もこの時期多くの個体が一部繁殖羽へと換羽
しており、よく見るとその一部の羽によって雨覆の白色を確認せずとも雄と判断できる。

wigeon-m-eclipse
ヒドリガモ 雄成鳥 エクリプス 大阪市淀川 8月31日
参考のため風切羽、尾羽も摩耗した旧羽の越夏個体。この直後風切羽換羽のため茂みに
潜入したと考えられ姿を見なくなった。カモは越冬地への移動に先駆けて翼羽を一斉に換羽、
そのため飛べない時期があり、クイナ科の鳥たち等も同様。雄では例外なく越冬地への移動
前に風切羽換羽を完了する。

先週末の土曜日、バードリサーチで募集していた大阪城のカモ調査ボランティアに参加した。
調査者のリーダーM氏、バードリサーチのK氏それにボランティア参加者5名で大阪城のカモ調査。
噴水広場に集合後、東外濠をスタートカルガモ雌成鳥1、ヒドリガモ雌成鳥2、カモ観察中に不意に
猛禽が飛んだので思わず「ハヤブサ!」と声をあげてしまったが滑翔するオオタカ成鳥だった。
次に青屋門を通り過ぎ、北外濠で石垣下部にカルガモ成鳥雌雄、雌の風切羽は換羽伸長中でした。
さらに奥へと向かうとカモの一群。ヒドリガモ成鳥雌雄26羽とコガモ成鳥雌1羽、ヨシガモ雄成鳥1羽。
ヨシガモはほぼエクリプス羽でしたが嘴基部額に白斑が出現しかけている個体でした。
※ 使用画像は調査終了後にあらためて撮影したものですので、種数・雌雄に違いがあります。

wigeons
ヒドリガモの群れ 大阪城北外濠 10月8日

falcated-m
ヨシガモ 雄成鳥 同所・同日 脇の羽は先端が尖っているように見えるが幼鳥ではない

teal-f
コガモ 雌成鳥

teal-pair160921
今時分のコガモ雌雄外観 9月21日 岸和田市
左の雌がやや小さい、嘴には小黒斑が散在、過眼線は比較的明瞭、三列風切先端が尖らず
白色羽縁が明瞭等良く見れば違いは多い

その後京橋口から西外濠の一部を見ながら内濠へと進みカモを探すもアヒルもしくはアイガモ雌と
思われる個体が1羽いたのみ、御座舟の就航でカモが寄り付かなくなっている模様。梅林横から
玉造口へと抜け、一番櫓前で南外濠を観察するもカモの姿は見えず、南外濠中央付近でヨシガモ
雄成鳥4、コガモ雄成鳥1を観察。

3teals
石垣下部で休息するコガモ3羽。 雄成鳥2、雌成鳥1。 調査時に指摘しなかったが水面にいた
雄成鳥と併せて3羽、北外濠の雌成鳥とで実は4羽いた。

4falcated-teals
4羽いたヨシガモ雄成鳥。 一番右の雄は喫水付近を中心に脇の多くを繁殖羽に換羽している。

南外濠から大手門へと向かい東外濠に見える9羽のカルガモを確認。観察できたのは成鳥ばかり。
ここで解散となり北外濠のヨシガモの撮影に向かう途中マガモの群れ6羽を発見。
東外濠の死角部分に家禽要素が見え隠れするマガモが6羽。雄成鳥1、雌成鳥5羽。

mallards
東外濠のマガモ6羽、うち2羽の雌は過眼線が目立たず頭部全体がコーヒー色、翼鏡も沈んだ
暗色でカルガモとの交雑というよりカーキーキャンベル要素の強い雌でした。

mallard-f-variation
右側の雌が問題の個体です。家禽要素は常にマガモ観察に付きまといます。

本日は京都鴨川で家禽要素のあるマガモが周辺個体に占める割合や雑種数、雄化頻度を
夜勤明け、眩暈が抜けない中見てきました。予想通りマガモに占める家禽要素は極めて高く
見られたカルガモとの雄雑種は3羽以上で全て家禽要素の太い頸、太短い嘴、ずんぐりした
体形の個体で新聞報道で長年カルガモとされた家禽系マガモの影響が深刻であると実感した
ものです。
冒頭で雌のハシビロガモで一羽異なる個体がいると書きました。 答えは・・・ A個体
3年連続で越冬地である芦ヶ池に渡来後風切羽を換羽する、いわゆる越冬地換羽個体です。
渡来初日9月27日の画像が次の画像です。摩耗した初列風切がちゃんと写っています。

shoveler-fA-927
ハシビロガモ 雌成鳥A 9月27日
各羽の変化に気づくことも観察上とても重要なことです。

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。