をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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今シーズンの百舌鳥古墳域のカモ事情

私の観察しているカモたちは百舌鳥八幡宮を中心にほぼ2km半径区域内
の古墳や池に飛来している鳥を対象にしています。
とは言っても頻繁に見ることのできる近所とその周辺域では自ずと観察頻度
が異なっており、今シーズンたった一度だけの場所も含まれます。

概観
今シーズンを特徴づける出来事は3つ。

一つ目はコガモが多くの場所に進出する兆しが見受けられること。
東京の都市公園で発生している事情と逆行しているようだが、暫く様子見が必要。

二つ目はヨシガモの目撃される場所・個体数が著増したこと。
従来より飛来している芦ヶ池には例年12月がもっとも早期、数羽程度の飛来で
あったものが10月中旬飛来、平均7羽程度が常時滞在。最大飛来時12羽。
またこの池を昨春より水源とする仁徳陵外濠にもヨシガモの群れが滞在中。

三つ目は仁徳陵外濠のカモの種類が増えたこと。
これは工業用水の導水から芦ヶ池貯留の深層井戸水導水に切り替えた影響と
考えられる。この変化は試験導水を始めた直後から現れ、過去にはほぼカルガモ
のみであった外濠にはマガモ、ホシハジロ、コガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、
トモエガモ、ヨシガモなどが姿を現すようになった。
元々古墳域では給餌地域に多いオナガガモ・キンクロハジロは少数種。



大津池-ただ一度のみの観察
例年に比べカモの数が少ないように思える。ここで確実に見られるオナガガモも
見かけなかった。ただもっと観察頻度の高い狭山池にもまだ飛来していない様
なので、まだ先のことかも知れない。

白鷺公園-数度の観察
カモが飛来しはじめた10月に入って観察し始める。例年飛来する交雑アメリカヒドリ
が見られず、ヨシガモも飛来が遅れたが11月に入ってニサンザイ-芦ヶ池経由と
履中陵-芦ヶ池ルートで成鳥・若鳥オスの2羽が滞在中。パンに馴れているため、
ヒドリガモと競って至近まで来る。なかなか聞くことのできないオスの鳴き声だが、
近くではしっかり「ピュルル、ピュルル」と聞こえる。ユリカモメが混じるときには接近
を避ける傾向にあり、観察のタイミングを計るのが良い。ゴイサギのコロニーのある
小さな芦の小島付近でマガモと共に休息している。
白鷺公園のヨシガモオス第一回繁殖羽
白鷺公園のヨシガモオス第一回繁殖羽
白鷺公園のヨシガモオス成鳥
白鷺公園のヨシガモオス成鳥

成鳥と若鳥の頭部の光沢・三列風切の長さを見比べて欲しい。
今年じっくりヨシガモを見る機会に恵まれ、エクリプスとメスまたその他変化を観察
できたのが大きな収穫。成鳥は例年の個体と推定できるので3年以上経過している。

大阪府立大学構内園池-一回のみの観察
白鷺公園からニサンザイ古墳へのルートをショートカットする際に使用する構内道路。
園池はやや縦断道路からそれるためこれまでも殆ど立ち寄ったことがない。
ただ以前は葦の海と化していた池の葦が刈り取られてまばらになり、これではカモ
の身を隠す場所がないなぁと実感。この中に潜んでいたカモたちが今期周辺部に
場所を移した可能性も否定できず。

ニサンザイ古墳-今期は10月以降7回程度
オシドリは例年通り飛来しており、定住組が安定して30羽あまりが滞在中。
ミコアイサのオス若鳥を含む数羽が飛来。一羽は継続滞在中。
例年の種、マガモ・ハシビロガモ・ホシハジロ・ヒドリガモに混じって結構多くの
コガモが墳丘周辺に滞在中。一過性の出来事と考えたが飛去せず。
ニサンザイ古墳のコガモ
ニサンザイ古墳のコガモ
マガモ・オシドリは頻繁にドングリを食べるのに潜水するが、コガモは潜水しない

御廟山古墳-数回の観察
従来半々程度の勢力であったカルガモ・マガモの比が崩れカルガモかなり減る。
昨期なにやら水質実験や葦の植え込みなどをして水位も下げているようだが、
もひとつ目的がわからない。オシドリのいなくなったここはなにやら寂しい。

芦ヶ池-頻回の観察
他の場所に比べて早期(9月中頃)からカモの飛来が始まり、10月末にはピーク
に達した。一時200羽を越えるカモで池全体が狭そうに見え、そんな中にヨシガモ
も飛来してくれたのは幸運だった。他所までヨシガモのエクリプスを見にでかけた
のに、結局近所で全て観察できた。これらカモの早期飛来にはアイガモファミリー
の存在が影響したのではないかと考えている。というのはこの池は中島を持つ池
ながら規模が小さく、中継地点としての役割が大きいと考えられるから。ヨシガモ
も飛去・飛来を繰り返し現在も7羽程度滞在中。

仁徳陵-数回の観察
例年観察できる種を越えて、カルガモ・マガモ・ホシハジロ・コガモ・ハシビロガモ
ヨシガモが滞在中。ヨシガモは旧白菊高校、現大仙高等聾学校横水路上の濠で
最も広くなった部分で観察できる。1週間より少し前から最大でオス4メス5の群れ
が見られた。
仁徳陵樋の谷古墳付近のヨシガモ
仁徳陵樋の谷古墳付近のヨシガモ
2羽のほぼ換羽終了間際の若オスと1羽のエクリプス4羽のメスが見られる。
後方はホシハジロ。

木っ端で休むコガモ
木っ端で休むコガモ
同じ場所の木っ端には並んで休むコガモが5羽。

イタスケ古墳-数回の観察
種は例年と変わらずコガモが大多数で次いでカルガモ、マガモ。
墳丘周囲で休息していたコガモは上野芝寄りの住宅境界部に密集。

境界ブロック上段で休むコガモ
境界ブロック上段で休むコガモ
境界ブロック下部水際で休むコガモ
境界ブロック下部水際で休むコガモ

履中陵-10日程前から頻回の観察
奈良及び周辺の飛来状況、仁徳陵東内濠のオシドリ状況からトモエガモの飛来が近い
ことを予測していたら3日後の約1週間前から4羽のトモエガモを確認。昨年は妙に人馴れ
したメスが一羽のみの飛来だったので期待していた。10羽を越えるミコアイサもおり、オス
も多く見応えがある。トモエガモは前回飛来時同様飛翔能力の高い40羽程度のオシドリ
の群れと共に行動している。ただ警戒網を利用しているだけで、採餌行動は別。マガモ、
カルガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ミコアイサを巻き込んだ一斉潜水による採餌行動
は一見の価値アリ。黒い実、多分ドングリを食べているように見える。
水面採餌中のトモエガモ
水面採餌中のトモエガモ
風で水面に散ったアキニレの実をマガモと食べるトモエガモオス成鳥

トモエガモオス2羽
トモエガモ オス2羽
西側くびれ部分のブッシュが例年のオシドリ・トモエガモ飛来地。
西側水面を行き来することはあっても、多数飛来がない限り、他のカモのように濠の別
場所に移動することはせず、狭い範囲の移動にとどまる。
左のほぼエクリプス状態のオスを含むオス3、メス1が滞在中。
メスの目より下から喉にかけては色が白い。オスは全体に暗色、顔も黒く、目の下に
薄く下へ伸びる黒線があり肩羽がやや長く、尾羽両サイドなどに橙褐色の線が出て
いることが確認できる。


12/29追記
昨日28日の雨の影響か
芦ヶ池に永らくとどまったヨシガモは全数一時飛去しました。
周辺部の草刈りが実施され、見通しが利くようになったのも理由?

履中陵には28日雨が降る前にトモエガモのオス1エクリプス1追加飛来。
合計6羽で従来から10日ほど安定滞在している4羽と共に今後が楽しみ。
6羽になったトモエガモ

6羽になったトモエガモ

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