をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

マガモとマンジュリカ

前にも書いたが鴨とすみれには共通項が多い。

1.自然交雑種が見出されやすく、種の基本観察に向いている。
2.都市部でも見られる種が結構あり、観察しやすい。
3.人間と植物・動物の関わりを見る上できっかけとなりやすい。
4.動物・植物の人工構造物等への適応が垣間見える。   ・・・など

中でも各代表種マガモとスミレ(マンジュリカ)にはヒトとの深い関わりが見える。

マガモは古くから家禽化され、アヒルやアイガモの原種として知られる。
近年はこれらとマガモの交雑種が都市部の公園などでよく見られる。
この交雑種は渡りをしないものも多く、飛翔力も強いものがおり、マガモに
よく似ているものもいる。
マガモ♀交雑種
マガモ♀交雑種
これは通常気づかれにくいメスの交雑種。
首の太さや嘴の色からしてアヒル系(アイガモ含む)交雑種だろうか?
本来、マガモのメスは鈍いオレンジ色の地色に靴墨で中央付近を汚したような嘴をしている

次に最近気になり出したオスの交雑種画像
オス交雑種側面

当初は単にマルガモ?と思っていたのだが、顔の模様が・・・。
中央尾羽のカールはオス・マガモの血統を示している。
2005年1月初旬、いたすけ古墳

交雑種斜め前
交雑種斜め前
トモエガモオス斜め前
トモエガモオス斜め前(2008年3月下旬松原市)

画像赤矢印部分の後頭部段差に注目してほしい
マガモを含む多くのカモは首をすくめた姿勢では、この部分に段差はなく、
トモエガモには後方から見ると白いX字状の襷模様が見られる。この白い
襷白線に沿って稜角があり円錐の上部を切り取ったような、側面から見て
台形のような独特の頭部形状をもつのが、トモエガモの一特徴。
後日、トモエガモとの交雑がなくともこのようなカモが出現することが判明しました。
                                          2009年7月追記


しかし、体側面のグレーの波状紋がない、肩羽が長くない、胸部側面の
横白線、下尾筒前面の横白線がないなど決定的要素に欠ける。
やはり、これもアヒル系交雑種の一型なのだろうか?
並んで泳ぐトモエガモ・マガモ
並んで泳ぐトモエガモ・マガモ
当地周辺では大型古墳にマガモは多数、トモエガモも少数ながら例年飛来する
トモエガモ交雑種とするなら、大きさ・行動から見て父はトモエガモ、母はマガモだろう。

このカモは翌年も観察されたが、その次の今シーズンは確認できなかった。
片目の長距離移動は負担が大きかったのだろうか?一年後の交雑種
約二年後の交雑種
仁徳陵、2006年12月下旬

その他のマガモ交雑種はここ

マンジュリカはスミレのことを指すが、科や属も同名なので種としてのスミレ
を指す場合には、幸か不幸か、マンジュリカと呼ばれることも多い。もしこの
すみれを別和名で呼ぶとすれば「基」を冠してモトスミレと呼んでみたいかな?
やはり都市部の駐車場近辺やアスファルトとコンクリートの隙間・・・その辺が
彼らの生育場所である意味、山間のアオイスミレより開花の早い、年中枯れない
そんなマンジュリカもあるようだ。
次回からは、マンジュリカの交雑種をとりあげる予定でいます。

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