をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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スミレ交雑種6.ホソバキリガミネスミレ

スミレ系交雑種も今回が一応の最終回。
オオミヤスミレなど出合っていそうで、なかなか混生地を見ないすみれも
あるので、それらについては今後も折を見て紹介できれば・・・と思っている。

近畿圏はシロスミレの変種ホソバシロスミレの分布域です。
多くのすみれがシハイスミレ・マキノスミレの関係のように折り重なりながら
移行型を挟んで分布するのに、依然として境界地・移行地帯の明瞭でない
すみれと言えそうです。
この開花時期の遅いすみれと交雑する可能性のあるすみれは必然的に
限られたものとなり、片親の特徴を知ることで交雑種を見つけることもそう
難しくない部類のすみれでしょう。

並んで咲くホソバキリガミネスミレ両親の花
並んで咲くホソバキリガミネスミレ両親の花
花の大きさは通常タイプのスミレと比べればやはり小さい。
しかし、近くには細弁のホコバスミレも咲いており、これと比べれば遜色ない。

ホソバシロスミレ花正面
ホソバシロスミレ花正面
これらは一昨年初めてホソバシロスミレを見た際のものだが、一目見て
1.花弁幅が細く、白いホコバスミレのような感じ。
2.花中心部が例外なく緑色を帯びる。
3.多くのすみれの葯が半熟卵の黄身の色なのに、ゆで卵の黄身の色。(白濁色)
4.花柱の先端形状や葯からの裸出が一様でなくバラツキが大きい。
5.距は緑味を帯びた白色で短い。
6.紫条は比較的シンプルであまり分岐しない
などの特徴を感じた。

ホソバシロスミレの葉
ホソバシロスミレの葉
極めて特徴的なのは名前の由来となっている葉だろう。
どこまでが翼でどこからが葉の基部かよくわからないものが多い。
まるでウォーターマンやパイロットなどのペン先と軸が一体化した万年筆を彷彿とさせる
葉のデザインだ。

ホソバキリガミネスミレ1.和歌山産
ホソバキリガミネスミレ1.和歌山産
葉身はホソバシロスミレほど短くないが、翼形状は受け継いで、葉幅は狭い。
花色はスミレ的ながら、ホソバシロスミレの花に色鉛筆でスミレの紫を乗せた感じ。

ホソバキリガミネスミレ2.兵庫産
ホソバキリガミネスミレ2.兵庫産
葉の状態はホソバシロスミレにかなり近い感じ。
花はややふっくらしていて、中心部のみ紫が強い。花柱は花の割に小さくホソバシロスミレ的。

ホソバキリガミネスミレ3.兵庫産
ホソバキリガミネスミレ3.兵庫産
花のみだが形状はホソバシロスミレ的、中心部が赤紫を帯びる。

ホソバキリガミネスミレ4.兵庫産
ホソバキリガミネスミレ4.兵庫産
これも花のみだが、距は淡色でやや太短い。花弁全ての基部から中央にかけて毛がある。
葉も典型的スミレとはやや異なるので交雑であろうと判断した。

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