をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

夕映えの多毛積乱雲

まずはタイトルの巨大多毛積乱雲と反薄明光線
夕映え積乱雲んに反薄明光線
夏にはお馴染みの積乱雲。
気象専門用語と一般的使用法ではやや定義が異なるようだが、
大阪平野を取り巻く山地に沿って朝生まれた積雲のベビーが
やがて合体・巨大化して雄大積雲となり雲頂が対流圏で行き場
を失いかなとこ状になり無毛雲から多毛雲に変化してその一部は
巻雲を吹き出す。この巻雲の変化が虹色を演出してくれる。

反薄明光線が見られる条件として、
・山地方向の山襞が明瞭に視認できる
・天頂方向の空が青く澄んでいる
・中~遠距離に原因となる積雲が存在する
視界内に積雲が認められなくとも、日没方向に存在すればよい
一般に空のチンダル現象的な説明のされ方をしているが、
太陽柱同様、成因の遠位・中位・近位、それに原因となる雲の
エッジの鋭鈍は重要要素
・日没後しばらくして西の空の地上付近よりやや上空に菫色が見られる
上空のエーロゾルや水蒸気より上層の大気状態が重要
つまり視界内に高積雲や積雲が多数存在しても光路は遮らない

巻雲にできた薄い内暈
雲の写真集や気象関係の解説書には暈=巻層雲といった記述がよく見られる。
しかし、巻層雲とは違った薄い暈が巻雲密度の高い空ではしばしば見られる。
暈と暈現象全般を混同解説している本や暈現象の現象名を誤解している本は実に多い。
弱い太陽柱を伴って迎えた朝の空は巻雲で満たされていた。
案の定、内暈・幻日・天頂環が見られたが、何れも薄い現象だった。
水平環も期待したが、肝心の出現時間帯は積雲が視界を埋め尽くし見られなかった。
その後午後には一時積乱雲が南から押し寄せ日射しが途絶えたモノのすぐに去った。
その後は頭上から雲が消え時折通り過ぎるちぎれ雲が彩雲となった。

光環と彩雲
この画像は典型例ではないが、光環と彩雲が同時に見られる場合がある
もともと回折した光で色づく彩雲と光環は厳密には区別できない。
同心円状に見えるものが光環とされるが、雲粒や浮遊物質の大きさに依存
するため消長の激しい積雲などでは同心円になりにくく、巻積雲などでは
同心円として観察される機会が多い。 また望遠レンズで一部を捉えたり、
被写体の撮影領域の特定されていないものではどちらとも判断できない。

ちぎれた積雲による彩雲
お昼前後の太陽付近で見られる彩雲は鮮やかなものが多い

東の空の雄大積雲
東の空、大和葛城・金剛山方面から積乱雲が流れてくることは少ない

日没の空
薄明光線をつくり出しているのは六甲山方面の雲の波。中距離由来のため明瞭な光線。

南の空
南の空を通過する反薄明光線。積乱雲の雲頂が照らし出される。
西の空から放射された光の条が東の空で収束するのは、南の空のこの画像からは
想像しにくいが、これが天頂方向にレンズを向けて撮影すれば容易に納得できる。



PageTop