をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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へんてこシロは生きてゆく 久米田池HS.3

今日は趣向を変えて仮想対話方式で・・・

シロは9月に出合ったバフ変カイツブリの幼鳥に私がつけた名前
おっちゃんは私のことです。 雌雄の判断もなしに勝手にオス幼鳥
としたりしてストーリーを展開していますが、特段の意図はありません。

陸で休息するシロ

おっちゃん: おーい、ぼん! 陸に揚がって何してるん?
シロ: ぼん?って、オイラのこと?
    見たら分かるやろ!ひなたぼっこやん。
おっちゃん: カイツブリって潜って餌採って、ずっと水の中にいるやん。
シロ: 見たら分かる思うけど、オイラ色白やろ。
    ほんで、日焼けしたろ思てんねん。
    もひとつ理由があって、ようカモの赤ちゃんって言われんねん!
    ほな、いっそカルガモさんの真似したろか、思ってね。
    こないだも、幼稚園のせんせに「ほら、カモの赤ちゃん!」言われて
    頭にきたさかい、そこんとこ誤解のないようにおっちゃんから言うといてや!

シロと兄弟の羽繕い

おっちゃん: わかった、わかった。それにしても兄弟よりさらに色白やな。
        これからは、シロくんと呼ばしてもらうわ。
シロ: おいらの兄弟は8羽ほどやけど、父さん・母さんとは生まれてから
    しばらくして逢えなくなったんや・・・事故だったみたいやけど・・・。
おっちゃん: そうか、つらい目に遭うたんや!
        羽繕いの格好が道理でカモみたいやと思ったわ。
シロ: そやから、ここでこうして羽繕いしてんのもカルガモさんの真似や。
    オイラの兄弟は皆、水に濡れるのがイヤやから、この目印石から
    上陸して、陸で休息すんねん。 地面はしっとり冷やこいしフカフカ
    で居心地満点やで。
おっちゃん: そんなんしてて潜って餌、採れるんかいな?

シロと兄弟

シロ: 失礼なこと言わんといてや!
    歌舞伎役者の隈取りみたいな模様が顔にないから言うて
    ヒトをいやトリを見くびったらアカンよ。

カイツブリ-魚食

おっちゃん: ああやって、潜って魚を採って食べるのが普通やろ。

潜水開始

シロ: ほな、今から潜ってみせるから、よー見ときや。

泳ぎ-引き寄せ

シロ: 脚の引き寄せは水の抵抗が少なくなるように、グローブのような
    足ヒレは閉じて身体の横まで引き寄せるんや。
    この引き寄せとひざから下のキックが大きな推進力を生むわけ。

泳ぎ-キック

シロ: コレがキックの時の脚の様子や。
    どや!今度は水の抵抗を最大にするため足ヒレは開いてるやろ。
おっちゃん: うーん、ホンマにカエルも真っ青の脚のでっかさや。

泳ぎ-流し

シロ: このキックのあとの脱力時の足も見てみぃ。
    先祖がこのワザを伝授したから北島選手がオリンピックで2連覇できたんや。
おっちゃん: ほぅ、なかなかうまいもんや。
        えっ、デッキをくぐったらもう浮上かいな、えらい早いな。

泳ぎ-戻り

おっちゃん: あれ、あそこで小魚つついてんのは、シロくんの兄弟ちゃう?
シロ: あ、バレたか!水路の出口で小魚を捕ったら、潜る必要ないねん。
    ゴリやスジエビがうじゃうじゃいてるさかい。

水路-餌摂り

おっちゃん: なーんや、そら、インチキやがな。
シロ: おっちゃん、ええ歳こいて青臭いこと言うてたらあかんで。
    生きていくちゅうことは、楽できる時には楽しとかなあかんのや。
おっちゃん: ・・・。
へんてこシロ兄弟の生態はもう少し続きます。

身震い

シロ: 前にも言ったけどオイラ兄弟は水に濡れるのが嫌い。
    水に入る度にブルブルして水を吹き飛ばすんや。

シロ-羽繕い

シロ: 今日は風が強いので石かげで羽繕い。
    オイラの足はべん足っていうんやけど、こうして羽の下に折り畳む。
おっちゃん: ふーん、結構器用に折れ曲がる脚やねー。

シロ-水際

おっちゃん: おーい、シロくん、今日はずいぶん遠くの水辺にいるね。
シロ: そやろ、池の水がだいぶ引いて水際が遠くなったからね。
    休息地から遠いけど泳ぐより、走る方が好きかな。
実際シロは転びながらも泥の不整地を30mほども走った。

日光浴
おっちゃん: おーい、シロくん、今日の格好は何のマネ?
シロ: 日光浴や!アオサギさんがこないだしてたのを見て
     こら、ええ。使えると思ったんや。
     それに昨年おばさんがアオサギ爺に首を銜えられて
     亡くなった。食べんもんまで銜えて飛んでしまう、その
     どん欲さも見習わなあかん思うてな。

シロ-兄弟

シロ:兄弟のいる場所が草で見えにくくなったなぁ。

シロ-身だしなみ

おっちゃん: シロ君、今日はまた念入りに身だしなみを整えてるね。
シロ: 岸辺の草丈が伸び出したし、水際が随分遠のいたのでそろそろ
    おっちゃんともお別れや。元気でね!
おっちゃん: うん、そろそろお別れかなと思ってた。
        毎日嫌いな水に潜らないといけないだろうけど、
        仲間達の集団に戻っても上手くやってゆけよ。
        元気でな、バイバイ!

子供のときに見たカイツブリは葦原にお椀のような巣を植物などでつくり抱卵・子育てしていました。
近所の芦ヶ池で現在見るカイツブリもさほど変わりません。
久米田池の池面には夏期の水温上昇とともにホザキノフサモ(キンギョモ)などの水草が爆発的に
増殖し、これがカイツブリの恰好の巣材となるようです。
一般にカイツブリは多数の浮き巣を予備でつくり、これを利用すると言われていますが、彼らの巣は
池の杭に固定されており、風で流されることはあまりありません。
そのため、杭の近くで営巣できなかった親鳥やあまりの強風で巣がヒトの近くに流れてしまう以外、
補修しながら大事に使われ、繁殖効率は極めて高い部類に入ると思われます。 
また、人家周辺の池ということから、レジ袋などがゴミとして捨てられていることが多いのですが、
彼らはこの人工物が空気を孕めば浮力をもつことを知っているのか、よく巣材として利用しています。
秋の深まるこの時期、久米田池に残された水面には多数のカモ集団、オオバン・バン集団、それに
カイツブリの大集団が形成されます。
やがて久米田池から水がなくなるとき、彼らはどこかよその池に分散するのでしょうが、私はまだ
カイツブリが集団で長距離を飛行するのを見たことがありません。
カイツブリの羽、体形、申し訳程度の尾羽を見ているとどうも長い距離が飛べそうに思えません。
彼らはいつ、どうやって周辺に分散し、水の張られた池に戻ってくるのか、残念ながらシロ君は
答えてくれませんでした。シロ君が元気で来年もこの池に戻り、子育てをし、この疑問に答えて
くれるといいな・・・と思ったりしています。



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