をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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ハシビロの採餌とV字航跡

最近の画像からハシビロガモの水面採餌について・・・

ハシビロガモはその独特にして巨大な嘴でヒゲクジラのように
水面に嘴を突きだしプランクトン・藻などの有機物を濾しとって
食べている。このときにしばしば、列をなしたり、旋回したりして
いるのを見かけるが、この表現がどうも違う気がする。

一列行進
一列行進しながら採餌するハシビロガモ

一列に整列して行進採餌しているように見えるが、実は後ろを行くハシビロ
は微妙に前を行くハシビロからずれた位置をとっている。
船舶の航跡や水鳥の移動のあとがV字状の波紋になっているのをご覧に
なった方は多いだろう。朝夕の斜光線の射す水面に描き出される波紋の
芸術にはしばしば見とれてしまう美しさがありますから。
このV字波形、モーターボートのように速いものでも、水鳥のようにゆっくり
進むものでもいつもそのV字角度に変わりがないと思いませんか?
どうも媒質中を伝播する波の速度を移動する物体の速度が上回ったとき
つくられるV字波形は一定らしい。流体力学なのか波動力学なのか扱う
分野はよく知らないのだけれど・・・。
一羽列から外れているハシビロはV字の別方向の波上で採餌している。

V字波形追随採餌の模式図
追随採餌の模式図

実はこのように微妙に前のハシビロからは外れて追随し効率採餌していた。

この隊列はやがて円を描くように旋回したり無限マークのように8の字を描いたり
しては崩れ、また新たな隊列をつくったりして採餌している。
よく円陣を組んでとか円になって採餌していると言われているが・・・

3羽旋回
3羽での旋回採餌

模式図で示すと
3羽旋回採餌模式図
3羽旋回採餌模式図
実際には追いかけトモエ形の三角形フォーメーションになっていることが判る
つまり1羽でも2羽でも旋回採餌するが、3羽以上では円に内接する多角形
の辺上後方に位置して採餌していることになる。1羽・2羽では効率よい採餌
が可能かどうかは分からないがV字波形と旋回による集餌を巧みに利用して
いることは明らかだ。 ランダムに水面採餌している場合にはわざわざ集餌
しなくとも浮遊している餌の量が十分にあるのかも知れない。

多頭採餌の例
多頭採餌の例
キレイに多角形フォーメーションをつくる場合もあるが、多くはこのように渦巻き状
から大多角形を形成したりして、かざぐるま状に見える。 また、集餌の効率は安定
した旋回に移行すると低下する(表層のみの集餌)ようで、しばらくすると逆回転へと
移行したり、バラバラになったりする。

利口なヒドリガモ
しばしばこの効率的水面採餌を更に利用するカモもいる
ここのヒドリガモは潜水採餌の先駆的存在で採餌方法は多様。

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