をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

ナベヅルの雌雄判別

前回記事の内容も今回の内容も第三者による支持を得ているわけではありません。
ナベヅルの雌雄判断についてはDNA(遺伝子検査)による判定が一般的なもので、
外観から雌雄を判定する方法を記述したものは、文献等探せば存在するのでしょう
けれど見たことがありません。

次の写真をご覧ください。
nabe-family
大阪飛来個体 ナベヅル3羽 2009年11月中旬

この写真は情報の掲載された掲示板にナベヅル観察時のお願いを投稿した際のものです。
この他にもブログで大雑把な飛来情報を流した方がいましたが、匿名コメントにより
飛来地に関する部分を修正されています。私自身はこれらの情報にクレーム対処は
しませんでした。

はなしが逸れてしまいましたが、写真のツルは左からオス成鳥、メス成鳥、メス成鳥の
順で並んでいると11月の飛来時点で判断していました。
その後、この判断に誤りがないか、山階鳥類研究所所蔵標本データベース、ネット画像、
実際のナベヅルの行動を参考に観察してきました。


1、オスはメスに比べてやや大きい・・・タンチョウなどでも確認されている事実

2、体色が灰色味を帯びたツルでは濃色の方がオス・・・クロヅル、マナヅルなどで見られる

3、前回記事に記したように頭部裸出はオスが小さい・・・ツル属でこの傾向が見られる


などの理由から同じく雌雄同色と表記されることの多い、カルガモ型雌雄差だと思う。
ほぼ同じ姿勢のこれらのツルたちは左の個体がかなり黒っぽく、やや大きい。
この黒っぽいという表現は光線状態でかなり大きく変化する。順光、やや曇り気味の
側面写真では明瞭な体色差を認める。
これは各羽の色合いもさることながら、淡色の羽縁がメスの灰色味に影響している。
また、右2羽の頭部裸出はこの状態でも確認でき、体色も灰色味が強い。
一番右側のツルはやや小さいが外観上は成鳥羽となっている・・・若い個体?と判断
4年前の子連れ家族の画像と照合した結果、かなり高い確率で同一家族と判断した。
これらの事実からナベヅルが「子別れ」をするのには4年程度を要し、成鳥羽となる
のにも同じく4年程度を要すると判断した。
初年から3年目までの虹彩はルビーレッドが暗色でくすむ傾向にあり、頸の白色部は
褐色~クリーム色を帯びるが年毎に白色に近づく。
額の黒色部と裸出は当初見られないか痕跡程度のものが、次第に濃くなっていく。
また幼鳥には背から雨覆の羽縁に褐色味が目立ち、特に雨覆の羽縁は均等な鱗状に
見えて腹部から体側の鱗状羽とともに一般的幼鳥要素が見える。
ただ観察個体数が少ないので、幼鳥の雌雄判断についてはよくわからない。
同年齢でも額の黒色がまるでないものと、薄いながら見られるものがいて、この辺
が識別材料になるのかも知れない。

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。