をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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アカハジロとその交雑種

画像は個人的に用意できるもののみ、後日追加予定
アカハジロは環境省のレッドデータブックでは情報不足(DD)
IUCNのレッドリストでは絶滅危惧(EN)となっている潜水採餌ガモだ。

かつて雑種を扱った記事でアカハジロの雑種をとりあげた際
ことアカハジロ及びその交雑種は奈良~大阪大和川周辺での記録が多い。
と書いたし、現在もこの周辺でのアカハジロとその交雑種に注目している。

ところで、インターネットが普及し携帯電話での通信がごく普通になった現在、大きく変化した
ものの中に鳥見のスタイルというか、情報の入手の迅速性がしばしば言われる。
珍鳥情報に翻弄されたり、ライファー目的の鳥見人がどっと集中する害悪も指摘されるところ。
しかしながら、ブログ等で個人が自由に情報を発信しやすくなった環境下では、意図せず野鳥に
プレッシャーを与える行為や、これまでには埋れていた記録の把握が可能になった。

これまでインターネットを利用して集めた情報というのは、それまで書籍情報に頼っていた頃より
情報量は圧倒的に増えた。 ただ、web情報というのは言わば玉石混交、間違った素人の判断もあり
極めて信頼性の高い専門家の判断情報もあり、理想的には欠点と言えるこれら誤情報が正しい情報
に駆逐されるのが方向性としては良いと思われるのだが、現実はなかなかそうではない。

個人的にweb情報から野鳥に対する視点を分析してみると、野鳥に限らずパッと見で判断できる
「Jizz」が利く方の判断というのは、かなり信頼性の高いものが多いのではないかということ。
人気TV番組「なんでも鑑定団」の鑑定にしろ、顕微鏡下で病的細胞を検索するにしろ、共通項は
いかに多くの普通(普通種・正常細胞)を見てきたかであって、どれほど多くの珍品(珍種・異常)
を知っているかとは限らないのである。
初心者や素人が陥りやすい傾向というのはほぼこの点に尽きると思う。なぜなら、このタイプの方は
かなり経験を積んでも、立ち止まって考える疑念というものを抱かない。
いつまで経っても希少種の細部情報に固執して、Jizzが利かないので、得意げに普通種を希少種と
して掲示板等に掲示する。
このような方が野鳥の会や自然保護団体の指導者に混じっていれば、自ずと先輩・後輩という関係上
誤りが指摘されることは少ない。ますます混乱が加速するというものなのだ。
一旦web上に掲示された画像なり情報というのは見かけ上の削除はできても、多くの場合どこかに
打ち消し文残っていて、客観的批判にさらされている。 過去の記録集や目録でも、名の知れた方が必ずしも
間違いのない同定をしているわけではないことを窺い知ることができる。
先に示した英国の野鳥図鑑のスズガモ属交雑種のコラムに「ウグイス、ムシクイ類の雑種も珍しいもの
ではないが、誰がそれに気づくだろうか。」と記されている。より大きな鳥の変化が見えない方により
小さな小鳥のわずかな変化は見分けられないと考えるのが普通だろう。

アカハジロから話題がずいぶん脱線してしまったが、鳥見を始めた頃と現在ではこれら稀に飛来する
カモの見方に変化が生じたことは自身でも否定しない。
メジロガモ、アカハジロ、ヒメハジロ等日本に飛来する個体数が極めて少ない、あるいは少ないと
されるカモの相互交配雑種や近縁種との雑種が各地で相次いで報告されているためなのだが、多くは
依然として純系種として紹介されているし、稀に複数の雑種が同時に見られ異なる判断をされている
ものも見られる。 そこで、今回はアカハジロについて少し例を挙げたい。
賢明で興味がおありの方なら容易に情報元にたどり着くであろうから、そちらを参照されたい。
漏れなく拾い出したものでも、個々の個体について多角的に検討したわけでもないので了承されたい。

【アカハジロ♂成鳥】
福岡、岡山・・・ここ数年毎年飛来
京都・・・先シーズン飛来

【アカハジロ♂初年幼鳥】
千葉・・・2005年初め 首に白色部はあるものの交雑の可能性は低い
     その後別サイトの画像を見た限り、メジロガモとの雑種である可能性が強くなった。
     頸部前面、あるいは首輪が見られるのはスズガモ属の雑種にしばしば見られる。


【アカハジロ♂二年目幼鳥】
京都・・・この冬、寺院の庭園池に飛来した個体。幼鳥に2年目というのは表現上は不適切だが
     上記千葉個体より換羽の進行がかなり早いので、この判断で良いのでは?と考えた。

     スズガモ属の成鳥外観を獲得する時期についての知識が未熟だったために犯した判断ミス。
     前年の春に生まれた第1回繁殖羽移行中個体。

九州・・・2008年11月、メス同齢個体と同一場所で

【アカハジロ♀成鳥】
香川・・・2007年やや若い、成鳥だとしても2年程度。
     2007年、アカハジロの幼鳥イメージを誤解していたための誤認。
     メジロガモ雌の推定第1回繁殖羽。

愛知・・・昨・今シーズン公園に飛来
滋賀・・・2005年11月琵琶湖、その他の年にも飛来あり

【アカハジロ♀初年幼鳥】
滋賀
香川・・・2010年初め、web上に画像があるかは?

【アカハジロ♀二年目幼鳥】
奈良・・・2007年、幼鳥に2年目というのは表現上は不適切だが頭部に緑色光沢はない
     あくまで単一の画像からの推定
九州・・・2008年11月、オス同齢個体と同一場所で

【交雑種】

交配の相手が赤い虹彩を持つカモの場合、♂子の虹彩は黄色い。(橙味はあってもわずか)
xホシハジロ
奈良♂・・・3年前から毎年飛来
香川♂・・・この冬見られた
韓国♂・・・韓国2003年2月

上とは両親種の雌雄が逆転した例
信州♂・・・少なくとも3年前から毎年飛来、愛称こまったちゃん
福岡♂・・・「日本の鳥550、水辺の鳥」カモの雑種右上画像

福岡♀・・・2008年10月


Xメジロガモ
この組み合わせのオス虹彩は必ず白い、幼鳥時にやや暗色に見える場合もあるが、橙味や黄味
を帯びる場合、他種との組み合わせを考慮した方がよい。
大阪♂・・・2005年より3年程度連続飛来
栃木♂・・・2009年2月
佐賀♂・・・2007年2月、アカハジロかメジロガモかで意見が交錯したようだが2羽共に交雑種


Xキンクロハジロ
この組み合わせのオスの虹彩は明るい黄色(完熟卵の黄身色)、外国にはメジロガモとこの組み合わせ
オス画像が存在するので、虹彩色を参考にされたい。
奈良♀・・・この冬一過性に飛来、大きさ・嘴の形状等、部分的判断ながら可能性は高い

記事作成当時と2012年時点では判断に変遷があります。幼鳥の齢判断にも問題ありのようです。
青文字部分訂正の上、再アップロード。2013年11月、問題が多いですね。

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