をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

シギチ時季の大和川

人には暢気な側面と神経質な側面とがあって、ここ何年も意識的に暢気に構えてきた。
ところが、昨今の時勢や身に降りかかる状況を冷静に考えると、そうも行かなくなってきた。
私自身は家族の介護が大変だとは思わないが、介護する側の生活が立ち行かなくなっている
のも事実。生活必需品の更新も大変なのだから、騙し騙し使っている今の機材が壊れたら、
その時にはブログの更新は完全に停止します。 ま、今の状態ならこれまで通り忘れた頃には
更新できるでしょうけれど。

先の冬には大和川や大阪南部のカモメを時折観察に通った。
先シーズンにたった一度だけ、どの程度カモメの識別ができるか確かめていたので、
比較的混乱することなくカモメの識別はできたのだが、目的のカモメはとうとう見られず。
そのカモメの観察場所は大和川河口左岸、そう堺市の現在の居住区に位置する。
ただ、同じ区内でも両端に相当するので距離がある上に交通の便がよくない。
南海高野線浅香山駅を降りて大和川の左岸沿いに河川敷を歩くのだが、ところどころ
スーパー堤防の工事やなにやらで堤防沿い道路に上がらないといけない。
おまけに近年河口近辺の工場や建物が大規模に建て替えられ、目まぐるしく風景が変わる。
ゆっくり鳥を見ながら往復すると12kmで4時間程を要した。

カモメやカモの大部分が渡去した川べりは帰化種植物の天国と化していた。
そこここで大量に繁茂するナヨクサフジがセイヨウカラシナの黄色から紫色にリレーし、
マツバウンラン、アレチハナガサも紫を競う。
ユウゲショウやニワゼキショウは色味の異なるピンクの花を咲かせ、コバンソウが風に揺れる。
ナヨクサフジ白花品
ナヨクサフジに混じってナヨクサフジ白花品

アオアシシギ
アオアシシギ成鳥夏羽

イソシギ
イソシギ

コチドリ
コチドリ

チュウシャクシギ
カニを見つけたチュウシャクシギ

他にキョウジョシギ♀成鳥も見たが遠くて撮らなかった。上空を飛んだだけならシロチドリと
トウネンが群れで水面付近を飛んでいった。

コアジサシ
沖のブイで給餌を待つコアジサシ

他に、この時期コアジサシの群れに何か他種が混じっていないか見るのだが・・・
特になにもいなさそうと引き返しかけた際、ガルウィングの2回りほど大きな鳥を見つけた。
一瞬新たなアジサシかと思ったが、すぐにミズナギドリの仲間に思えた。
スコープで捉えた嘴の形状はミズナギドリで尾の形もそれを物語っていた。

ハシボソミズナギドリ2羽
河口を飛ぶハシボソミズナギドリ2羽

ハシボソミズナギドリ3羽
河口を飛ぶハシボソミズナギドリ3羽

ハシボソミズナギドリ
ハシボソミズナギドリ4カット、全て同一個体(ほぼピクセル等倍)

一般にミズナギドリなどの海鳥は外洋性で陸地付近で見られることは少なく、もっぱら定期航路等の
船上から観察することが多い水鳥なのだが、時期や場所を押さえていれば陸地からでも観察できる。
なかでもオオミズナギドリ、ハシボソミズナギドリは近海のみならず、陸地での落鳥も多いらしい。
上記の画像が果たしてハシボソミズナギドリと断定するに十分かは分からない。
ただ5・6月に大群で日本近海を北上する様は洋上の黒い川の如く何日も連なることがあるらしく、
タスマニア付近で繁殖を終えた親鳥は自分以上に肥育した雛を置き去りにして渡りを始め、過剰な
餌を消化・換羽した雛が遅れて渡りを開始するらしい。
南半球と北半球を跨いで8の字型の渡りコースをとるハシボソミズナギドリの壮大な渡りの距離は
キョクアジサシと並んで最長クラスといわれ、例年渡りの餓死で多くの幼鳥が浜に打ち上げられる。
そんな渡り事情に新たな関心を抱かせてくれた強風の一日だった。
この日と翌日にはかなりの数のハシボソミズナギドリが大阪湾内にいたらしく、淀川でも観察された
ようで、晴天でも風の強い日の午後は河口付近を飛ぶ、或いは休息中の鳥には要注意。

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。