をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

スクレイピング ディスプレイ

ミズナギドリ観察時の他の画像から

あなたにとって最も身近なシギ・チドリは何でしょうか?
場所によって異なりますが、イソシギ・コチドリとお答えの方は多いでしょう。
しかし、この身近なチドリでも求愛のプロセスや営巣については見た経験の
ない方も多いかも知れません。

営巣中の鳥に近づくには細心の注意を払うべきですし、接近すること自体あまり
勧められた行為ではありません。
とはいえ、そっとその仕草を観察すると鳥たちの普段目にすることのできない
いろんな事柄が見えてきます。以前にも書いた雌雄同色種の雌雄差などがそうです。
画像は離れて撮影したものを大きくトリミングしています。

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コチドリが裸地で座り込んでいます。抱卵でしょうか?

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こっち向いてOK

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ちょっと修正

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あっち向いてOK

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右向いてOK

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メスがやってきました・・・そうオスは胸を地面に押し付けて産座を準備していたのです。

市内及びその周辺ではコチドリ、シロチドリ、イカルチドリ、ツバメチドリ、ケリ、コアジサシ
などが同じような礫を含む裸地で営巣します。
海辺、住宅地の空き地、山裾など近くに用水路や池があって採餌に困らない場所ならコチドリは
他種と営巣地が重なるような場所でも幅広く営巣します。
チドリ類を理解する上で入り口となる種であり、環境の違いや外観差を観察するのに適した種
だと思います。シロチドリ、イカルチドリにもスクレイピング ディスプレイは見られます。

では、そのスクレイピング ディスプレイにつづく

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オスは産座の縁で尾羽を広げ、翼を半開きにしてやや前傾姿勢をとってメスを迎えます

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メスはオスの尾羽の下に潜り込み、産座に座ります

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座り心地を確認しているようです

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向きを変えて、更に座り心地を確認

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うーん、吟味中

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メスが産座から立ち上がりました
メスの過眼線は褐色、アイリングは細く、オスよりやや小さいのが分かります

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メスは去りゆくもまだディスプレイ
・・・ここ、ええやろ? なぁ?

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更に離れるもまだディスプレイ
・・・な、な、ここ、ええやろ? なぁ?

結局メスは後日、人通りから見えやすい、窪みの大きな粗末な産座を選び、産卵しました。
ディスプレイはこの他に威嚇、脇の羽をふくらませて突進する行動など幾通りかあって
見ていると楽しいです。 オスの努力もシジュウカラの樹洞案内に似て涙ぐましいものが
あるように思いました。

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