をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

お城のカモ 2

大阪城で見られる樹木はいろいろあるが、大手門前の南外濠の石垣上には
アキニレ、クスノキ、ムクノキなどが見られる。
この時期これらの木には、鳥と関わりの深い実が成る。

mukonomi
ムクノキの果実、球形果で直径1cm弱。熟すと黒紫色になり甘くて食べられる。
ムクドリがこの果実に来ることからムクドリの名の由来になっているが、他の鳥も
この実をよく食す。

muku-dobato
ムクノキの実を食べるドバト。枝につかまってバタつくと実が濠に落ちる。

m+f
キンクロハジロオス1w(左)とメス
先日の記事「幼鳥の外観」で表示したオスより換羽の進行した個体。
年が明けて2・3月頃には冠羽がやや伸び、成鳥オスに近い色合いになってくる。

start-dive
潜水を開始するメス。
濠の石垣は袴腰と呼ばれる末広がりの形状をしているため、落ちたムクの実は沈んで
途中で引っかかる。キンクロハジロは潜水してこれを採餌する。
つまり一次採餌者はドバトやムクドリ、キンクロハジロが二次採餌者となっている。

shallow-dive
石垣上部の実には浅い潜水を。

deep-dive
深部に落ちた実には1mを超える潜水を。
大阪城の濠の水は意外に透明度が高いことがわかるだろう。
この透明度と藻類や水草の存在がヨシガモ、オカヨシガモと深く関係している。

surface-dive
時には水面近くを潜水遊泳して落ちた実のありかを探す。

male 2w
北外堀のオス2W
1W後期から2Wの若い個体の背には微細な波状斑が見られ、冠羽は短く、虹彩色・体色
の光沢は鈍い。嘴にも幾分黒い部分が存在するが、明らかにメスのそれよりは明色。

しばらくするとムクの実が熟して、またこのムクの実潜水採餌が見られることだろう。
例年この場所には5・6羽のキンクロハジロが見られるが、この採餌関係に気づいたのは
昨秋、ヨシガモを見に行った時のことだった。
この周辺では左足を傷めたセグロカモメとササゴイも見ることができる。

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