をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

雪の日1 異種間ペア

昨日の雪の中、出合った光景と過去の経験を重ねて記事にする一回目。

カモはしばしば雑種が多いと言われる。
しかし、雑種が見られるのは何もカモだけに限ったことではなく
カモメ、シギチ、ツル、ムシクイ、ムクドリ・・・近縁種には
動植物含め、多くは見られないものの、広く見られることと思う。
冬の味覚ズワイガニとより深海側に生息するベニズワイガニの
雑種は黄金ガニと呼ばれ、稀少性、味わいから珍重されている。

雑種が誕生するプロセスは複雑な要因が絡んでいると考えているが
生息地の重複、群れへの混入、近縁性などはとりわけ重要だろう。

雪の日のカモ観察で異種間カップルを見つけた。
陽射しが出たら、交尾の可能性もあるなと見ていたら・・・
pla-zono1
マガモのメスがポンピング(頭の上げ下げ)を始めました。
また体勢を低く伸ばし、交尾を誘っています。

pla-zono2.
カルガモのオスもポンピングして応えます。

pla-zono3
とうとう一瞬、カルガモのオスがマガモ、メスに乗って交尾です。

pla-zono4
メスは水浴び、オスは周囲を泳ぎ儀式の完了です。

これら異種間のペアが成立する背景に人為的な餌やりや強制交尾等を挙げる方が
いますが、ここではそのような事実は見つけられませんでした。
またweb上の画像では同様ペアの画像の一方が交雑種であったり、家禽系血統の
見られるペアが見つかりますが、今回のペアはそのような血統の近似も見られず。
鳥たちの生活を見ていると時に我々の常識を超えた行動を目にしますが、だからと
言って、それらの一々にもっともらしい理由付けをするのも考えものです。
異種間のペアが出来、稀ではあるもののそこから雑種が生まれる。これは事実で
あり、一部の生物ではそれが新たな種の創造に結びついているのですから。

Aythya hybrid
キンクロハジロ♂とスズガモ♀の雑種(手前側)

上の画像は1月後半、サブフィールドでの画像から
スズガモの群れにいた事、主要な採餌場所が内湾施設であることから上記判断。
烏帽子状の冠羽を持つ潜水ガモは互いによく似ているため、注意が必要。
スズガモが近くで見られる場所ということで紹介した場所で撮影された画像が
交雑種発見の手がかりになったもの。

一般的に構造色が作り出す色味は光線状態に大きく左右されるのでアテにならない
のだが、並んだ交雑種の頭部光沢は紫、スズガモは通常の緑。
またどちらも体側(脇羽)の色合い、嘴の色味から成鳥と判断できるが背の波状斑
や背と脇の境界部のカーブに差が見られる。雑種のカーブはよりキンクロ的に深く
背の黒味も強い。体型も円盤状に近くスズガモより小さい。
冠羽の形状や体羽の状態は観察時期を考慮した上でキンクロ、スズガモ、コスズガモ
等を判断する。また、キンクロの絡んだ雑種♂の頭頂位置や頭部の色合い、虹彩色、
脇の色、波状斑の密度は種判断上よく見る必要がある。

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。