をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

今時季のヨシガモ

この秋はなかなか飛来せずヤキモキさせられたヨシガモ。
どうやら岸和田市の久米田池に一旦飛来してのち芦ヶ池に来るようで、久米田池の
水量環境が飛来時期に影響する。
最近3年間の画像から今時季のヨシガモ雌雄、成鳥・幼鳥をお届けする。

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ここ数年の芦ヶ池の顔とも言えるオス成鳥、5年目になる。
昨年の飛来より1日遅かったが、換羽状況は去年の方が進行していた。
オスの肩羽や背はメスほど明瞭な淡色羽縁がなく脇と背のコントラストは低い。
頭部は角度によりデコッパチの絶壁頭に見え、極端に言うと台形状。メスの
頭部はもっと丸く(特に若鳥)見える。
もっとフルエクリプスに近い画像をお見せしたいのだが、9月初旬に飛来して
いる場所はカモまでが遠く、撮影できていない。

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2009年10月10日
奥が2Wのメスで手前のメス成鳥は4年以上経過していると思われる。
2Wのメスの腹部には粗いメッシュ状の羽衣が見られるが幼鳥の点状・細縦斑ではない。
この時期はまだ非繁殖羽に相当するため、地色はオフホワイト、胸の横倒しC字斑は
まだ出現していないか不明瞭、三列風切外弁付根は成鳥ほど灰白色を帯びる。
成鳥のメスでは頭部の頭央線、過眼線共に不明瞭。奥の2Wではやや認められる。

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2・3年目程度のメス成鳥、ぼんやり頭部には頭央線、過眼線が見える。
成鳥メスの嘴にはしばしばこのようなハッキリした点状黒斑が見える。

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左がメス幼鳥、右が2・3年目程度のメス成鳥。幼鳥の三列風切は茶色い。

続きで幼鳥の詳細を

それではオス幼羽の画像から

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オス幼羽 2010年10月24日
雌雄ともに体色の濃淡のバリエーションがあって、これは濃色のオス幼羽。
腰から背の羽縁に淡色部が見られずか、あってもわずか。
嘴の高さは鼻孔辺りでオスの嘴がメスより高く、鼻筋が通った形状。
胸の細縦斑はどちらかというとメッシュ状。
オスでは幼鳥・成鳥共に過眼線、頭央線が明瞭でない。

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上と同一個体の後ろ姿。腰から背の羽縁がごくわずかに淡色なのが見える。

三列風切外弁の淡色部が細いながらクッキリしていて、羽色自体も暗色。
肩羽は整然と細かく並び、羽縁の淡色部は極めて少なく、無斑。
繁殖羽に換羽時、一時的に「ハ」の字斑が出ることがあるがオスの肩羽と
上背は原則無斑であることが多い。

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メス幼羽A 過眼線、頭央線は明瞭

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倒れた細い竹の上で羽繕いするメス幼羽A 幼羽時の腹部は白い部分がなく細縦斑で覆われる


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メス幼羽B 胸の細縦斑がつぶれてきている

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メス幼羽C アルファベットの順に第一回繁殖羽に換羽進行している
胸の細縦斑は更につぶれ、部分的に初期の横倒しC字斑が出現、肩羽にもU字斑が出現

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メス幼羽Cの前方画像 胸には横倒しC字斑が出現、頸上部には細縦斑が残存

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メス幼羽Cの羽ばたき 腰・背や雨覆に薄いながらハッキリした淡色羽縁
翼鏡の緑色光沢はメス幼鳥では暗色で範囲も狭く光線状態で黒く見える

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昨年、10月末撮影のメス幼鳥 かなり第一回繁殖羽への移行が進んでいる
幼鳥の嘴の色はグレーベージュか黒っぽいアイボリーで次第に微細黒斑が出現
肩羽のU字斑もかなり出ている

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幼鳥であってもこの時期になると次第に腹部の細縦斑が消えていく
また第一回繁殖羽のメスは地色がピンクベージュを帯びる(濃色個体では赤褐色味)ため
地色がやや色づく
この個体左上尾筒側面に波状斑の部分が見える。これは部分的雄化と考えられ多くのカモ
で見られるが、一般的な雄化とは成因が異なるものと考えられる。

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上と同一個体の3月末の画像 三列風切は脱落・伸長中で目の周囲には赤銅色光沢がある
嘴は先端が黒く他は黒っぽいアイボリーで微細黒斑が散らばる
飛来後すぐに三列風切を換羽するものや、渡去期にまだ伸長していないものまで換羽時期
や左右の同期性は個体によってかなり違う。

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