をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

バタ足バタフライ

先日来のカモメ画像、実はウミアイサの撮影副産物でもありました。
大阪府内で自然状態の海岸が残る場所はごく限られており、そんな場所は身近にないので
なかなか観察できなかったウミアイサの興味深い採餌法。
ウミアイサは自然海岸でなくとも海岸や河口、池・湖でも見られますが、今回紹介する様な
採餌法は浅瀬を利用した追い込み漁法の一種と考えられるので、初観察でした。

まずはウミアイサのオス
male
まだ完全な繁殖羽への移行が完了していないようで、ややぼんやりした外観です。

male-feeding
これがバタ足バタフライ採餌法、魚を目視で見つけるや浅瀬は走り、浅底部では翼を
バタフライ泳法のように繰り出し、やや深いところではそれらを併用して猛スピードで
魚を追いかけます。まるでロケットブースターのスイッチが入ったように・・・。

male-fishcatch
やや深い場所で魚を捕まえたオス

次にメス、別の日に撮影です
juv
随分近くに来てくれました、実はこのウミアイサが見たかったのです・・・理由はあとで

juv-fishsearching
岸近くの浅瀬で顔を海に入れて魚を目視探索

juv-catchup1
オス同様、魚を見つけると猛ダッシュ。
juv-catchup2.
まるで水上ジェット機を思わせるスタイルでしょ。

juv-catchup3
岸から離れた場所で魚を見つけてもこの様な姿勢で波乗りのように魚を猛追します。

juv-fishcatch
岸辺に追い込んで大物ゲット!です

juv-fisheating
満足気にすぐに呑み込みました

以上、大方の皆さんはこれをメスと思われたでしょうが・・・
私の考えは実はそうではありません。 それは続きで

male-wingflap
これはオスの羽ばたき画像。翼の次列風切、雨覆等の白色帯に注意して下さい

red-breasted-bw
こちらはメスとした個体の強調羽ばたき画像。小雨覆の色が薄いですが同一パターンです。
画像は下の原画を白黒化したのち、強調・コントラスト調整したものです。
つまりはオス幼鳥の可能性が高いということです。
この様な推測と画像処理はヒメハジロの一件以来行なっていて、翼上面パターンがオスの
パターンを示す兆候を見せるのは体羽が変化する前であることが多いからです。
このような手法はミコアイサ幼鳥の疑問を抱いた際にも応用が可能と思われます。

red-breasted
上記白黒画像の原画

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