をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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ヒドリのつがい形成

以前にも書いたかもしれないが、カモ類のつがい形成時期とその持続性について
巷間流布されている繁殖羽はメスを獲得するための羽衣であり、つがい関係持続
はそのシーズンのみの一時的なものであるというものがあり、この事実に関して
全面的に反論する根拠は用意できない。

しかしながら、外見上明らかにつがい関係と知りうる種とそうでない種のカモが
存在し、以下に例示するヒドリガモの仲間はエクリプス羽で飛来したその最初の
観察時点で明らかなつがい関係と思われるペアが多数見られる。
最近NHKの番組で放送されたオシドリにおいてもそのシーズン限りのつがいで
あると解説された(視聴していないので内容不明)はずで、 著名な山岸哲氏の
著作でも知られた事実であるから、上にも書いたように全面的反論をするわけで
ないが、かなりの例外を含む事柄ではないかと認識している。

amewigeon-pair
最近の画像からアメリカヒドリ雄とヒドリガモ雌のつがい

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10月末の画像からアメリカヒドリ・エクリプスとヒドリガモ雌のつがい

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10月末の画像からヒドリガモ雄とアメリカヒドリ雑種雌のつがい

昨年末の画像よりヒドリガモ雄とアメリカヒドリ雌のつがい

これらの画像でお気づきの方もおられるだろうが、大部分の方は外見上ハッキリしている
アメリカヒドリ雄とつがいになっているのは当然のようにアメリカヒドリ雌だと考えて
アメリカヒドリの雌雄つがいとしてホームページなどで掲出している。
しかし、残念と言うか意外と言うか、私はどんなに多数のアメリカヒドリを観察しても
アメリカヒドリ雌雄の同種つがいは国内で見たことがない。
もちろん、この事実は私がアメリカヒドリで問題ないと判断した個体において観察した
結果で近年は大阪府内だけでも毎年10例前後の雄について得られた状況を基に判断
しているが、昨年より認識するようになった雌においても同様結果が得られており頻度
から見ると圧倒的に国内のヒドリ異種間つがいはアメリカヒドリ雄とヒドリガモ雌の
組み合わせが多いものと身近な観察からは推定される。 これは裏を返せばアメリカで
観察されるヒドリ異種間つがいはヒドリガモ雄とアメリカヒドリ雌の組み合わせが多い
のではないかという推定にも通じる。
また、この事実はアカハジロやメジロガモ等の稀なカモ類においても同様の事実がある
だろうと推定すると雑種の生まれる原因の一端が見えるような気もする。
我々人間の感覚からすると西洋人や韓流スターに一種の憧れを抱くのと同様にカモにも
似たような感覚があって、希少性の心理がその根底に存在するならば、交雑種や他種の
存在がごく普通になればつがい形成における国内で稀なカモの存在価値は薄れてしまう。

いつの頃からか、私の頭にはアメリカヒドリそのものが雑種由来の種ではないのか?
そんな疑念が浮かぶときがある。ヒドリガモとワキアカヒドリの交雑が遠い昔にあって
現在のアメリカヒドリがその分布の中間域で固定し種となったのではと思うのです。
そう考えてみると雌の頭部の色変異や雨覆上面の雌型と擬似雄型、それに嘴付け根の
黒色帯の有無等のバリエーションが理解できそうに思う。
そして、そのようなことが過去にあったのなら近い将来ヒドリガモの純粋種系統は
アジアよりヨーロッパ方向にシフトして分布するようになって、現在私たちが雑種の
ヒドリガモと認識している外観のヒドリガモが日本付近に新たな種として定着すると
いう可能性も否定できないのではないだろうか。

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