をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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創傷治療の概念

昨日、言語聴覚士からサンプルでいただいた口腔保湿剤を早速使用している。
さすがに結構高価な製品だけ(1か月で1~1.5千円)あって舌に付着した汚れが
乾燥した際にできるヒビ割れ出血などもなく、吸引カテーテル挿入時の抵抗も少ない。
ただ自宅ではそもそも口腔内が出血を伴った分泌物でドロドロになることはないので
使用の機会は少ない。これまでずっと自宅で口腔ケアしてきて誤嚥性肺炎は皆無だった
のに病院で同じことをした途端、それが原因で誤嚥性肺炎になったなんてありえない。
医師の稚拙な推測と私の口腔ケアを良しとしない一部看護師の指摘が原因かは不明だが
自分たちの果たすべき職域を全うせず、他人に責任転嫁するなど論外だ。
看護助手や一部の看護師は私の口腔ケアや痰吸引手技は極めて上手だと称賛するのに。

一昨日、病室が変更になる前に父の左足甲部に500円玉大の擦り剥き傷を見つけた。
おそらく画像検査時の移動か何かで付けられた傷と考えられた。何か固いものを下に
敷いたまま体位変換しても容易に傷つくので原因は不明だが、ホルター心電計の送信機
や点滴の三方バルブが身体の下敷きになっていたことも珍しくないからだ。
ただ、昨日朝の時点でも看護師はこのことに気づいておらず、お昼前の尿カテーテル
交換時に初めてこの事実を伝えたところ、イソジン消毒後デュオアクティブET貼付
外側を防水フィルムで覆った。
今朝そのデュオアクティブETの吸水コロイドがフィルムから漏れそうになっている
ので交換を願い出て、もう少し吸水性の高いドレッシング材(皮膚被覆材)はないかと
訊ねるとないと言う。それで皮膚保護フィルムのみを貼付してもらい、後刻自宅から
持参したモイスキンパッドを貼付後再度保護フィルムで固定した。
またドレッシング材交換の際は消毒するかと訊くとするというので、消毒しないで
吸水コロイドのみを水洗いして保護フィルム貼付を要請した。
創傷の治療はかつて消毒後、ガーゼなどを当てて乾燥治療していました。ところが
ラップ療法のことが話題になった頃から傷口を乾燥させない湿潤療法が知られる様に
なり、食品フィルムを使用することの懸念から開発されたのが紙おむつの吸収能力と
ラップの半湿潤保護フィルム機能を併せ持った製品がモイスキンパッドです。
主に褥創治療に用いられますが、その治療概念は一般創傷にも共通します。
高齢者の寝たきり患者には傷をつくらない、いろんな力が身体に加わる中で、仙骨
や坐骨等を圧迫するずり落ち姿勢を長時間持続させないことが重要で、車いすの
座面に座圧分散シートを用意する、ベッド頭部の挙上を30度以上の急角度にしない
ことなどでかなり外圧は低減できる。しかし、病院では誤嚥防止だとか血圧が高い
だのと言って時に90度程度まで挙上することも珍しくない。
もし一過性に圧力がかかっても赤くなっている程度ならアズノール軟膏やワセリンを
塗布することで悪化を防ぐことができる。しかし、低栄養状態で局所に強いずれ圧力
がかかり続けると褥創になることは避けられない。時には紙おむつの縫い目の刺激が
原因でできることもあります。またできる場所も様々でかかとや足の甲、腕や顔に
できることもあります。
これらの治療には皮膚科で治療することも珍しくありませんが、皮膚科で処方された
イソジンシュガー塗布ガーゼが原因で感染、蜂窩織炎になった経験もあります。
また形成外科で受けた患部皮膚除去、プロスタグランディンE1製剤軟膏併用治療で
家庭でのラップ療法の3倍程度治癒に時間を要したこともあります。
要は不必要な消毒作業で皮膚の正常な再生能力を阻害しているか、補助しているかの
違いが結果の違いを生むということです。 抗生剤の乱脈使用にも言えることですが
生体のもつ自然治癒能力を軽視して皆殺し的な治療を行うと治らないということです。
もちろん、創部に感染や化膿があれば適切な処置を行ったのち、これらドレッシング
材を適切に選択する必要があります。

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