をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

診療情報提供書への記載

感染症父がやっと退院できた! 6月末に針刺しミスに起因するむくみ取りで入院して
2か月半の劣悪な治療で腎機能は悪化、むくみも貧血も改善せず、炎症のみ治まり
今夜の退院となった。会計処理上明日の退院を、日中の暑い中帰宅することを避け
早めに帰宅したのです。 吸引器の共用を指摘、部屋の移動がなければ今頃はまた
再感染で足止めされていた可能性があります。

8月14日の記事の最後にMRSA保菌であるのが判ったと書いた。
これはもともと父が感染していたのではなく、院内で処置を受ける間に感染した
ことが入院時・退院時の検査で明白です。
つまり、患者及び家族に何ら過失のないことですし、このことを積極的に外部に
漏らすような行為は慎まれるのが当たり前のはずですし、病院として恥ずべき内容
だと思います。
また、これまでもそうだったのですが、病院側はこれら薬剤耐性菌の検出を本人
家族に説明する義務があるはずですが、一度も履行されたことがなく、勝手に個室
移動して、以前に投与薬剤との併用が禁じられているのを無視して使用したメロペン
(抗生剤)で除菌に失敗したりと巷間に通用している常識が通用しない病院です。
そのため、今回もものものしいプラスチックエプロン等の常備が床頭台付近に設置
されなければ、説明を求めなければ、退院後もこの事実を知ることがなかったでしょう。
私が問題にしたいのは、医師が何の説明もしなかったばかりか、患者との意思疎通を
はかった看護師が診療情報提供書への不記載を約束したのに、その後何度も会う機会が
ありながら説明せず、退院直前になって記載を中止できませんと言ってきたことです。

MRSA検出に係る疑問

1、当該薬剤耐性黄色ブドウ球菌は現在では院内のみでなく、広く市中に流布されて
  いる普通にいる菌で、通常の黄色ブドウ球菌(MSSA)と抗生剤に対する感受
  性に違いが見られるのみで、一般人への感染・増殖力はむしろMSSAより弱い。
  これをウイルス性肝炎陽性やHIV(エイズ)陽性、梅毒陽性と同等の扱いをする
  理由は見当たらない。

2、菌が検出された材料、検出方法について何ら説明を受けておらず、検査機関からの
  報告書も見ていない。また、材料の採取に当たって、喀痰であれば唾液でなく膿性
  部分を採取したのか?吸引器の共用によって他人の汚染材料の混入はないのか?
  (材料の妥当性)、報告結果を記載するに当たって再度検査を実施したか(結果の
  再確認)、またMRSA専用培地等で培養し確認検査をしたか(結果信頼性の評価)
  をせずに、単に記載するというのであれば冤罪事件同様、重大な人権侵害ではない
  のかという危惧がある。

3、MRSA保菌者であることを理由に介護施設や介護サービス、医療機関が入所又は
  サービスの提供を拒否することはできない。しかしながら、現実にはその実際的な
  対応がわからなくて、報告を受けた恐怖感が先立って、とんでもない差別的行為が
  行われることがあるようだ。現状では既に上で書いたように発症せずに保菌している
  看護師、医師、介護労働者が多数存在し、殊更にMRSAを特別扱いする理由は何ら
  見当たらない。あるとすれば、差別意識を生む恐怖感だけだと思う。

以上のような軽率な行為を正当化して、診療情報提供書に記載しないのは事実の改ざんに
あたると言うのなら、医師の判断した行為は明らかな人権侵害であると考える。
退院時に診療情報提供書の不記載はできませんと言ってきた看護師に対し、それは約束
違反だし、もしそのようなことが可能なら病院中の医師・看護師もMRSA保菌の有無
を検査し、陽性者を明示するようにするのが筋だと言って、説明を求めた。
訊いてきますと言ってその場を離れた看護師は2度と戻らず、30分ほども待って師長
に説明を求めたところ。医師が不在ですので、月曜日まで返答できませんとの回答。
謝礼の菓子や謝礼金はあっさり受け取るのに、この対応には呆れるばかりだ。

※ 感染症法の定点把握疾患の五類全数把握疾患に MRSAはメチシリン耐性黄色
  ブドウ球菌感染症として指定されていますが、この法が報告を求めているのは対象
  の菌が直接病原となったもので、疑似患者(確たる感染が証明できない患者)や
  無症状病原体保有者(健康保菌者など)は対象でありません。
 !最初に記載時MRSAはバンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症と記載しており
  ましたが、これはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の書き違いでした。同じ五類には
  バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症もありますが扱いがやや異なります。

具体的な診療情報提供書の記入欄の1例としては以下のようなものがある。

感染症の有無
 □ MRSA ( 既往あり ・ 感染あり[部位:      ]・ 保菌 ・ 感染なし ・ 不明)
 □ 結核 ( 既往あり ・ 感染あり[部位:      ] ・ 感染なし ・ 不明)
 □ 疥癬 ( 既往あり ・ 感染あり[部位:      ] ・ 感染なし ・ 不明)
 □ その他の感染症(         )(検出部位: 鼻腔 ・ 喀痰 ・ 尿 ・ 便 ・ その他)
 □ 未検査

このような特定の具体的項目を挙げて、現場を混乱させるためだけの記載は廃絶される
べきだと思う。特にMRSAと疥癬、また医療機関同士で利用する際にはありうるが
通常結核治療中に一般介護サービスを受けることはありえないので、用途に応じてこの
記載欄は変更すべきだと考えます。正しい知識の流布、正当な報告義務を果たすのが
医師の責務であって、あらぬ誤解を市中に蔓延させるのが目的ではないはず。

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