をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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Paget's Pochard 雌幼鳥の推定理由

エルンスト・マイヤーは生物学的種概念を提唱した最も中心的な学者で
種は実際にあるいは潜在的に相互交配する自然集団のグループであり、
他の同様の集団から生殖的に隔離されている。
(1942)…としました。
この概念からはカモ類はしばしば例外的であり、彼の推定した野生下の雑種はざっと6万羽に
1羽の割合で出現するという根拠も、アメリカヒドリやカルガモ、それに稀にしか見られない
アカハジロ、メジロガモ等でも観察されることから、かなり疑わしい。
生物学的種概念そのものには、多くの学者がこれを支持していることから特に触れない。

カモの雑種の両親推定に関しては、個人的にはかなり正確に推定しうると考えているものの、
人によってはアメリカヒドリでさえ日本には純粋種が存在しないと断言する方もいるくらい
なので、断定的表現を用いたとしても、それは遺伝子解析手法を用いて証明したのではない。
ただし、雑種の推定には飼育による交配実験が必要としながら、飼育下で起き易い雌の雄化を
雑種誕生と誤認した著書も見受けるので、形態・外観による推定は強ち誤りの元とは言えない。

f-nyroca-with-ferina
今年2月中旬に撮影したメジロガモ雌幼鳥(手前)とホシハジロ雌

f-nyroca-bill
メジロガモ、アカハジロの下嘴基部(腮)には白斑が明瞭だが、この幼鳥にも不明瞭
ながら存在する。

f-nyroca-hybrid-bill
昨日の記事の個体も不明瞭ながら、この白斑は存在する。
背の羽の焦げ茶色の濃さもホシハジロ幼鳥には見られない。

f-ferina-bill
本日撮影の遠いホシハジロ雌幼鳥。上の2羽と時期は違うが幼羽の残存度合いは似ている
成鳥であれば腮に白斑のある個体も見られるが、幼鳥ということで見えない

これ以外にもハジロの名が示す翼上面の白帯や嘴基部の頬斑、嘴の淡色部形状や頭部形状
多くの外観が中間的形質を示しているものと考える。
f-nyroca-hybrid-wingspread
右翼を広げて伸びをする雑種雌幼鳥

※Paget's Pochard
メジロガモXホシハジロの雑種は英名でかつてこう呼ばれ、Fuligula homeyeri という
学名が存在した時代もあった。

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