をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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渡来数の少ないカモの見方 ~3.スズガモ属雑種

雑種、ことにカモの雑種を取り上げるに際して必ず触れておかなければならない
事柄がある。
それは、雑種は純系種と比べて価値が低く見られたり、外観から図鑑通りではない
カモが雑種とされたり、家禽系のカモが雑種ガモとされることが多いこと。
飼育下(captive)と自然条件下(wild)での雑種は根本的に性質の異なるもので
狭い檻で飼育された近縁の異種生物が子孫をつくることもあれば、人工交配による
ものであれば一定の制約こそあれ、どのような雑種も作出可能だからです。

雑種のカモからは親種の特徴的部分が浮かび上がるほか、その誕生の鍵を握るのが
繁殖地の重複なのか、越冬地の辺縁部における重複なのかを推測したり、近縁度の
推定に役立ちます。 何より、雑種はいかにカモと言えど、世間で考えられている
ほど頻繁に起きるものではないので、これを探し、見つけ出すことが一つの楽しみ
であると言えます。

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2010年1月中旬 京都市 ほぼ第1回繁殖羽のアカハジロ雄

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2013年2月初旬 堺市 ほぼ第1回繁殖羽のメジロガモXアカハジロ雑種雄

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2013年1月下旬 堺市 メジロガモとその雑種第1回繁殖羽雄

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2013年1月下旬 堺市 メジロガモ第1回繁殖羽雄

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2013年1月中旬 堺市 キンクロハジロ第1回繁殖羽雄

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2013年2月中旬 堺市 ホシハジロ第1回繁殖羽雄

説明はしなくとも雑種は両種の中間的な外観をしているのがお解り頂けるでしょう。
注意すべきことはその換羽段階を揃えて、同齢のカモと比較することでしょう。

カモの仲間ではマガモ属に次ぐ大きなグループであるスズガモ属ですが、潜水ガモ
つまり海ガモというイメージからか海岸あるいは漁港等の内湾にいるイメージが強い
方もおられるでしょう(英語では Bay duck)。実は淡水域~汽水域に多いカモで
マガモ属のカモほどエクリプスと繁殖羽の外観差がなく、頭部に潜在斑が出現する例
もないので、雑種の親推定にはこちらのスズガモ属の雑種が初心者向きとも言えます。

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