をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

先が見えない不安

父はその後また2単位の輸血を行い、抗生剤の選択肢の都合から従来から使用の
バルプロ酸ナトリウム製剤のセレブシロップをフェニトイン製剤のアレビアチン
へと変更の上ドリペネム製剤のフィニパックス投与でようやく熱が下がった。
その前に痰が多いという看護師の声に気管支拡張剤が処方され、投与説明時に過去
同系の薬剤で皮疹、発赤、粘膜傷害、呼吸停止等の重篤な副作用があったので慎重
投与をお願いした。結果、不規則な150拍/分を超す頻脈がしばしば見られた為
投薬中止、生理食塩液等のネブライザー吸引のみになった模様。

また、導尿チューブの交換時、チューブ外側から尿漏れが見られたというので本朝
までバルーン挿管されず、尿とりパッドで排尿を吸収するという方法に切り替えら
れた。先日から発熱の原因が尿路感染でなければ、再度の挿管を依頼していたのに
実施されず、パッドの蒸れや不潔から股部分に皮剥けが生じ、床頭台に陰部用の
抗真菌剤が用意されていたので、確認したところ、股の皮剥けが生じているという
事後説明。発熱や受傷は常に面会時、家族が見つけて指摘しているという頼りない
状況に変化なく、先日は自宅から口腔ケア用の保湿剤持参を促され、持参したところ
清潔にしたあとに塗布する保湿剤が口腔内にひどい汚れがあるままに使用され、
かえってそれを誤嚥して危険な状態となっていたので、担当看護師を通じて師長に
伝えるよう求め、しばらく続いた口腔ケア不良状態がようやく改善した。
口腔保湿剤の持参を促された際に、師長に厳重に手順を守ってもらわねば、却って
危険だと説明しておいたのだが…。導尿挿管は午後実施されました。

面会時間が定時に開始されないことにも、一度立腹した男性家族がいて、ようやく
比較的待たされずに面会が可能となった。待っている間に傍を通るスタッフの口から
も「もうしばらくお待ちください。」という声が聞かれるようになった。 度々
複数の人間から明らかな問題指摘を受けなければ改善しない体質は問題だ。
ICUは救急で搬送された患者の応急処置後、容体安定に至る一時期を担う場所で
あるだけに多数のスタッフが常駐しているが、一般病棟のような慢性的繁忙状態に
あるわけでもなく、短時間で処置を終了する作業効率を求められていないせいか、
他の病棟より個人的自由時間の多さには恵まれているように見える。 問題はその
自由に使える時間を何に使っているかだろうが、どうみても医療技術向上の修錬に
費やしている看護師はいなさそうで、ミーティングかノートPCでの診療記録入力
に費やされている時間が多く見える。 痰吸引時に口腔~気道に至る部分を傷つけ
るため、慢性的に出血がある。この辺の技術も一般病棟の看護師の方が上手。

こんな状態で維持透析に至るシャント手術が実施可能か否かの決定もまだで、
その後胃ろう定期交換、維持透析用の手術、転院と最後の1か月に残された課題は
多く、自宅で父の面倒を見ることができなくなった母の認知症傾向に拍車がかかり
連日、夜遅くまで失せ物探しをするようになった。
「今日は何日?」と聞いたかと思えば10分もすればまた同じ質問。毎日が土曜日で
時間や日付、場所の観念がどんどん消えていくように思う。
いつもながら
食品の調理は消費期限が何日も過ぎてからだし、銀行の通帳、カード類は盗難を
恐れて自分も忘れてしまう場所に移動し、夜中まで探しても出てこない。
一緒になって探し、母の通帳は私が見つけたが、父の通帳は電話帳に挟んでおり
古い電話帳を出したときに一緒に処分したらしい。銀行の通帳再発行だけでもここ
一年以内に何度目だろうか。火にかけたナベ・ヤカンは焦げるまで気がつかないし
7月に購入した全自動洗濯機の使い方は今もって「動かん!」と言って聞いてくる。
これだけ異常でも「何か最近おかしいな」程度の感覚で、悪いのは私。通帳の紛失
も初めてのことやと言って聞かない。現金の管理は私が行いたいところだが、絶対
に買い物中でも離さない。ところがレジ中はレジ台付近に手から放して置いておく
癖があるので危険極まりない。何かの趣味をもつとか新たな楽しみを見つけるとか
いう状況とは無縁の母なので、既に結構進行した認知症であるのは間違いない。

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