をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

塩田さんのこと

塩田さん、日本野鳥の会大阪支部でご活躍された方らしい。
らしいというのは、塩田猛さんは2009年9月20日にお亡くなりになった
方で、生前私はこの方の噂を聞いて一度お会いして、カモについての質問で、
接点がありそうな方にどうすればお会いできるかと聞いて回っていました。
結局はお会いできずに、その後亡くなられたことだけをシギチクラブさんの
ブログで知りました。

塩田さんのお書きになったオオマシコの年齢についてのコラムを野鳥の会の
ページで見つけ、世の中には同じような物の見方をする方がいらっしゃるんだ
と思ったものです。それだけに一度もお会いできずに亡くなられたことを残念
に思い、シギチクラブさんが新規に立ち上げられた以下の文章を読んでとても
心が揺さぶられ、思わずコメントしたのを覚えています。

「バードウォッチングの本質」

塩田さん御本人が使われていたハンドルネームなのか、シギチクラブさんが
師匠の研究テーマであったヒドリガモとアメリカヒドリに因んで使われた
名前かは知りませんがヒドリガモの学名penelopeと塩田さんのイニシャル
がハイフンで繋がれてauthor名となっています。読んだすぐあとに熱いものが
頬を伝いました。
塩田さんとはフィールドで知らずにお会いしていた可能性があります。縁の
ある方とはもっとお会いしていた可能性があるのですが、野鳥の会会員でも
なく、直接の面識もないので、どんな方かも一切知りません。 それなのに
なぜ、大きく心揺さぶられたのでしょう?

その後も機会ある毎に塩田さんのお名前は聞くことがありました。でも会報
が非会員の私の元に届くはずもなく、追悼のために書かれた記事等にも一切
触れることなく時間が過ぎました。
最近、ネット検索で塩田さんのお名前を検索したところ、意外な情報が目に
とまりました。古本屋さんに野鳥関連の洋書が出ていたので、取り敢えずは
4冊を購入、元の所有者に興味を抱いて検索したところ、コウライアイサの
件でこちらにもコメントを頂いた和歌山の方のブログを通じて、どのような
方だったかを知り、残っていた洋書の全冊を追加購入されたという内容が記
されていました。
購入された方が元の所有者を探し出して感動し、その記事を読んだ私がまた
感動してまたも熱いものが頬を伝いました。2011年3月23日の記事です。
 この話には続きがあって、2012年8月27日に塩田さんの弟さん
ご夫婦が購入された古本屋さんを縁あって訪ねられたことが記されており、
不思議な縁が書かれています。

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池に新たに加わったヨシガモ雄幼羽(奥)

塩田さん、なぜカモには幼鳥がいるという事実が普及しないのでしょう?

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ウミネコ第3回夏羽 大和川下流2010年7月初旬
夏の時期大和川には繁殖に参加しない若いウミネコが集結する。
多くはこの個体のように第3回夏羽の個体。外観は成鳥に似るが次列中雨覆
近傍に暗色の羽が確認でき、成鳥の灰色の雨覆と異なる。

塩田さん、このウミネコは成鳥ではありませんよね!
     ウミネコの成鳥到達年数を見極められた方なら簡単ですね。

温度の低い炎は赤い色ですが、同時にそれは消えかけている色です。
塩田さんが鳥たちに向けた情熱は青く白く燃え盛っていましたから、その
情熱の炎を受け継いだ方たちの火種は今後も長く、人や物を通じてますます
燃え盛ることでしょう。時を超えて下さった感動に感謝します。

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