をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

マガモ雄の秋季換羽

カモばっかりやなぁとお思いの方も多いでしょうが…。

マガモの雄は成鳥と幼鳥とで繁殖羽への換羽終了時期が随分と違う。
雄成鳥つまりエクリプスが抜けるのはマガモ属の中でも早くオシドリ、
オカヨシガモとほぼ同じく早期に完了する。
そのため、今頃関西で多くの褐色羽を残した個体はエクリプスでなく
幼鳥と考えた方がよい。オカヨシガモは換羽終了が早く、渡来が遅い
のがエクリプスを観察しにくい理由です。

mallard-male
決して忠実な縮尺、カモの向きでは撮影していないので、大きさは気に
しないでください。
注目すべきは肩羽、脇羽の羽縁形状で幼鳥では尖っており、その羽が
移行中の羽衣でも残存しています。この辺がこの時期カモを観察する
価値のひとつです。誰も飼育をしていない限り、雛から成鳥に至る換羽
過程を逐一見たことがないはずです。それをジグソーパズルのピースを
ひとつずつ埋める感覚で提供してくれるのが秋季の羽衣変化です。

マガモのエクリプスから繁殖羽への換羽過程を解説した書籍やwebは
ベテランバーダーが関与したものが多いですが、多くの方が幼鳥の換羽
過程を誤認しているのを見かけます。

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