をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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オカヨシガモ幼鳥

1・オカヨシガモの嘴の疑問
2・オカヨシガモのエクリプスの疑問

上のような疑問を持った方は多いのではないだろうか?
1に関しては、雄の繁殖羽に換羽したカモに嘴が黒い個体と雌のように両側だけ
橙色に見えるものがいるということ。
・・・これに関しては繁殖羽に換羽した雄には成鳥と第1回繁殖羽が含まれるから
成鳥雄の嘴は今時期黒いが、第1回繁殖羽個体が黒くなるのは個体差があるからで
じきに黒くなる。
 また、雌の嘴に黒いゴマ粒のような黒斑が見られるのは、過去にいろいろ書いて
きたが、成鳥雌では冬季に顕著となるが、性的に未熟な雌幼鳥では無斑か少ない。
雄幼鳥でも性ホルモンの状態が一時的に雌と同レベルになる為か小細斑が見られる
場合がある。また、繁殖に至る春から夏にかけてこの黒斑は分散して一様な黒色を
呈するようになるため、冬季よりコントラストの低い配色となる。

gadwall-juv-f
オカヨシガモ雌幼羽の特徴を色濃く残す個体。 雨覆等での雌確認、腹部の幼羽確認
はできていないが、雌幼鳥と考えられる個体。
曇天下で露出不足が影響しており暗い画像で申し訳ないです。(雄幼鳥も)

実は過去にオカヨシガモのエクリプスを一度だけ見たことがある。
河口付近で越夏した個体を観察したためだが、画像がどこに行ったか見つからない。

gadwall-juv-m
オカヨシガモ雄幼羽が強く、波状斑がどこにも見られない個体。
三列風切は羽縁に白色が見られない雌幼羽と違い、雌成鳥に似て白色の羽縁がやや
見られ、肩羽に明瞭な淡色羽縁が見られない等の特徴がある。

先日の「渡来数の少ないカモの見方 ~2.オカヨシガモ」にある換羽中の雄の肩羽、
脇羽と形状を比べてほしい。今、褐色の羽衣から雄の波状斑に変身しつつある
のは漏れなく幼鳥で、成鳥ではないことがわかるだろう。

この辺りのマガモ属における幼羽の判断ポイントや雌雄の判断基準を先日の勉強会で
箇条書きにして提出したところ、解剖や実際の標本に基づいていないとしてダメだし
を食らった。個人的には多くのガンカモに興味をもつ者や調査に携わる者が最初に
身につけるべき内容だと思うのだが・・・。

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