をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

アゾラとドングリとカモ

※ ここで言うアゾラとは外来種のアカウキクサ属およびその雑種です。

アゾラは在来の種も存在するが、近年お城の濠やため池、古墳の濠で見られるものは外来か
その雑種と考えられ、生育温度範囲が広く、冬季でさえ日照・水質等条件さえ良ければ増殖
可能な水生シダの仲間のように思う。これらが都市部で顕著に確認されるようになったのは
アイガモ・アゾラ農法の普及と無関係ではないように思える。

azolla-red-closeup
仁徳稜に隣接、府道中央環状線を挟んで北側にある永山古墳濠のアゾラ
静水域であること、濠幅が狭いこともあってカモの飛来がないので隙間なく濠を
埋めている。黄緑色の葉はウキクサ。
このように周囲に隙間なくビッシリと増殖した過密状態ではアントシアニンにより
紅葉したようになる。また、真っ赤なアゾラは多分カモも食べない。

azolla-still-jam
上の画像をやや引いて撮影したもの、風などにより、わずかに隙間があるのみ

azolla-waved-vacant
こちらは同じ濠でもやや広い水面で風や水流の動きがある場所。
同所にはウキクサやアオコ(ミクロキスティス・エルギノーザ)も見られるが、いくらかの
区画に仕切られているため、この部分のアゾラは密度が低くほぼ緑色をしている。
明るい黄緑色をしている部分はところどころウキクサが混じっているため。

gadwall-azolla1
堺市北区のため池 11月中旬 アゾラの色は緑っぽい褐色
もっともアゾラを好食するカモは多分オカヨシガモではないだろうか
池の半分近くを覆っていたアゾラを1か月足らずで食べ尽くしていなくなった
最大飛来数は60羽程度。増殖部分の緑があるアゾラが好食されている感じで
必ずアゾラと水面の境界部に沿って採餌していた。(密な部分では採餌しない)

gadwall-wigeon-azolla
上と同じ池の数日後。 ヒドリガモやヨシガモもアゾラを食べるがオカヨシガモほど
積極的に利用している感じはしない。アイガモが食べるくらいなのでカモたちは基本
このアゾラを利用すると考えるが、密生して赤くなったアゾラを積極的に利用している
カモは見かけない。

続きでドングリとカモです

karugamo-ubame
元々仁徳稜外濠の優占種はカルガモだが、今期は数が多い。
隣接する大仙公園の日本庭園で連続して子育てしているカルガモがいることと関係が
あるのかも知れない。よくこのウバメガシの下で潜ってドングリを食べている。

arakashi
こちらはドングリが見えているアラカシ。ウバメガシの間にポツポツ見られる。
最近はこのドングリの下で潜っているカルガモや首を突っ込んでいるカルガモが
多く見られる。他にシラカシもあってこれらコナラ属3種のドングリが古墳を
代表するドングリ。タンニンが多いこともあってか、直接採餌するより落果して
水中に沈んだドングリがよく利用される。ドングリ食のカモはどれと言うより、
潜水採餌のカモを含めてほぼ全てのカモが潜水するなどして採餌する。

aix-arakashi
履中陵、アラカシの前で一列に並ぶオシドリ。
オシドリがドングリを潜水採餌するのが他のカモに模倣されたのか、元々他のカモも
よくドングリを食べていたのか起源は不明。

ducks-ubame
後方の樹木で左側の紅葉しているのがハゼノキ、真ん中の濃い緑色のがアラカシ、その右
こんもりした茂みがウバメガシでこの下には、多い時には60羽ほどのオシドリが潜みます。
衣食住のうち衣は自前で調達できる鳥たちにとって、餌のなる木が身を隠す住を兼ねている
というのは魅力的なのでしょう。
最近は数が増えて従来の60羽を軽く超え、造り出し反対側の東側にも一部滞在しており80羽程

formosa
次第に増えたトモエガモは現在雄3雌5の8羽になりました。

formosa8
最近はトモエガモだけで一群を形成していますが、やはりドングリ食が共通点です。

smews-under-yellowleaves
今シーズンはミコアイサの大群は見ることができません

食性という観点からカモを見てみるのも興味深いです。
水面採餌カモが潜水採餌し、その逆もあったり、はたまた植物質しか食べないと思われ
ているカモが動物質を食べたり、定型的なものはないんですね、本当は。


PageTop