をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

今春のすみれ~アオイスミレ

早春のすみれ、アオイスミレの紹介です。

アオイスミレ開花株

【アオイスミレ/V.hondoensis ウィオラ・ホンドエンシス】葵菫  別名ヒナブキ 有茎種
アオイスミレの名の由来は葉の形がフタバアオイに似ることのようだが、
本種の方が別にあるマルバスミレに適応しいような円形の葉を持つ。
西日本の太平洋側に少ないとされるが、当地太平洋側低山地に普通。
アリによる種子散布に依存して株を増やすためか、やや湿り気の多い
場所に株が固まり、低く葉を広げ、花柄を伸ばさず、葉の上にいきなり
花がついているかのような咲き方をする。よく似たエゾアオイスミレと
の識別は花期の越冬葉の有無で、こちらは越冬葉が残る。ただ、それら
が見られるのは限られた場所であるので、当地周辺のニオイスミレの
仲間は外来の本家ニオイスミレ(V.odorata)とアオイスミレのみ。
植物体全体が毛深く、花の色は淡紫色~白色のものが多く、濃色花は
多くない。
標高1000m程度の山麓、山頂付近では日照条件にもよるが開花に1ヵ月
程度の開きがある。


花斜め正面

花柱は「し」の字形に曲がった独特の形で、ニオイスミレ同様重要な
識別点。上弁はウサギ耳のように並行して上に開き、側弁は「前に倣え」
状、唇弁の紫条は極めて明瞭。花径は1~1.5cmと小さめ。

花側面

距の形はずんぐりしていて、萼片は楕円状に丸みをもつ。

アオイスミレ花期の葉

葉は円~円心形。

開花株と新葉

花の咲き始めた株の蕾と新葉。新葉は両側から2本の筒状に巻く。
展開と共に1本の筒になり円形の葉を開く。

夏葉

果期の夏葉は大きく5cm以上になる。花期は2~3cm。

托葉

托葉は全縁で毛があるという説明だが、細い櫛の歯状に見える。

球果

アオイスミレの特徴としてこのような球果をもつことが挙げられる。
株元にひっそりと下向きあるいは地面に這ってついていることが多い。
熟すと上向きになって裂開する他のすみれの朔果とは大きく違う。


裂開球果

熟した果実はやがて裂開と言おうか、上部に裂け目が出来てそこから
ポロポロと種がこぼれ落ちる。落ちた種は大きなエライオソームを
つけているためアリを引き寄せ、アリの食料として運ばれた場所で
発芽する種子散布システムに頼る。

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。