をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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シノリガモ雌幼鳥

オガワコマドリが抜けたあと、今度はシノリガモではという情報が入った。
4月27日午後に大阪市南部域で鳥見をされている、Kさんの画像にはホシハジロ雌幼鳥と
並んで写るシノリガモ雌の姿があった。場所は大和川河口。

翌日、堺の鳥友Kさんと現地に行くと既に6人ほどの方が観察中で、対岸の大阪市側に近い
はるか遠くに浮かんでいました。
histrionicus1
30分ほど待って、近くまで飛んできた際の画像。
目先の白斑は過眼線により上下に分割され、ひし形の白色部は成鳥ほど白さが明瞭で大きく
見える傾向にあるため、過眼線境界がにじみ白色斑が小さめに見えるのは幼いと考えていい。
体上面や頭部も暗褐色味が強く、成鳥の青みがある灰黒色ではない。
また、目先の白斑後端が目の後ろまで回り込むのは雌の特徴であると考えられる。

histrionicus2
スズガモ雌と共に潜水採餌行動中
頭を低くして、ときおり顔だけを水に入れて水面下の様子を確認し、ほぼ跳躍を伴わない
静かな潜水をした。クロガモ属の潜水のように見えるが、半開翼でなく閉翼潜水に見えた。
この際はスズガモと偶々一緒にいたが、特定の個体と一緒に行動している様子は確認する
ことができなかった。なお水面上で採餌の様子を見ることがなかったので、採餌物は不明。

histrionicu3
正面から見ると反転麻呂眉で、なんとなく黒柴犬顔に見える。

histrionicus4
羽ばたき時の腹部観察では全体に黒褐色の羽毛に覆われ、地色の白色が隙間から見える
モコモコとした羽質から幼羽の残存が考えられ、この点からも第1回繁殖羽移行中と思える。
繁殖地での雌親腹部は白っぽいか、かなり白く、成鳥の繁殖羽腹部はほぼ白いと考える。

histrionicus5
飛翔中の翼上面パターンは無地の暗褐色で羽縁の褐色味が強い。風切羽の摩耗状態も顕著で
幼羽が残存していることを示している。

【大阪湾での記録】
シノリガモ Histrionicus histrionicus Harlequin Duck の大阪湾内での記録は
少なく、

甲子園浜 1979年2月 1羽 、 2013年12月初旬 雌1羽
香櫨園浜 1990年4月 1羽
以上 「香櫨園浜 鳥だより」にある 兵庫県鳥類目録 兵庫の鳥-兵庫野鳥の会発行 記載

堺7-3区埋立地 1991年3月10日 雄1羽
男里川河口    1996年12月29日~97年3月31日 最大雄3羽、雌2羽
以上 大阪府鳥類目録 2001に記載

2010年1月末頃には雄幼鳥2羽を含む8羽の幼鳥の群れが男里川河口付近で観察されている。

大阪湾外では、2008年12月頃より2009年3月頃まで兵庫県 加古川河口で少なくとも
雄成鳥1羽、雄幼鳥1羽が観察されている。 画像

大阪湾内での記録は迷入と考えられ、観察された個体のほとんどが生後一年未満の幼鳥と考え
ると、やはり本来の生息地に適した環境が湾内には存在しないと考えるのが自然です。
なお、この種はスズガモ属の他種やアイサ属等の潜水カモ類に比べて雄幼鳥が雄の特徴である
後頸部の白線や胸の白線を呈する時期が早く、アカハシハジロ同様雄幼鳥を雌だと誤認する
可能性は年を越せば低いであろうことを窺わせます。

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