をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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ウミネコ非繁殖個体群

6月後半からはウミネコの千羽を超える群れを見ることが多くなった。
大和川下流に出現する砂州がその舞台となるが、潮位・前日の上流部降雨量が左右する
ので、群れの大きさや場所は日によって異なる。

river-flock
6月末の大和川大橋下流砂州で休息するウミネコの群れ

river-flock2
砂州面積の関係で800羽ほどいた群れの一部
一見成鳥に見えるが、砂州上には第3回夏羽個体が多い

gulls-age
同時期の早朝、堺区臨海部で撮影したウミネコ
1S =第1回夏羽、全身が薄汚れたような灰色、嘴・脚は肉色味を帯びる
2S =第2回夏羽 、肩羽の灰色は一様だが雨覆の灰色が薄く褐色味
3S =第3回夏羽、成鳥に似て体色は白く、翼上面がやや褐色味を帯びる
脚、嘴の色は第1回冬羽で黄色味を帯びたピンク色・・・いわゆる肉色であるが、夏羽の後半には灰色
から薄い黄色の個体も出てくる。嘴先端は黒くまだ赤色は見えない。第2回夏羽にも嘴・脚色の変化は
結構あるが黄色味が薄く、灰黄色から薄い緑がかった黄色・・・アオアシシギの脚色のような色となり、
体色はくすんだ白色でところどころ灰色が見えるものもいる。第3回夏羽と成鳥夏羽の差はごくわずか
なものから、第2回夏羽のように雨覆が明瞭に褐色味を帯びるものがいる。嘴先端の赤色範囲も多い
もの・少ないものがいるが、概ね成鳥ほどの鮮やかさはない。

ウミネコの羽衣
※クリックで拡大します

幼鳥の本来の意味は成鳥でない鳥ぐらいの意味しかない。
これは学術的な用法でも認識されていることだが、先輩バーダーや一部の識者はこれを
あたかも決定的な定義でもあるかのように、幼羽幼鳥の意味で使用されている。
図鑑の一部にもこのような用語説明がなされており、かえって混乱を招いている。
また羽衣の名称と齢の呼び方は分けて行われるべきで、幼鳥の次のステージの羽衣は
第1回冬羽であるという言い方も正しくない。
更に正羽・・・飛翔可能な最初の羽である幼羽以降の羽と成羽(成鳥羽)の読みが共に
せいうであることからこの意味合いを混同している例も見かける。
羽衣の表現は国や慣例によって、またより正確さを期すための配慮がかえって誤解の
一因になることがあり、互いの意思疎通のためには、これらの認識を統一した上で話を
進めることが望ましい。同様に外見上に差が見えにくい第3回夏羽と成鳥夏羽を混同
することも群れの行動を理解するうえで好ましくなく、鳴き声も異なる。
つまりは、大和川下流及び大阪湾沿岸部でこの時期見られるウミネコは俗に言う若鳥の
群れであって、繁殖地周辺で見られる成鳥とは異なる。非繁殖個体群としたのは一部
繁殖途中で失敗した個体や何らかの事情で繁殖しなかった成鳥を含むものとして扱った
ためです。 念のため補足するが、成鳥とは以後外見上変化することのない羽衣の段階
に達した(決定羽となった)鳥であることを指し、繁殖が可能か否かは問題でない。
水面採餌ガモのように生後1年未満の雌が親鳥となることも珍しくないし、オオマシコの
ように第3回冬羽をもって成鳥となる小鳥もいる。

以上のように、繁殖を開始するまでに複数年以上の期間を要する鳥は成鳥が主体の
繁殖群とは別の群れをつくって生活していることが多い。
堺市堺区臨海部では
・カワウ
・アジサシ
・コアジサシ   が同一場所で非繁殖個体群を形成していると考えられた。
カワウのねぐらは阪神高速湾岸線橋梁の桁下に存在するが、これら非繁殖個体群は
早朝にねぐらを後にして港内でアナゴやハゼ類を主体とした採餌後、人工石積み護岸
やオイルフェンス上に集合して一日を過ごす。
コアジサシは外見上第2回冬羽をもって成鳥となるようだが、第2回夏羽と考えられる
個体群の色調は成鳥よりやや暗く、このような群れが6月には形成される繁殖コロニー
に移動せず、オイルフェンス上で求愛行動や休息をしているかに見える。
アジサシは5月中に一旦大きな群れが北上したのち、頭部の黒色部にムラが見える
第2回夏羽が多数を占め、数羽の第1回夏羽を交えた50羽前後の群れが6月中に
ずっと観察された。

また、周辺では
・ムクドリ 巣立ち雛・集団ねぐら
・モズ 巣立ち雛
・オオヨシキリ 巣立ち雛
・セッカ 巣立ち雛、巣卵
・スズメ 巣立ち雛
・ヒバリ 巣立ち雛
・ツバメ 巣立ち雛・集団ねぐら
・チョウゲンボウ 巣立ち雛・巣
・ケリ 雛(幼綿羽)
・コチドリ 雛(幼綿羽)
・シロチドリ 雛(幼綿羽)
・コアジサシ 巣
・カルガモ 雛(幼綿羽)  の繁殖を確認している。

1s-oilfence
6月下旬早朝のウミネコの群れ、全て第1回夏羽
アジサシ類がオイルフェンス上を占拠していた時期はこの日をもって終了した
ウミネコの第1回夏羽は沿岸部に多く、大和川砂州では逆に第3回夏羽が多い

gulls-oilfence
同日のウミネコ

gull-oilfence2
オイルフェンス上に等間隔で並ぶウミネコ

追記で漁船とウミネコ

fishing-boat
引き網する漁船にまとわりつくウミネコ

fisher-boats
岸和田市臨海町春木漁港に本拠を置く巾着網漁船団
3番目に来港したベージュ色の義丸

fisher-boats2
2番目に来港した九利丸、オレンジ色の船体

fisher-boats3
最初に来港した栄光丸、薄いグリーンの船体。
朝早くからかもめ大橋前や人工干潟沖で網を入れた
4番目に来港した船団はどこの船か不明だが大阪の船団

fish-net
繰り出された巾着網の浮子周辺に群れるウミネコ

fish-net2
浮子周辺でウミネコを追い払う僚船

kinchaku-net
並んだ状態で魚群に網を入れ、2隻の網船は次第に取り囲むように分離、再度並んで底の
部分を閉じ、網を引き揚げていく

flock-stones
石積み護岸上にはウミネコが千羽近く

fiser-boats-gulls
舞い上がると目の前一面がウミネコだらけになった
やはり群れで見る鳥の迫力はスゴイ!と感じる

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