をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

カルガモ雛の成長と外観

近年、カルガモの雛を近所で見かけることが多くなった。
しかし、孵化した雛が全数成長することは稀で、カラス等の捕食で全滅することもある。

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大和川下流2011年7月3日 推定2日齢程度の第1幼綿羽
盛んにカラスに攻撃され1日で全滅した。画像の母ガモ寄りにいる雛は石積み護岸隙間に転落
直後に母ガモが咥えて救出、兄弟の元に戻ったところ。この時期羽の撥水性は乏しいようだ。

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堺市海岸部2014年6月24日 推定第1幼綿羽
孵化して間もない雛5羽を連れて1.5kmほど先の港内対岸へと向かう母ガモ
対岸はコンクリートの垂直護岸ばかりで、上陸できる傾斜護岸がなく2時間以上さまよう。

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堺市古墳濠 2014年7月13日 第2幼綿羽4羽の雛連れ親子
小さい雛2羽は幼綿羽のみ、大きい雛2羽は肩羽、脇羽が第1幼羽に置き換わりつつある。
カモは早成性の鳥類であるため、孵化直後には自力で移動し、自力で採餌する。
そのためスズメ目の小鳥のように羽毛が生えて飛べるようになるまで親から給餌を受ける
ようなことはないが、雨による増水・他の生物による捕食等で生存できる雛は限られ、母鳥
はこれらの危険から雛を守るため警戒を怠らない。一般に子育ては母鳥のみで行うが時に
父鳥と考えられる雄が外敵を追い払うシーンにも遭遇する。
以上のような状況から、巣内の雛はほぼ同時に孵化するようになっていて、実子の成長は
大きさ等にばらつきがなく均等に進行するが、雛混ぜという行動から実子以外の別雛が
混じることがある。この例は状況が不明ながら雛混ぜによるものと推定される。

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上と同一、同日の親子。 10日齢と20日齢くらいの雛のように思うが詳細不明
雛の頬には幼綿羽の前期ほど明瞭な橙色味がある。

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近所の公園の池 2014年6月7日 第2幼綿羽の雛3羽を連れた親子

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上の親子の雛、同池 2014年7月13日 翼上面と腰のみ幼綿羽が残る
第2幼綿羽から第1幼羽移行後期  羽縁状況等から左の個体が推定オス

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同日の別画像、第1幼羽手前の段階で雄の肩羽・脇羽の羽縁は不明瞭で黒っぽく
雌の幼羽よりやや大きい。
左から母鳥、雄第2幼綿羽後期、雌第2幼綿羽後期

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2014年7月14日 同池 雄第1幼羽
幼羽の段階に移行した個体。羽が新しくきれいな外観。胸・腹部は縦斑状。

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幼羽に特徴的なV字状の割れ目(notch)が見える尾羽先端

なかなか、出生直後から同一家族を2か月程度に渡って観察できる機会を得るのは、家族の移動
などがあって意外に難しい。
そこで成長段階の異なる複数の家族を観察することで、その目的を果たすように努めるが、雌雄の
基本的な根拠をどこに置くかといった問題もあって、上記の内容は現時点での私観です。
状況によっては幼羽以前の段階でも雌雄判断が可能なのかも知れません。

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