をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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経年劣化2

母は遺族年金が思ったより少ないので、父の障害の過給がない、それという
のも私が主治医の障害に関する診断書を提出しなかったからだと、毎日の
ように年金事務所に交渉するよう迫ってくる。死亡した父の障害年金がないの
は当然だと言っても聞く耳をもたない。病院に直接電話して、診断書を書いて
欲しいと伝えるも、意図が伝わらず相手にされない。
そもそも年金と健康保険の違いも判別できなくなっている母に残っているのは
金額の大小を比べることができるくらいで、次第に社会から相手にされなくなる
母の状態が気がかりだ。

 足のマメは東京に行く前日、履きなれないローファーを履いて出勤したのが
原因でできたもの。ひもやストラップでフィット感を調節できる靴と違い靴のサイズ
調整がシビアなローファーはスリッポンの中でもかかとにマメができ易い靴だ。
常日頃この手の靴の履き下ろしには十分な時間と革の伸ばし調整をかけて臨む
が今回は久しぶりのことで油断した。履きなれない靴を遠出に履いていくほど
愚か者ではないと思うので、翌日にはすっかり傷痕の治癒した経過報告と共に
お伝えしておく。

前に保管していた靴のポリウレタン加水分解による劣化をお伝えした。
その後もスニーカー、革靴をチェックしたところ再利用できないもの、一部劣化が
見られるものの、部品さえ入手できれば補修可能なものが見つかった。

スニーカーは製造ブランドに関わらず、ミッドソールに使用されたポリウレタン
(PU)はまるで砕けた凍り豆腐のようになり、併せて用いられたエチレン・
ビニル・アセテート(EVA)部分は原形を保っているものが多かった。
革靴に関しては使用部材の化学合成品が少ないものの、次のようなひどい
製品も保管していたことが判明した。
お断りしておくが、私はポリウレタン製品を真っ向から否定しているわけではなく、
用途、経済性、質感にはそれなりに有用な部分があるものと考えている。
ただ、靴工業会などが製品に添付している説明書には通り一遍の材料特性が
書かれているだけで、製品のどこにその部材が使用され、いつ生産され、もし
それが劣化した場合どのようなダメージを負うものか具体的には記されていない。
生鮮食料品でも2次加工品ならば消費期限や産地を明らかにしなくても違法では
ないが、この辺は衣料品やアウトドア用品メーカーも含めた製造者側が消費者に
対してもっと良心的対応をとるべきではないかと思う。

broken-shoe
いつ頃、この靴を購入したのかはっきりとした記憶がない。
見ての通りアッパーの革に見える部分が白い粉を吹いているかのように見えたので、
カビでも生やしてしまったか?と思いきやポリウレタンを布地にコーティングした人工
皮革だったことが判明。当時英国製ダイナイトソール底(ラバー)の革靴が欲しかった
ので価格が安いこともあって飛びついたのだろうが、とんでもない製品だ。
前にマッケイ製法に見せかけたソールが剥がれて接着補修した靴の踵をカットして
ビジネスサンダルにした靴メーカーと同じだから、企業姿勢に疑問を感じる。
一度も履かずに保管していたことを考えると、あまり履く気が起きなかったものだと
思うのだが・・・。
製法や外観は英国伝統の外観だが、靴底のダイナイトソールもなんちゃって製品、
アッパー素材も然り。この仕様なら5千円も出せないが、もっと高かったような。

かつて通勤に使用していた合成ソールのリーガル靴にも一部ポリウレタンが使用
されていることが判明しました。

shoes-regal
それは15年ほど前の製品のソックシート(靴の踵側インソール)、左側茶色の靴に
REGALのロゴとトレードマークが消えているのが見えます。
薄い革の表面にウレタンがコーティングされ、劣化によって挿入していたシュー・
ツリーにくっついてしまったもの。真中の黒い靴にはプラスチック製のキーパーを
使用していたので、キーパーが接触していた部分だけ引っ掻いたように見えます。
右の赤茶のスクエア・トゥのシートはつま先半分のみが木製バネ式ツリーを使用
していたので一見ダメージがないように見えますが、表面がネバついています。

sock-sheet
隣接市の靴材料卸店で入手できた革製半敷き(右、こげ茶の製品)
一般の靴店には置いてない製品なので、ネットで探したお店で小売りしてもらえるか
訊ねたところ可能だというので、こげ茶1足、ベージュ2足と靴底用ゴムシート等を
譲ってもらった。
プロ用の接着材は大容量のものしかないので、一般ゴム用の接着剤を溶剤で延ばし
元々シート下に張られていた発泡スチレンシートの代わりに1mm厚コルクを入れて
接着補修する予定。同時にコバの染色、革の栄養剤補給、靴ひも先端のほつれ留め
を実施する。

つづきで部品交換・補修を終えた靴

styrene-sheet
オリジナルの劣化した半敷きを剥がした状態
すぐ下には、割れものや果物を購入した際に包装資材として使われるような
白いスチレンシート?が見える

cork-sheet
厚紙で型を作成、1mm厚コルクシートに型描き、1足目を切り取った残り
これをスチレンシートの代わりに接着する

shoe-lace
靴ひも先端にある樹脂製のほつれ留めは踏んだりするとすぐに壊れて取れてしまう。
ホームセンターで適当な口径の配線用熱収縮チューブを入手、先端ほつれを修復(上側)

sole-edge-stain
ある程度使用した靴のコバ(靴底の縁部分、特に上側)は革に反対側靴底が接触したり
して、色が剥げてしまう(黒のウィングチップ・・・左側は未処理)
コバインキで色の抜けた革を染めると、ぐっと締まってくたびれ感がなくなる

finished-shoes1
靴全体の汚れ取り、栄養補給・保湿、コバの染色、ソックシートの交換を終えた靴
黒い靴にはこげ茶色のソックシートを使用したのでぐっと印象が変化した

finished-shoes2
右側オブリークラストのローファーは今回同時に色落ちを重点的に補色したもの
赤茶のモンクストラップ、スクエアトゥもオリジナルのソックシートは踏まずなしタイプ
だったのでかなり雰囲気が変化した

これで保管していた靴類の伸ばし、補修をすべて終えたので、明日からまた気持ちよく
履いて出かけられる状態になった

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