をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

剥がせソール

例年になく朝夕が涼しくなった9月ですね。
9月はまた鳥の話題に戻る予定でしたが、なかなか外出が難しく叶いません。

そこで、また古い靴いじりの内容です。

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伊製、ピノジャルディーニ セメント製法かインジェクション製法かは不明
履き口とステッチの継ぎ目にポリウレタンの縁取りがあったが劣化でボロボロになり
スエードブラシで完全に剥がしたのが左側。右はそれをコバインキで補修したもの。

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縁取りをコバインキで塗って再生したキャップ・トゥ。
右から黒い一般的なキャップ・トゥ、こちらは一般用途では最もフォーマルな装いに
英製アルフレッド・サージェント
次に茶色のメダリオン(穴飾り)があるキャップ・トゥ。随分カジュアルになったが、
このくらいだとビジネス用途でも使用できるだろう。スペイン製ヤンコ
外羽よりフォーマルな雰囲気が強い内羽でも素材・色・靴底等のデザインにより
かなりカジュアル感が強くなる。

以前経年劣化記事で紹介、オールソール交換に出す予定の黒のスェードローファー
底の生ゴムクレープを剥がしてみた
crepe-sole1
剥がしたクレープソールの内側(左)、上半分が黒いのはミッドソールが一緒に剥がれ
てしまっているため。右側画像の黄色いかかと側のパーツがミッドソール。
土踏まずに載せてあるのは折れて分解したウッドシャンク。 インソールとミッドソールの
前足部分に充填された練りコルクもボロボロになっている。 これはある程度内部の清掃
をしたあとの画像だが、小石が貫通したその日、干潟でハマシギがテグスに絡まった為
泥干潟にこの靴で入ったものだから、内部は真黒の細かく黒い土埃で一杯。

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ダメージの程度を確認すべく、出し縫い糸を残したままミッドソールを取り除いた画像
練りコルクもほぼ取り除き、埃を払い、ウッドシャンクも元位置に置いてみた。
ミッドソールにコルク充填、ウェルトは大丈夫そうだがオールソール交換で1.5万円
程度はかかる重症例になる模様。

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次に剥がしにかかったのは、クラークスのナタリー。
クレープソールがまるでランニングシューズのようにつま先とかかとに回り込んでいる。
かかと側から指で剥がしだして、踵周辺の分厚い部分以外は簡単に剥がせた。
ただ踵付近はくさび状に厚さを増すクレープのウェッジソールが内包されていたので
溶剤(シンナー)をブラシで塗布しながら徐々に剥がした。

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この靴のクレープ底は丸みを帯びた3次元構造になるよう厚みの異なる複数枚の
クレープゴム板が使用され、立体感を出すため外側3mm厚のクレープにしろ中に
包まれたウェッジソールにしても厚みが場所によって異なる。特に踵後ろ側中央は
厚く、その他は周辺部で薄く熱加圧等でアッパーに接着されているようだ。
アウトソール形状にカットされたゴム板は2mm厚。踵が9mmで踏まずにかけて
厚みが薄くなるゴム板はサイドが丸く角を落とされている。
3mm厚のクレープ板が入手できれば、踵に3枚のクレープ板を重ねた外付け踵
仕様でミッドソールゴムを挟んで自己リペアできそう。
ただ、多くの靴修理屋さんが修理を断ったり、つま先とかかと後ろ側パーツを別な
素材で形成、平面ソールで仕上げるのが一般的なため、素人修理は手強い。

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踵から踏まずにかけてのウェッジ状ゴム板クレープゴムは3層構造。
これは英国製の次に出たアイルランド製だが、現在はほぼ中国製がすべて。
使用部材は製造時期によりやや異なる気がする。
デザートブーツが大のお気に入りだったので、購入したが靴底が丸くて独特の
歩行感覚。よって底材取り付け時には丸みを素直に取り除く予定。

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最後に取り掛かったのが、クロケット&ジョーンズのチャッカブーツ。
茶のスェード素材なので、修理すれば秋に履くのに向いている。
前足部のコバ部分を指でめくりながら、マイナスドライバーを差し込んで剥がしの
開始点を見極める。今回はつま先外側から開始、3足目ともなるとものの3分程で
片側のアウトソール剥がし完了。

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マイナスドライバーやヘラである程度剥がれたら、一気に剥がす。

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最も摩耗の激しい前足中央部は根元を指で押さえながらゆっくり剥がしていく。
一気に剥がすと簡単に破れてちぎれてしまう。

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きれいにアウトソールの剥がれたチャッカブーツ

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剥がしたアウトソールの表と裏

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靴屋さんのような専用機材や業務用接着剤はもっていないが、クレープソールの張り替え
くらいまでなら自己リペア出来そうだと感じている。

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