をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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ferric stained belly

野鳥を観察していると、時折、他とは異なる色彩を有した個体に出合うことがある。
初めてそのような個体に出合うと、それは、個体変異の結果ではないかとか、時期
によって個体が色づいたように感じるものだが、外部環境に起因するものが多い。

嘴や裸出部のような羽毛がない場所の色彩は、採餌物に由来したり、体色の一部が
緑色の金属光沢を帯びるような場合には背景にあるメラニン色素の濃淡や表面構造に
よるところが多い場合もある。しかし、これらは、個体そのものの代謝や変異に原因が
あって、環境中の他の要素が付着したりした結果見えている色ではない。
昨冬頭部にオイルが付着して黒色となったセグロカモメを見て、その黒色範囲が左右
対称形だったことから、ユリカモメの夏羽などが黒色頭部を持つなどするため潜在因子
が関与した変異では?と見当違いをしたことがあった。その他にも、マヒワ頭部が花粉
の黄色い色が付着して黄変したり他の花粉で赤くなったり、生息域の水に含まれる
鉄分が酸化して赤褐色の腹部をもつ水鳥に遭遇するなど、外部由来の場合も多い。

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シマアジ雌幼羽 9月18日大阪南部 頭部・腹部が鉄分により赤褐色に染まっている
見上げているのは連結飛翔中のシオカラトンボ、カモはトンボも水中の貝も食べる

redknot-juv
コオバシギ幼羽 9月22日大阪南部 同じく鉄分により体下面が赤褐色に染まっている
サブターミナルバンドが見えなければ、成鳥夏羽の残存と誤解されかねない色調

従来から抱いている印象として、迷行や環境因子による着色は幼鳥に多い。
それは恐らく、幼綿羽・幼羽・成羽と次第に撥水性も向上していくからだろうと
考えられ、それはある意味電子顕微鏡などによる羽毛構造からも理解できる
範疇のことではないかと考える。
同様に前記事で取り上げた越冬地における三列風切の脱更は雌成鳥にしか
起きないことがわかっているため、一定の年齢・性判断の根拠となりうる。

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