をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

ヒドリガモ補遺

昨日から池のカモ総数が100羽を超えた。




この増加の主因は優占種ヒドリガモの増加によるものだが、この時期には
成鳥ペアが各地に分散する一方、通過の幼鳥が一時的に増加する。

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昨年も紹介したが、幼鳥同士が集まって池の辺縁部で生活する様子はしばしば
観察される。成鳥は既にペアで行動している中で、淡色の個体が集まるグループは
よく目立つ。広い池などでは数百羽~千羽規模になることもある。
常連のカモは撒かれたパンに即座に反応するが、これらのグループはむしろ反応を
避けて独自の行動をするものが多い。

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く字斑は雄成鳥が非繁殖羽から繁殖羽となる移行羽で観察されると紹介した。
幼羽からの移行・側胸部にも少数出現する場合があり、このような雌の雄化
兆候を感じる個体でも観察される場合がある。
雌雄ホルモン量が一定の量に達すれば、羽には同様の模様が出現する可能性
を示唆しているとも考えられる。他要素も併用することの必要性も感じる。

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同一個体の肩羽、風切詳細
三列風切は伸長途中で初列先端形状は幼羽のように尖る
肩羽には雄のような斑があり、全面ベタの部分がホシ状に斑が入り
波状斑に移行中かのような模様となっている。 雄化の兆候ではないか
と考えるので、しばらく変化を注視したい。

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もう3年この池に渡来している、アメリカヒドリの血統を感じるヒドリガモ雌雄
同一の組み合わせのつがい関係を維持しており、過去にオシドリやヒドリガモで
このような例を確認している。

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換羽進行の早いヒドリガモ雄幼鳥

一般に幼鳥の換羽終了に先行して、成鳥の換羽は終了する。雌雄でもその時期は
大きく異なり、雌の換羽は雄よりかなり遅いのが一般的。ところが換羽の早い雄
幼鳥の換羽終了が成鳥雄の換羽終了より早いこともある。 恐らく早くに生まれた
幼鳥(繁殖期の初期に孵化・成長した個体)ではないかと考えられる。
この個体は中央尾羽が早くも新羽に置き換わり、ハリガネムシを咥えている。

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