をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

ヨシガモ・エクリプス

9月よりほぼ例年通りの飛来が続くカモ達。
市街地のわがフィールドにも9月30日に、ハシビロガモ雌雄、ヒドリガモ雄3羽が
渡来。順調に数を増している。特に荒天の昨夜を早めに池で過ごしたのか一気に
種・数が増えた。

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増々池 本日午前中 ヨシガモエクリプスとスイレン

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ヨシガモ・エクリプス

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ヨシガモ・エクリプス

一過性にここに下りただけで、午後は周辺の水辺でも確認できず。
長年至近で観察したいと思っていたエクリプスが2年続けて見られて幸運だった。
なお、昨年芦ヶ池で観察されたエクリプスもこの個体も第1回非繁殖羽もしくは、
それに近い非繁殖羽の若い雄である可能性が高いです。 老成した成鳥の
三列風切は繁殖羽のそれほどではありませんが、幾分下垂し、繁殖羽への換羽
進行度も早いため10月初旬であっても、部分的に繁殖羽へと置き換わっているの
が普通と判断されるためです。(肩羽の一部にく字斑が見えています)

【芦ヶ池・芦ヶ池水路と都市部のヨシガモ】
ヨシガモは堺市内では南部丘陵地の水源が比較的清澄なため池に多く観察される種で
あった。ところが堺区内における向陵公園の整備・造成過程で道路工事によって分断
された狭山池を水源とする水路に代わり汲み上げ井戸水が採用されたことにより、藻類
特にヨシガモが好む緑藻が浅水部に繁茂したことが、芦ヶ池にヨシガモを呼び込み、定着
していった原因と推定される。 その後第2井の揚水も始まり2006年にはこの池の水が
仁徳稜へと導水されることとなり、芦ヶ池水路と呼ばれることとなった、当初の導水量は
日量2500tであったがその後1000tほどに低下し、富栄養化した水の導水により濠の
水質は年々悪化、近年はアオコ・外来アゾラの繁茂が下流域の悪臭の原因となった。
そこで市は今年度、芦ヶ池水路整備の目玉としていた工業用水の導入廃止を撤回し、
水路開通前に流入させていた工業用水導入の予算を承認した模様。

【カモ類の水系依存】
野鳥の会都道府県支部の支部報や博物館紀要等まで閲覧する状況にはないが、従来
報告されている論文等のカモ類による環境選好性や水質関連性報告には水系依存性に
関する報告は見られない。ところが、ヨシガモの堺市堺区における分布変化には次第に
下流域へと分布が拡散していく様子がハッキリ見てとれた。単なる物理的・水質的環境
因子に左右されず、世襲と水系に依存する側面があるように感じる。

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