をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

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羽抜けと野鳥雑誌

本日の朝から撮影したカモ画像を使って野鳥雑誌のカモ記事に少し触れてみる。
画像はトリミング時の設定に問題があって大きさが不揃いです。

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ハシビロガモ成鳥雌非繁殖羽(風切羽は繁殖羽) 9月30日 芦ヶ池

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ハシビロガモ成鳥雌非繁殖羽 三列風切他風切羽は脱落 本日朝6時半 芦ヶ池


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マガモ成鳥雌非繁殖羽(風切羽は繁殖羽) 9月30日 芦ヶ池

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マガモ成鳥雌非繁殖羽 三列風切他風切羽は脱落 本日朝6時半 芦ヶ池

昨年も記事にした羽抜け(越冬地換羽)メスの画像2種。著しく摩耗した三列風切に
着目すれば、羽抜けは黒田博士が報告したように幼鳥のメス親に限定されないことが
私の観察及び新潟県のグループによる観察で明らかとなった。上の2個体は昨年の
記事と同一個体と判断できる。
昨年の記事 羽抜けと越冬地換羽

さて、なぜこの羽抜けが野鳥雑誌「Birder」と関係があるのかというと・・・
雑誌「Birder」は11月号の特集にあたり特別なカモの写真を公募した。
その写真や特集記事にこの現象について触れているものはないか?
また、水面採餌ガモの潜水採餌やその逆、ビロードキンクロの閉翼潜水、
潜水採餌ガモの倒立採餌など応募しようかと考えたが止めた。
止めて正解だったようだ!元山氏のハシビロガモの集団採餌などいい
瞬間を捉えたものが多いが、意外な真実を捉えたものはなかった。

今回の11月号特集記事のサブタイトルには完全無欠の指南書なる
文字の躍るカモ特集。
特集の扉写真。まさに本文巻頭を飾るマガモ親子の写真。
なかなかに微笑ましいが、説明にはカルガモ親子とあるねー、うーん。
イラストレーター水谷高英氏のカモ雄図鑑・・・アメリカヒドリの肩羽は灰色?
フィールドガイド日本の野鳥増補改訂新版で訂正された内容なんですけど・・・
氏のイラストを手放しで称賛する方がいますが、「WATERBIRDS OF ASIA」の
オシドリ飛翔図の翼下面もおかしいですし、不正確なのも多いです。

BESTイレブンのカモ画像中、シマアジ雌とあるのは雄幼羽ですし、ホオジロ
ガモの雌画像もおかしいことに気づいてないようです。
翼鏡の色についてのカモのいろいろ・・・藤井氏の記事は構造色の理解が
不十分だと言わざるをえません。今世紀になってからのカモ記事はこんなもん。
氏原さんのカモ図鑑発行によって少しでも誤解が減少してくれればと期待は
するが、誤解記事の大半が野鳥歴数十年という方もいて一筋縄ではいかない。
図鑑によって世間が一変しても、それは単なる正しい栄養を摂取したに過ぎず、
それが真に血肉となるのは時間が必要だからだ。どうやらカモ記事のレベルを
アップするには執筆陣の根本的意識が変わるのを待つしかなさそうだ。
※記事を記入した時点で谷口高司氏と水谷高英氏を混同してしまってました。
お名前に高の字があるので、以前から混同しやすく、失礼しました。打ち消し線

※ 今回の特集号で特に気になったことは翼鏡ひとつを例に挙げても執筆者に
よって異なる定義解釈をしているため、読者は一冊の雑誌として通して読むと
翼鏡には色づいているものと、いないものであるなしが判定されるのか白や黒
の無彩色の翼鏡は存在するのかという疑問に直面するはず。(精読すれば)
一般通念上、氏原さんがオカヨシガモの識別チャートで述べているように白い
翼鏡は存在し、藤井氏が記述しているように白ければ翼鏡はないという判断
とはならない。なぜなら色とは特定の色域に限局された光線を我々の視細胞
を通して見ているだけで、ほぼすべての波長が混合した光では我々人間の目
には白く見えるからです。構造色は物体の構造そのものに由来するのではなく
バックグラウンドとして作用する(メラニン)色素との協調の上に成り立つもので
光源の色温度や入射角・反射角を抜きに語ることはできません。したがって、
藤井氏の扱う次列風切の羽色は単なる常識的なごく一例に過ぎず、キンクロ
ハジロの頭部光沢は紫だ、緑だなどと議論されるのと同じ次元の切り口です。
出版社特有の傾向というのか、文一総合出版は執筆者や著者の記事内容に
干渉し過ぎないというより、今回のような記事内矛盾に対し、編集作業を放棄
している一面を感じてしまうのです。

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