をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

最終作その後

前記事で紹介した作成中のブーツ・ツリーは一昨日に完成。
近所のソメイヨシノは満開を過ぎ、街すみれも初旬がピークだった。
お別れにとでかけたメジロガモ成鳥・幼鳥はともに出合えなかった。
シマアジすら観察できずにカモシーズンが終わっていきそう・・・。

boot
RESHにリッジウェイのオールソール交換に出していたクロケット&ジョーンズ(SHIPS別注)の
スェードチャッカブーツに挿入した自作ツリー。挿入後に靴内面とツリーの隙間が1mmを超える
部分は見られないタイトフィット。

construction-ducktree
構造はこんな状態です

boot-tree
挿入時は踵部分の上下が分離、甲傾斜終端部と干渉せず屈曲挿入できます。
第3作の松製ツリーもツインチューブ改造モデルでしたので、スライド機構は装備
しましたが、挿入時に靴内面の圧迫で踵位置が決定される仕組みでした。
今回は引きバネによって常時踵位置が安定するよう、後部にもストッパーを作成。

duck-tree
カモ好きな私にはこのツリー形状はこういう風にしか考えられず

duck-maxslide
目いっぱい後方にスライドさせて、止め木を噛ませて撮影したもの
目はボアビットドリル15mm径で深さ8mm程度に彫り込んだあと、軸を短縮した透明の
上敷き画鋲を差し込んで瞬間接着剤固定した。そのため曇りで目白のマガモになってしまった。

mallard-tree
着色構想時点でのイメージ画像、実物と比べてどうでしょう?
塗装はいつも悩みの種で、第1作、第3作は大幅に塗り直ししました。
今回もワシンのポアステインの黄色・緑を使用するつもりでしたが、近所では入手できず
カンペパピオの水性アクリル塗料を塗ってからつや消し油性ウレタンニスにウォールナット
ニスを少量混ぜて彩度を落とし、保護塗膜としました。

ツリーの材料となる木にはヨーロピアン・ビーチ、レッドシダー、バーチの他にメープルや
ラジアタ松などが使用されていて、リーガルのツリーではラバーウッドもよく使用された
過去があります。ツリーに最適な木ひいては材料、適切なサイズ、供給元は何を基準に
決めるといいか・・・価格の問題や履いている靴のラストによって結果は異なるでしょう。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

apistoさんへ

ブーツツリーの市販品は選択肢が限られます。
信頼できるものは高価で自作ツリーが10作ほど作れます。
安価なものはサイズ通りに購入すると長さ・幅ともに靴内面へのテンションが不足しています。そこで、思い立ったアイデアは一瞬にして10通り。ただし、自宅で騒音・振動を出さずに使用できる道具は限られ、アイデアの実現に苦心したものもあります。
特にこのツインチューブ・モデルはサイズをシビアに調整の上踵部を可動状態にする必要があるためイメージ作図を繰り返しました。保護用に使用した油性ウレタンニスは高級家具などには使用されず、耐久性のある手すりや床に使われるテカテカの光沢作品になりがちですが、それだけ塗膜が安定し強いので表面保護には向いています。ブーツツリーの前に作成した同様ニスのツリーは経年変化もなく安定していますし、もっとも長く定評のあるツリーの表面塗装に使用されているのを確認しています。木本来の吸湿性を妨げると嫌う方もいますが、靴の中にある木質部体積から考えてその吸湿性を云々するのはある意味ばかげた理想に過ぎないと考えています。吸湿性より塗膜保護による靴クリーム等の防汚効果、表面平滑化による靴内面への摩擦抵抗の軽減度に価値があると考えています。歴史的に見て親に当たる製靴木型が殆どプラスチック・アルミ製になっているのに保存用木型(ツリー)だけが木製に依存し続けるのは、木製であることにこだわり続けるユーザー側にあるようにも思えるのです。

Shin's | URL | 2016年04月10日(Sun)20:09 [EDIT]


アイデア品

Shin'sさん、こんばんは。

ご無沙汰しています。

起用に作られるなぁと拝見していましたが、4枚目の画像で笑ってしまいました。
これは成鳥でいいんですよね。
出し入れをくりかえしていると、いずれは非生殖羽へ換羽するかもしれませんね?

apisto | URL | 2016年04月10日(Sun)00:07 [EDIT]