をかしの庭

なにげない日常の中にも、心ときめく現象や出会いがあります。 遠くに出かけずとも、内面に大きく語りかける身近な映像、そんな写真がお届けできれば良いのですが…。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

わんどのカモ親子

すっかり季節が進み大阪は梅雨に入ったものの今のところジメジメ感はまだ。
4月末から5月一杯は干潟でトウネンの個体差をずっと観察してました(雨天も)
でも大人の事情があって画像は公開できませんので、後日別角度から記事に
できればと考えています。 母の認知症の状態やいろんなことが重なって記事
作成自体は滞っていても、何かしらの観察は続けており、シューツリー製作過程
も放ってあって何をいつ頃アップするかは自分でもわからない状態。
季節が来れば見られるカラシラサギもハシボソミズナギドリも来訪しましたが、
遠くから眺めるだけに終わりました。

 さて、メジロガモの幼鳥が春まで滞在した淀川わんど群付近にカモ親子がいて、
どうもその親子が気になる(母ガモはマガモなのに子ガモはカルガモっぽい)ので
様子を見てきました。残念ながらお目当ての親子との遭遇は叶いませんでしたが
子ガモが飛翔できるまでにはまだ時間があるので、近いうちに再訪予定。

【マガモの血統を引くであろうカルガモ親子】
昨日、最初に出合ったカモの親子は3羽の雛を連れたカルガモ親子
しかし、この母ガモはマガモ雌、特に家禽系マガモの特徴を強く感じることから
野生化したアイガモ等の子孫と考えられるカモのようだ。
family-a

mother-a
【頭部】
・ カルガモの過眼線は目先で太く目の後方で次第に細くなって消失し、後頭で頭央線と
  合流しない。このカルガモでは過眼線の太さの強弱が弱く、薄く後頭につながるような
  形状。
・ 頬線がぼやけて弱くマガモとカルガモの中間タイプ
・ 口角から頬にかけ橙色味がある
・ 嘴の基部が太く峰が先端にかけてカーブせず直線的。太短いのが家禽系マガモによく
  見られる特徴である
・ 嘴先端部だけでなく会合線、口角~基部に橙色が認められマガモ雌の色部分と一致
・ 嘴爪の黒色は薄いながら全体が黒いのでマガモ的

【体部】
・ 肩羽が先細り形状(カルガモはどちらかというとラウンド形状)、上下羽縁の幅が広く
  フリンジ(羽縁淡色部)の出方が異なる。特に下縁淡色部幅が広い。カルガモ雌では
  これほど羽縁幅にムラがなくほぼ等幅なことが多い。
・ 三列風切の形状や羽縁淡色の出方がマガモとカルガモの中間的性質(繁殖羽)
・ 外側尾羽の白色羽縁が太く尾羽外側が白色に見える
・ 上・下尾筒の羽縁淡色が明瞭でカルガモ雌の弱い羽縁を持つ尾筒でもなく全体に
  褐色味の強い尾筒でもないまだら模様の尾筒。

chick-a
母ガモがマガモ血統を受け継いでいるせいか、雛の頬線の出方が弱くマガモ的
ただし、過眼線は太く目の後方で消失するのでカルガモの形質が強い
ぱっと見た印象はマガモ雛に似て見えるが目の後方にある頬線の弱さが原因
その他特徴は胸腹部境界脇の縦白線(白色横斑)や上尾筒から腰の大白斑等
カルガモ雛の特徴をもっている。推定父ガモはカルガモと判断。孵化後7~10日。

参考のため同所のカルガモペア
spotbill-pair

同じくマガモペア
mallard-pair-domesticorigine

同じく別マガモペア
mallard-pair-domesticorigine2

過去同所で撮影したマガモ×カルガモ雌
画像を上記解説と比較していただくと納得いただけるかと思う
マガモ雄の換羽進行は早い目なので既に大半の羽衣がエクリプスとなったものもいる。
え、なんで渡らないマガモがいるの?怪我でもしてるんじゃないのと思った方は視点が
いいですね。私自身はその理由を家禽系マガモの血統が入り込んだことによる定住性
言うなれば留鳥化が原因だと考えています。もっとも世代のすすんだ家禽系マガモと
野生マガモを外観で区別するのは極めて困難ですので、推測です。

【6羽の雛を連れた親子】

family-b
こちらは問題なくカルガモ親子でいいかと思います。
雛は上の家族の3羽の雛が第2幼綿羽であるのに対して孵化後日の浅い第1幼綿羽かと
思われますので生後3日ほどでしょうか。

mother-b
母ガモ、この画像からも特に気になる羽はないように思える
カルガモの雑種を懸念し三列風切のまだら模様が雑種を示唆すると考えられていた時期も
あるようだがカモ図鑑で三列風切繁殖羽が明示された現在、これを理由に雑種説を唱える
ことは最早ないだろう。

chicks-b
上で書いた頬線の存在がこの雛からはよく見えるでしょう

【8羽の雛を連れた親子】

gurding-fatherc
この親子もカルガモで問題ないが父親も子育てに参加している
手前を左に泳ぐのが父親と考えられるカルガモ雄
市街地のカルガモを観察していると3~5組に1組くらいの割合で父ガモが
接近する他の親子や外敵、若い雄を撃退し雛を守る行動が観察できる。
子育ては基本母ガモの担当であると理解するが、つがい関係の解消という
観点からは他の繁殖しない個体も含め再考の余地があると感じる。

family-c2
幼綿羽、特に第1幼綿羽ははっ水性に乏しい。そのため母ガモは一定時間草むらや
入り組んだ岸辺で外敵を避けながら雛に採餌させる一方で定期的に羽衣の乾燥・休息
時間をつくる。見えているマウンド状の枯れ芦の土台は巣ではない。

family-c
生後間もない、特に第1幼綿羽期の顔は橙黄色味が強い

mother-c
8羽の母ガモと雛

今回淀川のわんどを訪れた最大の理由は雑種の子を連れているであろう母マガモの観察。
一般的にはアメリカヒドリ雑種とかトモエガモ雑種とか呼ばれているものの多くが父親にその種が
該当する組み合わせの次世代であることが多く、父母の種が逆転した場合どのような外観となり
その後の世代にどのような外観特徴を引き継ぐのかはよくわからない。
しかし、アマチュアが観察からこれらの世代別特徴を継続的、科学的に研究することは難しく
野外で実際に雑種の子を連れた親ガモに遭遇するのは困難です。昨年もマガモ親子は観察
されているようですが、当たり前のように子もマガモでした。今回は違うところに大きな意味を
感じ今後の追跡の可能性に期待を抱いているのです。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。